崖っぷちロー

チラ裏的ブログ。ここは「崖っぷち」シリーズ・あん○ーそん様とは関係ありません。レイアウト変更でいろいろ崩れ中

信長の野望・創造はシリーズ最高傑作ではない

2013-12-15 18:52:06 | その他・趣味
だが、最高傑作へといたる道を切り開いた、近年まれに見る良作である。

もちろん、改善点や追加してほしい要素は無数にある。
こうしたらいい、ああしたらいいという妄想が無数に沸いてくる。

この、妄想の余地があるということが、なんでも無いようで、非常に重要なことである。


仮に、革新が50点満点中の45点で完成度90%だとしよう。
烈風伝は100点満点中80点で、完成度80%となる。


ならば、創造は1000点満点中の90点である。


つまり、完成度は低い。が、過去作の中では最も高得点である。

では、なぜ最高傑作ではないのか。
それは、創造の先に更なる傑作が登場しうるからである。

私たちは、「創造」という名の未来への希望を擁護しなければならない。

朝まで生テレビ:東浩紀退場劇

2010-07-26 19:11:16 | その他・趣味
遅ればせながら、先日放送の「朝まで生テレビ 激論!若者不幸社会」の感想でも。
(うろ覚えなので正確ではないと思いますが)

議論の出発点となったのは、レスター大学による幸福度調査。日本は90位。
幸福度を測る要素としては、
1.家族関係   
2.家計の状況  
3.雇用状況  
4.コミュニティと友人  
5.健康 
6.個人の自由  
7.個人の価値観
などがあるらしい。http://keddie.cocolog-nifty.com/sunny/2010/04/post-4316.html

番組の前半は、主に経済的側面の議論。
景気の低迷、充分に働くことができないこと、家計などを問題視。

これに対して、東さんが「つまらない。そういうことは前提で、その先の話をしたい」旨の発言。
これをうけて、堀紘一さんが「人のことを批判する前に話せ」と返し、エスカレート。
堀紘一さんの「じゃあ帰れよ」発言を受けて、東浩紀さんがあっさり退場という流れ。
(東さんのツイートを見るに、youtubeに退場シーンの抜粋があるようです)

おそらく、最初の東さんの発言は、去年と同様、意図的なパフォーマンスでしょう。
そして、あっさり退場したことも、(ブロックを多用する等の)ツイッター上での東さんの振る舞いからすると、
その延長線上にあり、想定の範囲内というところではないでしょうか。

***
東浩紀さん自身も、ツイッターで朝生について少し言及されている。
http://twilog.org/hazuma

>ぼくが言いたいのは、国家百年の計には文化論とか社会論「も」必要でしょう、
>財政の技術論「だけ」するのはやめようと、という当たり前の話ですよ。

http://twitter.com/hazuma/status/19534925088

これは幸福度を測る要素に何があるかを見れば分かるように、ごく当然の話。
「4.コミュニティと友人」や「7.個人の価値観」にも関わってくるでしょう。

また、福嶋麻衣子さんが村社会を肯定的に捉えなおす趣旨の発言をされていたと思うが、
これも「4.コミュニティと友人」に関わるものであり、当然出てくるべき話でしょう。

***
個人的には、番組最後の、猪子寿之さんの発言が端的で良かったように思う。

私なりに理解するところでは……

古い世代は、日本経済が右肩上がりだった時代の枠組みで「2.家計の状況」や「3.雇用状況」を重視して「幸福」を考えている。しかし、今後経済的に上を向くことが極めて困難な日本では、技術的な操作を試みたところで状況が大きく改善することはないし、人々が「幸福」だと感じるようになることもない。
その枠組み自体が失効しつつある。

ならば、経済が停滞することを前提に、「4.コミュニティと友人」や「7.個人の価値観」を重視する新しい時代の枠組みで、別の方向から人々の「幸福」を増大させることが必要なのではないか。

失効しつつある古い枠組みを新しい世代に押し付けるべきではない。

というところでしょうか……?

***参考
[社会]ブロードバンドの通信速度にいまさら感動したりしないように、現代の若者にとって「経済的豊かさ」と「幸せ/不幸」はあんまり関係がない(朝生感想)

親衛隊・近衛隊のまとめ(メモ)

2010-04-27 06:43:40 | その他・趣味

羅列しただけです。

○オスプレイ 十字軍の軍隊
17頁 アッバース朝(750~1258年) カリフの近衛兵
   護衛兵・重騎兵・重歩兵・弓兵 計4000人

19頁 後ウマイヤ朝(755~1031年) 一団の近衛兵 詳細不明

19頁 ムラービト朝 精鋭の近衛隊 詳細不明

19頁 セルジューク朝
    スルタンの近衛兵 →トルコ人の騎兵
    アミール(封建領主)の近衛隊

20頁 エジプト・ファーティマ軍 
    カリフの近衛隊 計5000人ほど
     トルコ系諸部族の白人奴隷の騎馬隊
     少数のスーダン近衛兵

    青年近衛隊 名家の子弟による。500人ほど
    有力なアミールの近衛隊

22頁 アイユーブ朝軍(サラディン) 近衛隊
    一族の家臣にあたる1000人のクルド人自由民
    元シールクーフ配下のアスカリ(近衛兵)2000人強
    マムルーク(白人奴隷)

23頁 アイユーブ朝(サーリフ・アイユーブ。在位1240-49年)
    バフリー連隊(河の連隊) 1000人 マムルークの中から選抜

24頁 マムルーク朝軍
    王室近衛隊(時のスルタンとのつながりが深い連隊) 14世紀初頭で総勢2000人、士官は40人 

○戦闘技術の歴史1
20頁 ペルシア軍 前550~ 不死隊 一万人
   親衛隊「リンゴ担ぎ」

55頁 マケドニア軍(アレクサンドロス死後) アルギュラスピデス(銀盾隊) 3000人

140頁 エジプト軍(ラムセス。カデッシュの戦いに参加) ネアリン(青年団) 精鋭部隊

169頁 ローマ軍 近衛騎兵部隊(エクイテス・シングラレス) 皇帝や属州総督についた。

221頁 テーバイ軍 神聖隊 300人 前338年のカイロネイアの戦いに参加

○武装SS全史Ⅰ 有坂純「親衛隊」の世界史
マケドニア 前四世紀(アレクサンドロス大王) 盾持ち隊(ヒュパスピスタイ)

前期ローマ帝国(1~4世紀) アウグストゥス帝より 皇帝親衛隊(コホルス・プラエトリア) 

後期ローマ帝国(4~5世紀) コンスタンティヌス大帝 近衛騎兵隊(スコーラエ・パラティーナエ)

オスマントルコ(14~19世紀) イェニチェリ キリスト教徒の奴隷

モンゴル帝国 キプチャク侍軍団 詳細不明

イングランド テューダ朝ヘンリ七世 15世紀~ 衛士隊(ヨーメン・オブ・ザ・ガーズ) 200人

ロシア 16~17世紀 イヴァン四世(雷帝) 銃兵隊(ストレリツィ)

イングランド 17世紀~ コールドストリーム近衛連隊

フランス 19世紀ナポレオン 
   皇帝親衛隊(ギャルド・アンペリアル) 一万人~ 1814年には8万1000人に
   老親衛隊(ヴェーユ・ギャルド)

<名前だけのものとして。>
 国民衛兵、赤衛軍、イラン革命防衛隊、驍果衛、イラク共和国親衛隊など。
 「触れられなかったのは残念だが、いずれどこかで機会をいただければ、改めて書いてみたいと思う」とのことで、
  この機会があることを切に願います。

○オスプレイ ルイ14世の軍隊 近代軍制への道
  近衛隊 1440年創設 中隊100人×4 
      1676年に400人規模の騎馬中隊に
  
  近衛騎兵隊 200人規模の中隊
  近衛軽騎兵隊 同じく

  近衛銃士隊 中隊250人×2 「三銃士」のダルタニャン

  近衛擲弾騎兵隊 250人 1676年創設

  フランス近衛隊 中隊200人規模×30(初期) 以後変化
  スイス人近衛隊 中隊200人×16(1656年) 以後変化 

○その他
 ヴァリャーギ親衛隊 ビザンティン帝国 
 小姓・馬廻り    谷口克広『信長の親衛隊』


朝まで生テレビ「凋落日本と若手起業家の成長戦略」

2010-02-27 06:33:16 | その他・趣味
いちおうテレビはつけていたのだけれど、ながらみだったので議論の中身はほとんど頭に入っていない。

面白い社長がいたなというのと、東浩紀-堀江社長ラインががんばっていたなという印象。

特に東さんについては、司会の田原さんにかなり話を振られていて、発言の機会が(番組開始前の予想よりも)かなり多かった。
これから準レギュラー的な位置づけになっていくのではないかと期待できる。

***
ざっくり見た感じだと、
「自由にやらせろ。支援にしろ規制にしろ、変な枠をはめようとするな。
 とはいえ、最低限死なない社会にする必要がある。」
という感じか。

これは先日の「朝までニコニコ生激論」でも語られていたことで、
ベーシックインカムにもつながる、東さんや堀江さんの基本的な思考だと思われる。
そういう意味では新しいことではないが、朝生というマスの舞台であれだけ主張できたのは大きいかもしれない。
 (いい意味でも悪い意味でも)

***
見逃した方も、東さんの発言部分についてはニコニコ動画で半公認的(?)にMADが作られると思うので、
それを見ればいいんじゃないでしょうか?


11月10日予算委員会:佐藤正久氏質問

2009-11-11 02:58:08 | その他・趣味
「ヒゲの隊長」として有名な自民党参議院議員の佐藤正久氏が、11月10日の予算委員会で質問をされた。
NHKなどで中継がされなかったために、あまり広くは知られていないが、一部の新聞(web版)では報道されている。
また、佐藤正久氏のブログでは、質問の大まかな内容が紹介されている。
ヒゲの隊長、岡田外相にかみつく「あなたが若葉マーク!」
 (なお、参議院のインターネット審議中継のページで見ることができる。)

この佐藤氏の質問ついては、おおむね好意的な評価がなされているようだ。
しかし、私としては、むしろ気になる点が多々ある質問であったと思う。
一つ一つ検討するのは面倒なので、気になったポイントだけ書きます。

(1)福島みずほ少子化担当大臣に対する質問
 社会民主党の宣言の中で自衛隊は「明らかな違憲状態」であると書いていることにたいして、どのように「明らか」なのかという質問。
 この質問に対しては、専守防衛の観点から国外に行くのは問題があるという回答でつっぱねられてしまった。
 
 もちろん、質問の問いに対して真正面から答えていないのは福島大臣であるが、
 質問の仕方を工夫することでもっと巧くやれたのではないかとも思う。
 (同じ問答を繰り返すことになっていたので、時間の浪費だろうと思う。)

 おそらくは、一般論・規範として、まず「明らかな違憲状態」の定義を聞くべきであった。
 ここは「一見極めて明白に違憲無効」との境界など、法的な議論になる部分でしょう。
 そこで社会党の規範を明確にした上で、あてはめとして、自衛隊について聞いたほうがよかったのではないかと思う。。
 (先に述べた規範に当てはめなければいけない分、逃げにくいだろう。)

(2)死生観に対する質問
 これは、質問が漠然としすぎていて、答える側としてはどのようにも逃げられる質問になっている。
 また、着地点としても、単純に見解を聞くだけで終わってしまう構成だったような気がする。
 この質問によって獲得すべき成果とはなんだったのかについて、再検討をするべきだ。
 
(3)インド洋の給油回数について、海賊対策にシフトしている南部エリアでは給油の需要があるという指摘
 これはかなりまずい質問だと思う。
 目的と手段の転倒、法目的からの逸脱について、岡田外務大臣にクリティカルに反論されてしまっている。
 こうなると、海賊対策もテロ対策の一環だというしかなくなるが、それが妥当な解釈なのかは疑問がある。

(4)岡田外務大臣の若葉マーク発言について
 この質問については、岡田外務大臣が言葉の意味をすり替える答弁をして逃げ切ってしまっている。
 車にたとえて言えば、岡田外務大臣はAT限定をもって「若葉マーク」だといっているようなものであり、
 それは一般的な「若葉マーク」の用法=免許取得後まもなく、習熟していない という意味からは外れている。 
 
 これも、「若葉マーク」の一般的な用法から攻めたほうがよかったのかもしれない。


(5)インド洋での給油活動における、給油の燃料代についての質問
 これは、佐藤氏が冒頭で行った、インド洋で活動中・先日出航した艦船の名前を聞く質問とは性質がことなるものである。
 艦船の名前を聞く質問は、政府首脳の現場に対する認識の甘さ、現場をしらないという点をあぶりだすしつもんであるから、
 事前に通告しては意味が無くなる質問である。

 対して、この質問は、インド洋給油活動の是非とアフガニスタン民生支援の是非の前提となる質問である。
 なので、北澤大臣が苦言を呈したように、先に質問内容を通知しておくべき性質のものであったと思われる。

*** 
国会での質問をみていると、質問も何種類かのカテゴリーに区別することができるんじゃないかと思える。
例えば、事実の確認、見解の確認、見解に対する批判、自説の主張、支持者に対するパフォーマンス など。

このうち、一番重要なのは「見解に対する批判」だと思うが、これについては質疑応答の模擬戦をやるなどして、
もう少し練る必要があるように感じられた。

東浩紀:朝まで生テレビ(その後3)

2009-10-29 04:37:28 | その他・趣味
朝まで生テレビの力というのは大きいですね。isedの出版計画がまた動き始めたようです。
私もデジタルネイティブなんぞではなく、ディスプレイで長文を読むと疲れてしまうので、
紙媒体になるのは非常に嬉しいですね。
(個人的には、A4×4枚くらいの分量を超えると、紙媒体でないと厳しい。)

>1冊500ページ超、2巻本になるという化物企画を通してくれた河出書房新社さんに感謝しよう。
ただ、このボリュームかつネット上で読めるものなので、
今脚光を浴びているとしても、なかなか商業的にはかなりきびしいんじゃないかと思います。
損益分岐点を越えることを祈っておりますw

***
>朝生見た。違法動画で見た。よくこんなイタい話し方で成功したなwww。
>あえて録画しなかったのでいままで見ていなかったのだが、大成功だ。
>見ていたら自信喪失してこんなにツィッターでもりあがれなかったことだろうw。


言って良いんですかこれ?とw
(ひろゆきでおなじみの某動画サイトなり、某掲示板の過去ログを読むなりすると見つかる)
ビデオがかさばるので、理想を言うと、テレビ朝日さん自らネット配信とかしてくれとうれしいのですけどね。
放送直後には、スケジュールの関係で、見るのを忘れていた・後から気付いたという人が多かったですし。

というか、コンテンツビジネスを展開したりするような番組でもないとおもうので、
出演者の調整さえできれば、ネット配信とかはやりやすいと思うんですけどね。
昔の回の奴でも、面白そうなのに見逃しているというのが多いので、
過去作品のアーカイブが見られたりするとなお嬉しいです。
(福島瑞穂さんの警察官発言問題とかも一挙に解決しそうですしね。)

田原総一郎さんなんかは案外理解してくれそうですけど、
テレビ局はなかなか動かないでしょうね……。
 

東浩紀:朝まで生テレビ(その後2)

2009-10-27 23:42:46 | その他・趣味
※改行修正ここまで

先日の朝まで生テレビの勢いがまだまだ止まらないようです。
主に東浩紀氏が提唱する民主主義2.0(一般意志2.0)について、ツイッター上での議論が積極的に行われ続けています。
ただ、その中で、東氏の気になる投稿がありました。

>問題はそこで若手論客が「話聞いてくれない」と愚痴っているだけなこと。

>ただぼくは、「もしかりに」高齢者世代を「議論で」説得したいのであれば、
>先日の朝生の面子はどうも機能しなかったなあ、同世代としてふがいなかったなあ、
>さらにそれを「司会者のせい」にするの若い視聴者も甘いなあ、と思っただけの話です。


これについては、私は別の場所で意見を書いたのですが、それを再構成してここに書いておきます。

***
まず、先日の朝まで生テレビでは、東氏の以下の発言がその後の方向性を決定づけたと言える。

「高齢者がどんどん増えていく日本という国がこのままダメになるのは自明で、
今後は高齢者が得するような国を作るしかないのだから、
若者が差別されているとか損しているといった『若者論』をやっても意味がない。
むしろ高齢者が増えていくなかで、それをうまく回していく社会をどう作るのかという話をするべきだ」

http://www.j-cast.com/2009/10/24052476.html

これに対して、いわゆる「若者論」をやりたがっていた若者側論客達は、
残念ながら即座に切り返して場をコントロールすることが出来なかった
司会の田原総一郎は政治的な話が好きだから~という以前に、そもそもこれが問題であり、
若者側論客の最終的な敗因である(あえて敗れるという表現を使う)。


(1)若者側論客の準備不足
しかし、この東さんの発言は、そもそもテレビ放送開始以前にツイッター上において示唆されていたものです。

>朝生の打ち合わせでは若者論ではなく未来論を語りたいと言ってみたが、
ぼくのスタジオでの役割はヒール役というかボケ役になりそうだ。
一回かぎりのチャンスだと考えて言いたいことを言っておこう。


>世代間格差の本質は少子高齢化にある。
日本では有権者内に占める高齢者の比率はこれからもどんどん上昇する。
とすれば政策が高齢者よりになるのは当然で、それを阻止しようとすれば、
移民でもじゃんじゃん入れて若者の有権者を人工的に増やすか、あるいは高齢者の選挙権を止める(!)ほかない。


>で、どちらも現実的でないのだから、「若者は差別されてる」とか叫んでも意味がないんだよね。
この条件でやっていくほかないのだ。


したがって、若者側論客としても、朝まで生テレビに出演する他の人(=東氏)のツイッターを見れば、
自分たちの「若者論」が潰されると言うことは分かる。

そして、ここでいう「未来論」は従前の東氏の仕事を見ていればある程度想像が付くはずである。
少なくとも、今回の朝まで生テレビの議題と関連がありそうなものとして、
「思想地図2号特集・ジェネレーション」の座談会を読んでいれば、おおよそのアウトラインは把握できる。

そうだとすると、若者側論客としては、朝まで生テレビに出演する際の「予習」としてこの二つさえ抑えておけば、
本番の東氏の発言は「想定内」になったはずである。

もちろん、作家の城繁幸さんなどが、
番組の流れについて「だが今回は、まったく頭にイメージが浮かんでこない(笑)」というのは仕方が無いと思う。
しかし、赤木智弘氏や雨宮処凛氏などは、(私の認識では)論壇に立っているというポジショニングなのだから、
東氏の動向について注目しているべきではなかったか?
この予習不足が、若者側論客の敗因への第一歩である。


(2)若者側論客の議論の弱さ
また、城氏は、
>「勝ち目が無いから諦める」というのは、少なくとも僕の中にはなくて、あくまで徹底抗戦派で行くつもりだ。
というが、ならばもう少し踏ん張るべきであった。

東氏の議論というのは、長期的な視点に立った議論である。
若者側論客の「若者論」というのが、ソマリアで今まさに飢え死にしそうな人々をどう助けるか?という
対処療法的なレベルの議論であるとすれば、
東氏の議論は、ソマリアの政治制度を変えようという原因療法レベルの議論である。

対処療法だけでは、次々と飢えていく人々を根本的に救うことは出来ないし、
反対に、原因治療だけでは、今まさに餓死していく人々を救うことは出来ない。
両者は共に必要な議論なのであり(但し、東氏にとっては前者は退屈な議論である。)、
問題なのは、今この場(朝まで生テレビ)でどちらの議論を選択するかということである。


ここで、東氏は発言の冒頭で、「負けることが決まっている」という旨のことを言われた。
これは、あの場では対処療法レベルの議論=「若者論」が選択されるであろうと想定していたからだろう。
つまり、東氏としては、そもそも勝てる見込みのない勝負なのであって、
若者側論客が議論を(番組政策的にも)コントロールすることについては諦観していたのではないか。

若者側論客はここで踏ん張って、「若者論」をすることの必要性を徹底的に主張しなければならなかった。
にもかかわらず、これが出来なかった。
若者側論客が「若者論」の必要性を説得出来なかったことが、決定的な敗因である。

(3)若者側論客の連携の弱さ
その上で、東氏が指摘するように、「もっと若者の意見を聞いてくれ」という旨の主張は最初の1人が言えばそれで十分なのであって、
この主張が若者側論客同士で重複してしまうのは非常にもったいないことであった。

予定調和でやれという訳ではないが、若者側論客としては、事前に打ち合わせをして 、
互いの主張がそのレベルで被らないようにするべきではなかったか?

ここまできて、ようやくスタートラインに立てるのであり、
高齢者世代論客との中身の議論へと入っていけるのである。

***
そういえば、ベーシックインカムに関する話題はあまり見ませんね。
某掲示板で少し盛り上がったくらいでしょうか。

***
今、NHKでやっている爆笑問題の番組で出ている教授が……。
あの当時のロシアとの関係で、安全保障上、朝鮮半島が地政学的に極めて重要な位置にあることの説明が不十分すぎるでしょ。
いや、いまも重要ですけど。

***
ised面白いですよ→http://www.glocom.jp/


東浩紀:朝まで生テレビ(その後)

2009-10-25 13:23:16 | その他・趣味
先日の朝まで生テレビ「激論!若者に未来はあるか?!」が終わった後も、各地で議論が交わされているようです。
興奮未だ醒め止まぬといったところでしょうか?
(はてなブックマークなど。http://b.hatena.ne.jp/entry/www.j-cast.com/2009/10/24052476.html)

また、当の東浩紀さん自身も、ツイッター上で活発な議論をされており、この議論のまとめも作られている。
この問題を巡って、なにやら新しい動きがありそうな感じで楽しみ。
2009/10/23 朝生後のTwitter上での議論まとめ

***
ただ、朝まで生テレビにおける東さんの主張の理解については、東さんが↓の指摘をするように、
某掲示板などではかなり錯綜した感じになっている。

>ぼくの考えるネット直接民主制は「市民ひとりひとりが自覚的に参加する政治」の対極にあるのだが、
>その意味を人々に理解してもらうのはあと数年かかるだろう。しばらくは誤解も引き受けるつもりだ。

>そういえばどうも「直接民主制」という言葉が独り歩きしていますが、
>ぼくの言っているのは「ネット国民投票」ではないです。そんなことやっても意味がない。

>重要なのは、ルソーが「一般意志」を「全体意志」から区別するときの特徴とした、
>「ひとびとの意志が加減され均される」状況をどう作るかです。

>バカと言われること覚悟で言うと、ぼくが実験してみてほしいなと思っているのは、
>「政策単位の投票」+「投票履歴とSocialGraphからなる投票権のグーグル・ページランク的な重み付け」で成立するシステムです。


 
とはいえ、私のような素人にはなかなか分かりにくい。
想像力が足りないからだと言われるかも知れないが、
「投票履歴とSocialGraphからなる投票権のグーグル・ページランク的な重み付け」をやるには、
具体的にどのようなシステムにする必要があるのかというのがピンと来ない。

むしろ、「ネット国民投票」で政治に「全体意志」を適切に反映させよう!みたいな「誤解」の方がしっくりきたりしてしまう。
なので、逆にその「誤解」に基づいて、素人なりに妄想みるのもいいかもしれない。

と思ったのだが、試しに書いてみようとしたところ、あまりにも電波過て挫折。
一院制+全国区制+テレビ・ネット等以外選挙活動禁止+選挙管理委員会公式選挙運動用ポータルサイト+政策タグ
みたいなことになってしまう勢い……濱野さんの単語だけ使いました的な。




東浩紀:朝まで生テレビ

2009-10-24 04:35:31 | その他・趣味
2010年7月の朝まで生テレビのエントリはこっち→朝まで生テレビ:東浩紀退場劇


***
今、テレビ朝日で朝まで生テレビを放送していますが、東浩紀が酷い。いろんな意味でw

☆そもそも(私=東は)負けるようになっている
☆世代論、若者論をしても仕方がない→東の持論へ
☆今までの議論は退屈
☆ツイッターをしたいが、電波が入らない
☆雨宮さんベーシックインカムどうなの?
☆(森永の発言に対して)衝撃ですね(笑)
☆東浩紀退席疑惑(一瞬)
☆赤木さんのやりたいことをするためには暴力革命をするしかない
☆「俺の言うことを聞いてくれ」とここで言っても電波がもったいない

初めて東浩紀の意見を聞いた人は怒濤の持論展開の意味内容が分かりにくいと思いますが、
とりあえずは東浩紀のツイッターの投稿等で補うと良いと思います。
また、東浩紀と鈴木健飲み会でも同じ様なことが語られています。
(私も全部を理解しているわけではありません)



***メモ
(番組を見ながら書いたので雑→こっちを見た方が良いです。「ネットがあれば政治家いらない」 東浩紀「SNS直接民主制」提案)

人口の問題、高齢化の問題=日本だけの問題ではないし、避けようがない。
選挙=多数決制度=人口の多い勢力が勝つ=高齢者側が勝つ ←これも不可避
つまり、若者VS高齢者で戦っても、若者に勝ち目がない

ところで、選挙(国民の意思を統合する手段)のあり方、直接民主制にするか間接民主制にするかなどの問題は、
時代のテクノロジーによって決まる。
(徒歩の時代、馬のある時代、郵便、鉄道、車、電話など。
 テクノロジーの進化と共に、直接民主制が可能な規模は拡大する。)

ルソーの好きな規模=2万~3万=今の日本の村レベル →現在のテクノロジーであれば、直接民主制が可能
現在、できないと思われていないのは、想像力が追いついていないから。

ネットで繋がる国民+専門家としての官僚でいい。
 (負担と利益が目に見える形で解るようになればよい。国民の政策判断に資する
国民に判断できるの?→自分が詳しい部分の政策にコミットすればいい。
 それの寄せ集めでいける。集合知的な話も。)

 ↑
しかし、官僚をコントロールできるのか?
国民が判断する元となる情報公開はできるのか?
 ↑
それが現在の民主主義形態の最後の仕事である。

○近代民主主義の問題→日本の二大政党制→大まかな政策のパッケージの二択しかない
 →これは政治のシステムが悪い。
  ↑
 イギリスや米国はどうか?
  ↑
 政治的な経緯で安定している(?)  ←これは確かに弱い。
  ↑
 日本の政治システムも進化しているのではないか?
  ↑
 民主党に政権交代しても展望は見え無い=システムの限界では? ←これは早計では?

○個人の自意識の問題と、日本全体の問題や社会の問題は分けるべき。
 赤木の考え(当初:正規社員になりたい→今:みんな非正規社員=流動化
      最低限の社会保障がほしい。)
  ↑
 他の国では、そもそも正規社員という発想がないし、最低限の社会保障もない。

○雨宮への質問
 失業しても良い社会か、失業しない社会がいいのか?
   ↓
 失業しても良い社会もありだが、現状の政府では、ホームレスが増えるだけ。

○ローリスクハイリターン→正規社員
 ハイリスクローリターン→非正規社員
 少なくとも、日本ではこのような認識が広がっている。
  ↓
 ハイリスクハイリターンの成功モデルがない。
 →良い悪いは別にして、堀江はそのモデルを見せてくれた(幻視)
  ↑
 堀江は犯罪だからダメだろ  ←そもそも堀江自体の善し悪しではない。

○幻想を壊すための方法は?
  ↑
 チャンスは二回あったが、80年代=パソコン登場期は孫しか生き残らなかった。
 もう一個は堀江の時→三木谷しか生き残らなかった。
  ↑
 そもそも、この話が一部の優秀な人間の話。
  リーダーになりたい人間=ベンチャーと、牛後になりたい人間=非正規は別。

○ベーシックインカム導入論再び
 消費税等の税金の大幅UPとの引き換えに、ベーシックインカムを。
 だいたい7万くらいか?
  ↑
 消費税というのは間違い。法人税も低く、金持ち・企業融合になっている。
  
 とりあえず死なない社会をつくる。
 
 生活保護の不支給や自治体の制度的コストの問題も解決される。
 今の日本は複雑でパッチワーク的な制度。
 国民も疑心暗鬼があるので、これを単純化するほうがいい


○政治家に対する信頼と、政治に対する信頼は分けるべき。
 政治家に対する信頼は不要。システムをしっかりして、透明性を確保すればよい。
  ↑
 連続性を担保しているのは官僚機構
 →どうやって変えていくのか?

 選挙=政治家(人)じゃなくて政策を選ぶのが本来のはず
 →政策を選ぶシステムをつくるしかない。
   ↑
  マニフェストをつくった ←これは上手く機能しない(これは前にでた話)
  
***
短髪の女の方が地味にすごい。
若い人の自分語りはなぁ……
観客の人がどうかんがえても2ちゃんやっている人間。
観客の女の人が、メディア批判。最後にきっちり自分アピールするところがすごい。
 →どうも、他のテレビ番組にも良く出ている人間らしい。
あとは酷いが、テレビ出れば緊張するのも当然なので、人のことは言えなさそう。

***
ベーシックインカムの問題点として、ネットで議論されたこと
 →受給目的の外国人をどうするか?不法(的)移民をどうするか?
  諸外国で既に似たような問題がおこっている。

***
声優の柚木涼香のポストでほっこり。
>あずまんよく映ってる~。動物化では見ない顔だ!
>でもシャツは何回か着てるやつだね!CM中もトークしてるのかなぁ?
>つぶやかないのかなぁ?朝まで頑張ってねっ☆☆☆

連続人形活劇 新・三銃士

2009-10-12 18:11:44 | その他・趣味
今日からNHK教育で始まった人形劇、「連続人形活劇 新・三銃士」。

民放じゃ無理だろうなと思わせる豪華さ。
美術(舞台のセットや背景、人形)は驚くほど精緻で美しく、かつ、良い具合にデフォルメが効いていて素晴らしい。
 (まぁ、パリの宮殿はどこの魔王殿かというはっちゃけっぷりだけど)
脇を固める声優陣もベテランが多く、安定感がある。
人形の演技も生き生きとしていて、人形劇という表現形態のいろんな魅力を見せてくれそう。
脚本もあの三谷幸喜が担当しているので、期待できる。

ただ、問題なのは主人公の声優(池松壮亮さん)とナレーション(爆笑問題・田中裕二さん)。
まぁ、主人公の声は、これから慣れていくことができるのかもしれません。

しかし、田中さんのナレーションは、あまりにも軽すぎないか?と思ってしまう。
田中さん自体は好きな部類のタレントさんなんですけどねぇ。
とはいえ、ベテランの俳優や声優にナレーションをさせてしまうと、
合いすぎてつまらないのかもしれませんが……。

原作は小さい頃に読んだはずなんだけど全く覚えていないので、
この機会に読んでみるのいいかも。

***
同じ原作者の「モンテクリスト伯」は岩波文庫版で読みましたが、
同じくらい面白いんでしょうか?
そういえば「モンテクリスト伯」は、フランスのテレビシリーズ(たしかジェラール・ドパルデュー主演)が非常に面白い出来でしたけど、
「三銃士」にもあんな感じのテレビシリーズがあるんでしょうかね?