崖っぷちロー

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東日本大震災と犯罪

2011-03-21 19:00:35 | ニュース系
***6月9日追加
以下のような報道がなされました。
福島県の侵入盗42%増=原発事故が影響か-警察庁
東日本大震災以後の3~5月に、福島県で発生した侵入盗事件が、前年同期比42.4%増と急増したことが9日、警察庁のまとめで分かった。警察当局は、福島第1原発周辺で住民が避難した無人地帯などのパトロールを強化している。
 同庁によると、震災で甚大な被害を受けた岩手、宮城、福島の3県で3~5月、住宅などに侵入した窃盗事件は、前年同期比17.5%増の1664件。このうち、原発事故で周辺住民が避難するなどした福島県では、同42.4%増の695件だった。
 強盗や強姦(ごうかん)などを含めた3県の刑法犯認知件数全体では、16.7%減の1万394件。同庁は「全体として治安が大幅に悪化している状態ではない」としている。


***4月1日追加
警察庁がデマについて以下の様な文章を公開しました
○ 被災地では強盗や強姦が増えている?!
  →デマ 被災地で強盗や強姦が増えたという事実はありません。
○ 被災地では、ナイフで武装した外国人窃盗グループが荒らし回っている?!
  →デマ 被災地に窃盗グループが大挙して入り込んでいるような事実はありません。
○ 被災地で殺人や誘拐が起こっている?!
  →デマ 現在までのところ、被災地で殺人や誘拐は起こっていません。
 参照:震災に関する不確かな情報の具体例とその対応策


***以下、本文です
 東北地方太平洋沖・中越地震(東日本大震災) 発生後の日本人の行動については、その秩序だった様を賞賛する意見が多く見られます。確かに、救助物資や炊き出しを配る際にも大きな混乱はなく、また、救援活動に携わる自衛隊が自衛のための武器を携行する必要が無いことは事実です。

 参照:「米国は日本から何か学ぶべき」 米ニューヨーク・タイムズが論評


 しかしながら、数日たって、少しずつではあるが被災地等で犯罪(的)行為が行われているというニュースが出始めています。これらの行為については、何通りかのカテゴリーに分類することができるように思われます。(以下は全て可能性にすぎず、より詳細な検証が待たれます。)

(1)生命を維持するためにやむを得ない行為

参照:【地震】倉庫から食品等を盗む人たち / 持ち主の前で堂々と盗む

この記事では、宮城県・仙台の倉庫から粛々と食料等を盗む人々の様子が動画で紹介されています。

参照:物資不足で被災地の盗難増加 ガソリンや食品など被害
宮城県北部の被災地では、男子高校生4人が、自動販売機を壊し、ウーロン茶やコーヒーを取り出しているのを記者が目にした。4人は避難所に持って行き、高齢者らに配って回っていた。当時、食料も水も行き渡っていなかった。

 詳しい状況は分かりませんが、これらの行為の中には当該犯罪的行為に出なければ生きることができないという場合、言い換えれば、生きるためには他の適法な行為をする余裕が無い場合が含まれていると考えられます。このような場合には、詳細な検討が必要ですが、適法行為の期待可能性がないと評価する余地があるかもしれないでしょう。

(2)震災に乗じた行為
参照:東日本大震災:八戸、留守被災宅で窃盗被害11件 /青森

津波被害を受けた八戸市内の住宅地で14、15日に盗難被害が11件相次いだことが県警の調べで分かった。大型テレビや貴金属など32点が盗まれ、被害総額は計約60万円。県警はパトロール回数を増やして警戒している。

参照:略奪相次ぐ、石巻署が警戒 貴金属やレジの現金、食料品
貴金属店では、浸水がなくなった後、残していた大半の貴金属や高級腕時計などが盗まれた。

参照:倒壊の信金支店から4千万円窃盗 気仙沼(22日追加)
22日午前10時ごろ、宮城県気仙沼市松崎片浜の「気仙沼信用金庫」松岩支店の職員が「金庫から金が盗まれている」と気仙沼署に届けた。同署員が調べたところ、金庫から約4千万円が盗まれていた。同署が震災に乗じた窃盗事件として捜査している。

 これらは不要不急の行為であり、いわゆる「火事場泥棒」です。このような行為が正当化されることは無いと思われます。

 なお、今回のような大規模災害が起こると、決まって性犯罪が発生しているという噂が流れます。しかしながら、現在のところ確認できるのは「岩手県大船渡市の避難所では、少女がトイレに行こうとして、後ろから体を触られる事件」くらいではないでしょうか。

 阪神淡路大震災の際にも強姦等の性犯罪が多発したという噂が流れましたが、今日では否定する見解が強いです。全く無かったとはいえないでしょうし、警察が事件を認知しづらいという問題もあるでしょうか、噂ほどではないということでしょうか。
 参照:[日記]阪神淡路大震災の混乱に乗じた強姦はあったのかしらという話


※24日追記
参照:24時間警備、バリケードも=「自己防衛しかない」-震災乗じた窃盗対策-宮城
県警によると、震災後10日間の110番件数は平常時の2.6倍、店を荒らす窃盗は3倍に上っており、応援を含め約100人態勢でパトロールを強化している。
どこまで正確な数字なのかは分かりませんが、この数字を前提にすると、大震災の前後で犯罪件数に有意な差があるといえるでしょう。

一方で、以下の様な記事もあります。
参照:震災被災地、やむにやまれぬ略奪が増加
宮城県警によると、通報を受けて200件以上の盗難事件を捜査したが、そのほとんどが侵入しようとしているのは家屋や自動車の実の持ち主であった。

※4月13日追加
参照:【地震】停電の隙に住宅に侵入し女子学生に暴行
盛岡市で、7日の余震による停電の隙を狙って10代の女子学生の部屋に侵入し、乱暴をしたとして29歳の男が強姦などの容疑で逮捕されました。

参照:岩手の自警団 バール振りまわす火事場泥棒をボコボコにする
自警団5人は、男を取り囲んだ。すると男は手に持っていたバールを振り回す。
ただし、5人も護身用に鉄パイプを持っている。大立ち回りの末、男は自警団に取り押さえられたという。
問題はその後だった。
「男に対して5人は殴る蹴るの暴行を加えたんです。男は既に無抵抗だった。私は『もう、やめないと危ない』といったんですが、自警団のリーダーは『おう、こんな奴、死体にして転がしておいても、今ならわからんだろう』って。相当熱くなっていました」

 この記事がどこまで信頼できるものか分かりませんが、仮にこのような事実があったとすれば、自警団側も罪を問われる可能性がある事案です。記事によれば、警察はこのような自警団側の行為を見逃したということですが、正当防衛ではなく過剰防衛とされ得るのではないでしょうか。

(3)被災地とは無関係の行為
参照:遊ぶ金ほしい…女子高生コンビニ震災募金箱盗む
東日本巨大地震の被災者支援のため、コンビニエンス店に置かれていた募金箱を盗んだとして、相模原署は20日、相模原市中央区の女子高生(16)を窃盗の疑いで緊急逮捕した。

参照:大震災の義援金箱盗み2人組逃走 福岡の牛丼チェーン店
20日午後8時5分ごろ、福岡市城南区片江の牛丼チェーン店で、男が東日本大震災の義援金約2万円が入った募金箱を持ち去った。

参照:店内の震災募金箱が盗難 大分のスーパー・福岡の牛丼店

21日午前6時ごろ、大分県杵築(きつき)市山香町(やまがまち)のスーパーマーケットで店内に置いていた東日本大震災の義援金の募金箱がなくなっていると、出勤してきた社長(38)が近くの駐在所に届け出た。県警日出署が窃盗事件として調べている。

これらは普通の犯罪行為ではありますが、道徳的な非難が強いものと言えるでしょう。

※24日追加
参照:警視庁震災を口実とした「だまし・不審事案」事例!!
警視庁では、東北地方太平洋沖地震を口実とした「だましの電話や不審者の訪問」事案をまとめて公開しています。

***
なお、松島悠佐元中部方面総監は『阪神大震災 自衛隊かく戦えり』の中で以下のように書いています。

被災地の治安は全般的には守られていたが、地域によっては火付けや泥棒、あるいは婦女子を狙った通り魔などが横行していた。避難をして空き家になった所に入り込む泥棒も多く(略)。

避難所の状況も、管理がしっかりしている所と、そうでない所との差が大きかった。表面的には規律が守られているようでも、窃盗などがひんぱんに起こっている避難所もあり、また学校の避難所に集積していた被災者用の物資がゴッソリ盗まれたこともあった。そういう場所では自衛隊員による夜の巡回を頼まれ、実施しているところもあった。


***
なお、外国人犯罪者が多いという噂もありますが、そのような事実は阪神淡路大震災においても今回の大震災においても確認されていないのではないでしょうか。
関東大震災の例を出すまでもなく、規律正しい日本人と犯罪を行う外国人という構図は極めて危険です。


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1 コメント

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Unknown (名無し)
2013-08-17 01:30:09
阪神大震災の時何もなかったなんて嘘。復興応援に紛れて他府県から沢山の泥棒や強姦があるとラジオで注意呼びかけてたしテレビでも。

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