崖っぷちロー

チラ裏的ブログ。ここは「崖っぷち」シリーズ・あん○ーそん様とは関係ありません。レイアウト変更でいろいろ崩れ中

2ちゃん的議論の愚痴

2008-10-30 06:46:45 | その他・趣味
まさに愚痴です。
個々のモデルケースに対する愚痴。
体系的な批判じゃないですw

(1)ソースを提示しない
 おそらく、某掲示板やブログでの議論をする場合、
 ①主張の「内容」に対する批判・反論をすること(人格攻撃でないこと)
 ②ある事実を主張する者は、それを証明するソースを提示すること(証明責任的イメージ)

 という、少なくとも2つの約束を守った方が、真摯で円滑な議論ができる。
 特に②のソース第1主義とでもいうべき考え方は、かなり定着しているように思われる。
 
 にもかかわらず、いくら言われてもソースを提示しようとしない人がいる……。
 もちろん、通りすがりの人間や議論する気のない人間であれば、そういう行動も分かるのですが。
 議論するという姿勢は人一倍見せているのに……というタイプ。

(2)明白な誤りを訂正しない
 これは、主張内容の誤りを正さないという批判ではなく、事実誤認やソースの誤読に対する愚痴。
 例えば、ある人が「A<B」であると主張し、ソースを提示したとする。
 しかし、そのソースには、「一見A<Bだが、実はA>Bである」と書いてあるような場合。
 つまり、引用した人は前半しか読んでいないわけで、後半に気付いていない。
 
 そうすると、当然、そのソースだと「A<B」は誤りじゃないかと批判される。
 これに対しては、別のソースで「実はA>Bである」というのを崩すなり、
 引用するソースが間違っていたと言うなりすればいいのに、
 ただただ、「A<B」だと主張し続けるだけ。

 何を考えているのか分からない。

(3)論理的・具体的反論をしない
 例えば、ある人が学術書やネット上の記述などを引用しつつ、
 「A=B、B=C、よってA=C」という三段論法をしている場合。

 それに対しては、具体的に「A=B」が間違っているなどと反論する必要がある。
 (もちろん、「A=C」は正しいが……という、抗弁的な反論もある)
 
 にもかかわらず、ただただ「間違っている」「おかしい」としか批判しない人。
 どこが間違っているのかと聞かれても、具体的には指摘せず、ただ「間違っている」と繰り返すだけ。

 場合によっては、そういう漠然とした批判をする側が多数勢力になるわけで、
 そうすると議論は全く進まない。
 
 
もちろん、真剣に考える方が馬鹿だ、釣られているだけだという見方はあるでしょうが、
それにしてもひどいような……
(論理学とかの難しい話というよりも、むしろ常識のレベルのはず。)

もはや、まじめに議論しようとしていた相手方の人が「かわいそう」というレベル。

『アーキテクチャの生態系』

2008-10-30 05:57:57 | 小説・本
濱野智史さんの『アーキテクチャの生態系』(NTT出版)がちょっと前に発売になりまして。
驚いたことに、某大学の生協書店では、平積みになっていました。
多分、10冊くらい入荷したんだろうなぁ

なんというか、「平積み」されているという事実に突き動かされて購入。

発売されることは前から知っていたし、その元ネタのいくつかはネット上の連載で
読んでいたので、むしろ買うことは無いだろうと思っていたんですがね。
この「平積み」の威力はすごいな。
まぁ、「平積み」の純粋な訴求力というよりも、
若手の初単著を大量入荷する決断をした書店に対する賛助??w

予習すべき時間をたっぷり使って(潰して)読んでしまいました。


多分、この本についての一番のレビュー(解説)は著者本人のブログなんでしょうw
濱野智史の個人ウェブサイト@hatena
あとは、こういう分野に明るく、賢い人のブログとか。

「詰め込み過ぎで、個々が薄くなってしまっているので、新書みたいだ」
という感じの批判もありますが、
私のような門外漢にとってはむしろ長所でした。

法律の世界でいえば、
アルマシリーズで刑法総論・各論をやりましたみたいな感じですかね。


あと、この本の主旨ではないかもしれませんが、
『恋空』を読んでみてもいいかなぁという気にさせてくれましたねw
つまり、「操作ログ的リアリズム」の読解作業の実践。

(私にとって本来読むべき方向性は、アーキテクチャ・環境管理と法の関係なんでしょうけど。
 この本からは逸脱しますが、刑法的・民法的責任とか違憲審査とか?)


2ch=トイレの落書き?

2008-10-26 05:01:29 | ニコニコ動画・ネットとか
特集ワイド:女子トイレの生態学 個室で邪魔されずストレス解消、素に戻れる場

>「トイレの落書きは『2ちゃんねる』そのもの。匿名媒体で全く回答のあてのない話を書いている。
> 隣の知っている人には言えないけれど、万人には見せられるという心理も同じ。
> 最近、トイレの落書きが減ったのは、かつては匿名で自己表現できる場がトイレしかなかったのが、
> 今はネットがあるからではないか」と大塚さんは話す。

こんな時間に起きてしまい、こんな記事を読んでしまったw

(1)一行目について
「そのもの」と言っているからには、トイレの落書き=2ちゃんねるの書き込みということなんでしょうか?
それとも、包摂関係として違う構図があるのでしょうか?

イコールの関係だと主張しているなら、このライターの大塚幸代さん、頭使って居るんでしょうか?と
それとも、敢えて「そのもの」という言葉を使うことで、注目を浴びようという作戦でしょうか?
それなら、私なんぞ、まんまと引っかかっているわけですがw

端的に言ってしまえば、
2ちゃんねる=トイレの落書き(的)+女子トイレのおしゃべり(的)+公園での議論(的)+……

なので、
2ちゃんねるにはトイレの落書き的書き込みが含まれるというならまだしも、
トイレの落書きは『2ちゃんねる』そのものというのはあり得ない。

2ちゃんねるの場合、(不特定)多人数による同期的で双方向のコミュニケーションが成立しうるので、
非同期的なコミュニケーションであるトイレの落書きと性質が完全に一致するということはない。
(いや、不特定多数で同時に落書きをしあうというトイレがあるならあやまりますw
 ごめんなさいw)

(2)ニ行目について
>隣の知っている人には言えないけれど、万人には見せられるという心理も同じ。
これも、2ちゃんねるにおける書き込みの心理の「一つ」ではあるが、
これだけに解消し尽くされるものではないですよね。

隣の知っている人との議論を、2ちゃんねるにおいて展開するという場合もありますし、
2ちゃんねる上で知っている人と会話をするということもありえますから。

(3)三行目以下について
 これは……統計的な相関関係、現象の因果関係があるのかは分かりませんが……
 まぁ、理解できない話でもない。
 2ちゃんねるの性質の一つにトイレの落書きがあると考えられるので、
 よりよい代替手段として2ちゃんねるに移るということはありえるでしょう。

***
この議論は、濱野智史さんの劣化バージョンにすぎませんw
「情報環境研究ノート」

橋下知事VS女子高生3/自己責任論の補足

2008-10-26 01:11:16 | その他・趣味
橋下知事VS女子高生/自己責任論で、
>ただ、こういう大きな議論と、私学助成の具体的な数字の上げ下げは直結しませんので、
>そこは詰めて行く必要がある。

と書いた部分の補足がいるような気がしてきたので、補足します。
まぁ、私学助成と行政法の関係とか分かりませんし、論理の穴もあるかと思いますがw

(1)前提として
 今回の橋下知事との議論のように、
 相手が「自己責任の原則」などのマジックワード的タームを使ってきた場合、
 その意味内容を明確にする必要があります。

 これは、例えば「責任」という言葉一つとってもそうですが、
 使う人・文脈によって意味が全然異なってしまうからです。
 
 ですので、「自己責任の原則」の場合も、
 定義・機能・それを基礎付ける根拠・原則の限界・例外(修正)の有無・例外(修正)の基準
 などについて明確にする必要がある。
 こちらがそれらについて一般論を述べた上で、相手に訂正があるか聞くという方法もありますが、
 そもそも相手が持ち出したタームですので、「相手」に自分の考えを提示させればいい。

 これは相手方の用法を調べるためのものであり、
 一般論と相手方の認識がずれていないかを調べるためのものでもありますので、
 これに対して「自分で調べろ」という反論をしても有効ではない。
 (こちらとしては、言質をとる意味もある)

 まぁ、議論の文脈上、タームの意味内容が明確な場合には、こういう事を聞いても、
 ただの無知と思われるか、あるいは時間稼ぎと思われてしまいますがw

 今回の橋下知事との議論ですと、原則論の限界、例外(修正)の必要性あたりは聞いても
 良いように思われます。

(2)で、その上で、橋下知事がいう<自己責任の原則(と例外)という枠組み>は、
  今まで(私学助成削減提唱前)には妥当していなかったのかどうかについて、
  橋下知事の認識を聞く。

  答えがNOなら、あるいは、枠組みは妥当していたがその内容(原則例外の境界)が変化したというなら、
 歴史的な沿革や根拠なども含め、
 そのようなパラダイムシフトを起こす理由(必要性・許容性)を聞く。

  でも、おそらくはYESでしょう。
  そうすると、その金額の私学助成は、
  <自己責任の原則(と例外)という枠組み>の下に、例外(修正)として認められていたということになるわけで、
  これを減額・消滅させるには自己責任の原則以外の理由で、
  かつ、例外(修正)を打ち破る具体的な理由が必要になる。
  
  また、私学助成という制度自体は例外(修正)として守られるが、その額の増額減額は、
  法律上の根拠or自己責任の原則に基づいて知事の「裁量」だといわれることも考えられる。
  その場合には、裁量の下で減額にすると判断した具体的な理由が必要になる
  (ここで金額までも例外・修正として守られていると論証することは厳しい気がします)

  裁量=自由な判断の余地であり、判断に際して具体的な理由は必要ないといわれれば、
  裁量論について戦うか、こちらで議論を法律論から政治論にずらせばいい。
  <府民に説明できないことをやるんですか>と。
  これは法律論としては負けですが、民意に訴える力はあるでしょう。

(3)で、(「裁量」の下で)減額の具体的理由があるとして、
 それが妥当かという議論は、こちらとしては厳しい。
 法律論で言ってしまえば、裁量の濫用・逸脱を認めさせることは非常にくるしい。

 ここまでくれば後は、
 橋下知事の公約や発言などを用いつつ、感情論で訴えるしかないかもしれませんねw



***
http://www.zakzak.co.jp/top/200810/t2008102403_all.html
これは残っているのに、
http://www.minyu-net.com/newspack/2008102301000953.htmlはリンク切れのようですね……



キックボクシング21回 ボディミット

2008-10-25 23:38:35 | キックボクシング
今日はいつもとは違う先生なので、メニューもいつもとは違う感じ。

(1)動作の確認
基本のスタンスから、ジャブ・右ストレート・ワンツーの確認。

で、左ボディの確認。
腕はロックして、腰の回転で内側にえぐるとかかんとか。
右手のガードを忘れないように。

(2)ミット打ち
 ミット打ちでは、
 ①ジャブ・ワンツー、
 ②ステップインしてのジャブ・ワンツー
 ③ステップインしてワンツー×2とかもしました。

 で、④左ボディのミット打ちも。
 キックミットをつかって、ボディのミットをやる場合、
 どうやって持てばいいのかというところで若干混乱。
 まぁ、普通に右手のミットで受けるのが楽なようです。

 ⑤ワンツー→右ミドル/左ミドルのコンビネーション。
 ⑥ワンツー→右ミドル×2/左ミドル×2→ワンツーも。
  ここまでつなげてやるのは初めてですね。

(3)攻防の確認
 ①ワンツーをパーリングする練習。
 ②ステップインしてジャブ→ステップインしてワンツーを、
  バックステップしつつパーリングの練習。

 ③ワンツーのパーリング→左ボディを肘でガード。
  手だけを下に下げると、顔面があいてしまうので、
  顔ごと下げるようです。

 ④相手のジャブを左方向に踏み込んでかわして(←なんか名称があったはず)、左ボディを打つ練習
 ⑤それに続けて右ローキックを打つ練習。
  私は今まで一度もローキックを習ったことがないのですが、いきなりやらされましたw
  まぁ、見よう見まねでなんとかついていけたのではないかと……
  左足を外にステップして、体重を移動させつつ蹴るようです。

(3)マススパーリング
 今回は短く、1回40秒で。
 ジャブ・ワンツー・左ボディ・右ローキックを使って。

 ①一回目は、私より長くやっていらっしゃって、上手い方と。
  なんというか、いまいちちゃんとできてなかったような……。
  手数は出せるのですが、正確さに欠けた雑な感じになってしまった気がします。

 ②二回目はテコンドー経験者の方と。
  こっちはコンビネーションを考えつつやりましたが、
  頭の中で考えるのと、実際に動く相手にやるのとは全然違いますね。
  当たり前のことですがw 

  左ボディをするときに、相手との距離が離れすぎていたので、
  もう少し踏み込む必要があるようです。


橋下知事VS女子高生2/米軍?

2008-10-25 03:23:31 | その他・趣味
大阪・橋下知事、私学助成金削減めぐり高校生と意見交換会 「日本は自己責任が原則」


>さらに、別の高校生が「大阪の財政を良くすることは、わたしたちが苦しむことなんですか?」、
>「ちゃんと税金取っているなら、教育、医療、福祉に使うべきです。アメリカ軍とかに使ってる金の余裕があるのなら、
> ちゃんとこっち(教育)に金を回すべきです」と涙ながらに訴えると、
>橋下知事は「じゃあ、あなたが政治家になってそういう活動をやってください」と切り捨てた。

この部分が気になりまして。
地方自治体って、在日米軍に対して何らかのお金を支出しているんですか?
ウィキペディアを見ますと、大阪府には在日米軍基地が存在しないようなんですが、
それでも何らかのお金を大阪府から出して居るんですかね?

大阪府予算の概要をざっくり見た感じだと見つからないのですが、
見落としているのかなぁ……?


それとも、よく某政党が国政レベルで主張していることを、
場面が異なるにもかかわらず言ってしまったということなんでしょうか?


まぁ、仮に大阪府からお金を出しているとしても、
安全保障について言及してしまうと、議論の主題がぼやける・変わってしまうので、
議論をする上で良い論理の運び方であるとは言えない。

安全保障と教育・医療・福祉とで、どちらかが単純に優先するというものではありませんしね。
まぁ、「強いて」どちらが重要かと言えば、教育・医療・福祉の大前提としての安全保障になってしまうでしょうが、
あくまでも総合的なバランスで考えていかないとだめでしょう。


で、それとは別次元で、橋下知事の反論は微妙というか。
政治的な意見を主張するためには政治家にならなければいけないという発言にも読めてしまうわけですが、
それだと議会・首長を通しての政治への民意の反映というものが、
「選挙」以外、すっかりなくなってしまう。

議会の議員や首長に対して自分の政治的な意見・要求をぶつけられること、
すなわち、代表者に働き掛け(活動)、代表者を通じて政治に意見を反映させることが、
代表民主制・首長制においては基本じゃないでしょうか?
(というか、知事と高校生が対面しているこの状況は、まさにその現れでしょう。
 高校生なので、有権者・選挙人じゃないですけどね)
もちろん、議員や首長はそれに拘束されるわけではないですが。

まぁ、さすがにそういう趣旨の発言ではないと考えるのが普通ですが、
にしても不用意というか……


反論の仕方ということで言えば、
>「世の中の仕組みがおかしいんじゃないですか?」
>「それはおかしいです!」
みたいな高校生の発言も、
理由付けをちゃんとしてくださいということになりますが。

橋下知事VS女子高生/自己責任論

2008-10-24 19:32:36 | その他・趣味
予習のせいで睡眠不足&裏取りしていないので、大きな間違いがあるかもしれませんが……
てか、デタラメ書いているかも。最悪、消しますw

橋下知事、女子高生を泣かす…意見交換でマジ反論
>大阪府の橋下徹知事は23日、
>府の財政再建の一環で断行した私学助成削減をめぐる意見交換で女子高生らにマジで反論して、
>泣かせてしまった。

というもので、これもなかなか注目を集めそう/集めているニュースです。
某掲示板では、議論が錯綜していて結構カオス。

(1)私学助成と憲法について
 これは、意外なことにウィキペディアでも学説の対立とかちゃんとのっているっぽいので、 
 あえて書く必要もないのですが……

 なかなか微妙な部分もあって、
 佐藤先生や芦部先生、あるいは有斐閣憲法Ⅱ(通称4人組)なども条件・留保を付けていますが、
 基本的には合憲の方向でいっており、裁判例・判例も基本的に合憲の方向です。
 まぁ、改憲して文言をちょっといじれば楽でいいのになと思ってしまいますがw


(2)自己責任論
 自己責任というのは、自由(自由主義)の裏返しであり、
 より下のレベルで言うと、私的自治・契約自由の原則の裏返しです。
 で、これが原則。
 (まぁ、過失責任の原則との関係では、
  それ以外の責任は負わないという限定ベクトルでの「自己責任の原則」ですが)

 しかし、どの教科書にも書いてあるように、自由主義・資本主義の行き過ぎという問題が出てきたわけで、
 それを修正するために社会国家・福祉国家原理がでてくる。

 日本もその流れですので、原則自由(自己責任)+修正という形。
 もっとも、従来の日本は、この修正の部分が異様に強かったんですがねw
 で、そこを崩していったと。

 これが、
 >知事は「今の日本は自己責任が原則」と強調。
 >一方で「何でもかんでも自己責任はおかしい。
 >だから私学助成はゼロにしていない」と理解を求めた。
 橋下知事、生徒にマジ反論 「私学はあなたが選んだ」
 に当たる部分なので、橋下知事が特に間違ったことを言っているわけではない。
 まぁ、自己責任の前提としての、情報と判断能力をどう設定するかという話はありますが。
 
 ただ、こういう大きな議論と、私学助成の具体的な数字の上げ下げは直結しませんので、
 そこは詰めて行く必要がある。

(3)在学中に授業料等が変わることについて
 これは……どうだったかな?
 在学中に校則が変わって良いのかという問題でやったこと+授業料ということの評価 
 って感じなんだろうけど。
 それに、入学・在学関係がどういう契約で支えられているのかも見ないとだめだし……

 ただ、一般的典型的な私法上の契約に引きつけて、かつ、入学から卒業まで一括の契約だと考えてしまうと、
 事情変更の法理でも使わない限り契約内容を改定できそうにないのできつい。

 が、おそらく、授業料などの細部(だが重要)については、
 単年度ごとに決めていく形態になっていそうな気もします。


(4)マジ切れ?マジ反論の是非
 >先日、麻生太郎首相もホテル豪遊に関する女性記者の質問にマジ切れしたばかりだが、
 >最近の日本のリーダーたちは余裕がないのか…。

 と、否定的なことが書かれていますが……。
 この橋下知事のマジ反論という姿勢に関しては、女子高生側はむしろ感謝すべきでしょう。
 相手が子ども(高校生)だからと舐められて、
 適当に聞き流される方がよっぽど泣きたくなるんじゃないですか?
 (少なくとも私はそうです)

***1025/0207追記
大阪・橋下知事、私学助成金削減めぐり高校生と意見交換会 「日本は自己責任が原則」
>生徒同士で「勉強せなあかん。負けてたらあかんで。
>悔しいからな、勉強していろんなこと知らなきゃあかん」と語り合っていた。
となっているようで、橋下知事が真摯に対応した結果じゃないかと思います。
思想的な勉強だけじゃなく、学科の勉強・社会の勉強も頑張って欲しいものです。
***

(5)「最後は生活保護がある」発言
 >生徒「公立に行ける人数は限られている」
 >知事「保護されるのは義務教育まで。高校からは壁が始まる」
 >生徒「そこで倒れた子はどうなる」
 >知事「最後は生活保護がある」

 これはもう政策論・政治論なんでしょうが、この発言はまずい。
 少なくとも地方の行政(財政)を担う首長が言うべきではない。

 もちろん、「最後は」としているので、
 そこに至までの過程(至らないようにするための努力)は当然踏まえられているはず。

 しかし、言葉としては省略されているわけで、発言が表面的に受け取られてしまうと、
 生活保護でいいやという風潮・考えを助長することになりかねない。

 これは精神的な意味での悪影響でもありますが、
 それ以上に、生活保護のコストで財政が圧迫されていることを考えると、まずい。
 (これは、生活保護が不可避的に必要な人であっても、資金不足のせいで
  必要な保障が行き届かないという事態にもつながりかねない)

 方向性としては、あくまでも自分・周り・社会の努力によって「倒れない」ことを目指す
 というベクトルの発言の方がいい。(綺麗事にすぎないという評価は当然ある)
 その意味では、誰かさんの「再チャレンジ」というのは、発想としてはいい。


橋下知事VS朝日新聞/アダルトゲーム

2008-10-20 20:40:22 | その他・趣味
なにやら大阪府の橋下徹知事と朝日新聞がもめているようです。

橋下知事 朝日新聞は「悪口ばかり」
>橋下知事は2日、
>山口県光市の母子殺害事件弁護団への懲戒請求を呼び掛けたテレビ番組での発言をめぐり敗訴。
 ↓
>朝日新聞は翌3日の朝刊に
>「判決を真剣に受け止めるならば、控訴をしないだけでなく、弁護士の資格を返上してはどうか」
>などとする社説を掲載した。
 ↓
>大阪府の橋下徹知事は19日、(略)祝辞の中で
>「人の悪口ばかり言ってる朝日新聞のような大人が増えれば、日本はだめになる」と発言した。
 ↓
橋下知事、また朝日新聞批判 「愚かな言論機関」
>大阪府の橋下徹知事は20日、
>(略)朝日新聞は愚かな言論機関。すぐに廃業した方がいい」と重ねて批判した。


橋下知事も朝日新聞も同レベルですねw
(厳密な意味じゃなく)

>「僕は権力者だから徹底批判してもらって構わないが、
> 一線を越えたからかい半分の批判は批判ではない。
> 僕が資格を返上したら、(事務所の)従業員はどうなるのかというイマジネーションはあるのか」
朝日新聞の記事に対するこの反論自体は、それなりにちゃんとしたもので、
まぁ不適切ではないと考えられる。

この反論だけなら、
マスコミ・報道機関が弁護士に資格返上を求めることの危険性という意味で、
朝日新聞の方がまずい。

しかし、
朝日新聞に廃業をもとめてしまった時点で、
権力者(知事)による、報道機関の表現の自由(の根本)に対する攻撃の危険性が……

橋下知事は弁護士なんだから、そこらへんは気を遣って発言してくださいw
この後、朝日新聞がどういう反応をするかが見物です。


*** 2339追加で挿入
「朝日は人の悪口ばかり」橋下知事、本紙社説を批判
朝日新聞大阪本社広報部の話ってのがいちおう載っていたんですね。

>10月3日付の当社の社説は、(略)
>橋下氏敗訴を言い渡した判決を論じた上で、橋下氏の責任を厳しく指摘したものです。
>陸上自衛隊記念行事での当社に関する発言については理解いたしかねます。

う~ん……
橋下知事の発言の構造を分かった上での、「理解いたしかねます」なんだろうか?
いや、日本語的におかしいけどもw


*** こっちは元から
表現の自由つながり……というにはアレですが。
「エロゲーは危険な社会を作り出す凶器」――規制を求める請願、衆議院に
>「美少女アダルトアニメ雑誌及び美少女アダルトアニメシミュレーションゲームの
>製造・販売を規制する法律の制定に関する請願」で、
>10月3日に受理された。紹介議員は村井宗明議員(民主党)。

>アダルトアニメゲーム・雑誌は
「幼い少女達を危険にさらす社会を作り出していることは明らかで、表現の自由などという以前の問題」と指摘し、
>製造・販売について罰則を伴った法律の制定を求めている。1万449人の署名も添えられている。

ということで、いつものように荒れていますがw

この抜粋部分の指摘だけしか見ていませんが、少なくとも2点がまずい。
第1に、「明らか」ですましている点。
 それじゃあ、立法事実を支えることは無理でしょ。
 ちゃんと調べて、証明できるようにしてくださいということ。

第2に、「表現の自由などという以前の問題」という発言。
 これは私のスタンスからすれば、非常に危険な発言。
 表現の自由の俎上に上がらない領域を作ってしまうことの危険性。


個人的には、エロゲーが禁止された後、
PCゲー(FPSやRTS等)にどういう影響があるのか気になりますが。

RTWシリーズやCIVシリーズ、COHのパイが大きくなるなら、
それはそれでアリかもなんて思ってしまいますが。
(市場自体の縮小に伴って小さくなる確率の方が高いでしょうけど。)

PCゲーのパイが大きくなった後、光栄が心を入れ替えてチンギス5とか作ってくれたら最高ですが、
それは憲法論・法律論とはまた別の話ですw


***1021/0227追記
アクセスが増えたのは、アダルトゲームというキーワードのせいでしょうか?
エロイのを期待した方、ごめんなさい。

保育園の畑に代執行2

2008-10-17 23:55:10 | その他・趣味
橋下知事「園児の涙利用」と保育園側を批判 行政代執行
大阪府側(橋下徹知事)と保育園側の応酬は続いているようで、
まだ終息には時間がかかりそうです。

>「政治的な主張や反対の理由はあると思うが、
> 園の所有者は園児たちの涙を利用して阻止しようとした。
> 一番卑劣な行為だ」と批判した。

橋下徹知事のこの発言はちょっとまずいかなという気が(この抜粋部分しか見ていませんが)。

当然、なにをもって「利用」していると判断したのか?、その判断を裏付ける事実はあるのか?
という疑問・批判に曝される可能性があるわけで、
この発言の正当性を支えることができないと、評価を誤った発言と言うことになってしまう。
(立証責任とかはおいておくとして)

一般人なら、勝手にそう思っただけですという答えでもなんとかやりすごせるでしょうが……


大阪の「涙の園児イモ掘り」問題 行政のごり押しなのか
こっちの記事に保育園側の発言(の抜粋)が載っておりまして、反論が試みられている。

>「子どもを楯にしているという批判もあるようだが、園児を動員したという事実はない。
> 子どもにはショックだろうということで保育園にいてもらった。
> 映像に映った子どもは(保育園に)向かっている途中に、保護者が『何事か』と立ち寄り、
> その保護者が子どもを連れていたということ」

これについても、この抜粋だけを見てということになってしまいますが……

保育園側は「動員はない」という反論。
子どもがテレビに映ったのはいわば(偶然的な)なりゆきということ。

しかし、「利用」=「動員」とは限らない。
橋下知事が言うところの「利用」が何を意味するか不明確ではありますが……

なりゆきでこういう事態が起こることを計算に入れて行動した場合、
人によってはそれを「利用」と評価することもあるでしょう。


橋下知事には、発言の詳細な説明をしてくれることを期待します。
他方、私としては、発言のノーカット映像を探さないといけないかなと。


***
某掲示板などを見ておりますと、
「司法上の強制執行」と、
「行政上の強制執行」の一方法としての「行政代執行」の区別がややこしいようです。

***
どうも、民法494条以下の供託と、
土地収用法にいう供託は違うという書き込みが見られるのですが、
どうなんですかね?
私にはわかりませんw



保育園の畑に代執行

2008-10-17 02:42:40 | 法律関係問題
野菜刈り取られ…涙ぐむ園児 保育園の畑を大阪府が行政代執行

>第二京阪道路(略)の建設予定地に位置する北巣本保育園(門真市)の野菜畑を
>撤去する大阪府の行政代執行が16日早朝から始まった。
>保育園側は2週間後に近くの保育園と合同でこの野菜畑を使ったイモ掘り行事を控えており、
>職員ら約50人が「子供たちの野菜を奪わないで」と反対の声をあげたが、府は代執行を強行。

なんてことがありまして、この代執行を巡っては賛否両論あるようです。

>園側は立ち退き取り消しを求めた裁判を起こした。
>訴訟はまだ係争中で、大阪高裁が30日に決定を出す予定となっているが、
>府は高裁決定を待たずに代執行に踏み切った。
当初疑問が多かったのはこの部分で、決定の前に代執行していいのかという問題。

ニュースになってからしばらくたって某掲示板ではほぼ共通認識になりましたが、
行政処分に対し取消訴訟(無効等確認訴訟)を提起しても、処分の効力・執行
は妨げられないという執行不停止の原則に沿ったもので、
行政事件訴訟法25条1項に定められており、法的にはなんら問題ない。

それを踏まえた上で、
後は、それが社会的・道徳的・感情的に良いのか悪いのかというレベルの議論が起こり、
賛否両論があるのならいいのですが、某掲示板以外ではなかなか……


ちなみに、「子供たちの野菜を奪わないで」とありますが、
>作物は段ボールに入れられ、府が保管。園側の要望があれば返却されるという。
ということらしいので、反対の声として取り上げるのはどうかと……


***
>菜畑の所有者で同園理事の松本剛一さん(49)は
>イモがちゃんと育つにはあと2週間はかかるし、
>そもそも代執行の通知があったのは10日前で行事変更にも無理があった。
>府の都合で子供の気持ちを踏みにじったのは許せない」と怒りを隠しきれない

インターネットというのは便利なもので、
大阪府の報道用資料を即座に参照することが出来る。

この資料の内容が正しいことを前提にすれば、代執行の「戒告」が8月29日の段階でされおり、
明渡し期限が9月17日とされていることが分かります。

この明渡期限(履行期限)をすぎると代執行の受忍義務が生じますし、
次に代執行令書(引用記事でいうところの「通知」)が来ることは分かります。

ですから、例え具体的な代執行の日程は代執行令書が来るまで分からないとしても、
少なくとも戒告を受けた時点で、
代執行の日程と芋掘りの日程を調節する必要がでてくる可能性があると想定・予想することができる。

この可能性が分かっているのであれば、
本来の行事日程以前に予備日(及び収穫自体をあきらめるライン)を設けることもできるわけで、
「行事変更にも無理があった」というのもうどうかなと……

というか、http://www.hige-toda.com/x/c-board/c-board.cgi?cmd=one;no=3981;id=にあるように、
この理事の先生自身が、
>行政代執行は、たぶん、10/16(木)か17(金)。
と予想していたようで、その点からも、日程調整できるだろとw


また、資料によれば4月10日には西日本高速道路株式会社に土地所有権移転しているわけで、
にもかかわらずこの理事を「菜畑の所有者」と呼ぶのは……