「ニコニコ動画の有名実況者である 塩 がコミックマーケット81にて『旅塩胡椒』という自身の旅行の様子を録画したDVDを1500円で販売」し、「推定数百万」円を売り上げたことがネット上で話題になっているようです。
参照:塩と胡椒DVD問題まとめ@ ウィキ
塩さんのこのような行為を批判する側の意見/問題ないとする側の意見は上記まとめサイトに記載されている通りで、批判側の指摘で一番重要なのは「実況プレイ動画というグレーゾーンな動画によって得た知名度を利用して金儲けをするというのはいかがなものか」というものだと考えられます。
ですが、知名度を上げる手段自体の妥当性と、あがった知名度を利用して行う活動自体の妥当性とは区別する必要があります。実況プレイ動画のアップロードがグレーゾーン乃至違法な行為だとしても、それをもって今回のDVD発売が妥当ではないとする規範はどこから導かれるのでしょうか。
例えば、多数の人間を死傷させたテロ事件の犯人がそのテロ行為ゆえに有名になったとして、ではその犯人は事件や自分の人生について語った自叙伝を出してはいけないのでしょうか。あるいはタレント活動をしてはいけないのでしょうか。
テロ行為については司法制度の下できちんと処罰される必要があるのはもちろんですが、それと自叙伝の出版やタレント活動の是非とは全く異なる次元の問題です。
現段階では、両者の意見をサッと見た限りでは問題ないとする側に分がありそうですね。
***その他のあれこれ
(1)アサシンクリードリベレーションについて
PS3 & Xbox360で2011年12月1日に発売された「アサシンクリードリベレーション」では、発売元のUBISOFT JAPAN の広報さんが下記のようなことをツイートしておられました。
【お願い①】アサシン クリード リベレーションはストーリー性を重視したアクションゲームになります。ネタバレを含むような動画の配信等はお控えくださると助かります。もし、 配信したい!という熱い気持ちがおありならば、マルチプレイを配信してみていはいかがでしょうか?
https://twitter.com/#!/ranran73/status/142258230725328897
【お願い②】リベレーションの初回特典につくDVDの映像コンテンツは手にされた方のお楽しみとして作成していますので、Web等へのアップロードはお控えください
https://twitter.com/#!/ranran73/status/141671689573511169
シングルキャンペーンとマルチプレイを区別している点、シングルキャンペーンの動画配信を禁止する理由が明記されている点で、非常に良い方針発表だといえます。
(2)せんとす動画
07th Expansion さんよりXBOX360/Pcで発売されている『黄金夢想曲(†CROSS)』という格闘ゲームを有名実況者のせんとすさんがゲーム実況プレイ動画として投稿されています。その第7回目の投稿者コメントにて、「なお、原作者の方から動画作成のご許可は頂いておりますが、オフィシャル実況ではありません。あくまで個人的にうpしている動画ですので、いつも通りの実況をさせて頂く所存です。」という説明がされています。
発売元は「ひぐらし」「うみねこ」で有名な 07th Expansionさんで、いまや同人サークルというよりも企業と言ったほうが良いようなレベルのサークルさんです。格闘ゲームというネタバレの影響が少ないゲームであること、実況者のせんとすさんに既に高い知名度がありゲームのPRになると考えられることなどが許可する理由となっているのではないでしょうか。
参照:黄金夢想曲を艶やかに実況せんとす第7話
(3)ダークソウルについて
フロムソフトウェアより2011年9月22日発売されPlayStation3用のアクションゲームの「ダークソウル」を、1月3日朝12時から5日夜24時までの60時間をかけてクリアまで丸々プレイ実況配信をするという企画が、ニコニコ生放送の公式番組として配信されました。
参照:60時間ぶっ通し!ゲーム『ダークソウル』を全部クリアするまでお正月は終わらないぞ生放送!
経緯は良く分かりませんが、「※この番組はフロム・ソフトウェア様より『DARK SOULS(ダークソウル)』の使用と全部クリアの実況許諾を得ております。」ということです。
発売後1年以内の準新作ゲームであることや、制限無しの全部クリアが許されていること、それをニコニコ公式生放送で60時間以上にわたり20名以上の実況者がリレー形式で実況配信することなどを考えると、前代未聞の大事件と言っていいのではないでしょうか。
では、フロムソフトウェアが無条件にゲーム実況プレイ動画(配信)を認めているかというとそうではなく、例えば近日発売予定の「アーマードコアⅤ」については、発売元の宣伝担当さんが以下の様なツイートをしておられます。
製品版で生配信や動画投稿、静止画のアップしていいかと皆さんお聞きになりますが、体験版はダメと言いましたが、製品版については私は何も言ってませんの で。ダメともOKとも言ってませんので… で、立場上、正面から聞かれるとダメって言わないといけない。皆さんこの意味分かりますよね?
https://twitter.com/#!/senden_ogu/status/161834202537525248
体験版についてはゲーム実況プレイ動画の投稿・配信は不可、製品版についてはオフィシャルには不可だが実際にはある程度は黙認するというところでしょうか。ゲーム実況プレイ動画を認めるメリットデメリットについて社内でも議論があるのではないかということが窺われます。
参照:塩と胡椒DVD問題まとめ@ ウィキ
塩さんのこのような行為を批判する側の意見/問題ないとする側の意見は上記まとめサイトに記載されている通りで、批判側の指摘で一番重要なのは「実況プレイ動画というグレーゾーンな動画によって得た知名度を利用して金儲けをするというのはいかがなものか」というものだと考えられます。
ですが、知名度を上げる手段自体の妥当性と、あがった知名度を利用して行う活動自体の妥当性とは区別する必要があります。実況プレイ動画のアップロードがグレーゾーン乃至違法な行為だとしても、それをもって今回のDVD発売が妥当ではないとする規範はどこから導かれるのでしょうか。
例えば、多数の人間を死傷させたテロ事件の犯人がそのテロ行為ゆえに有名になったとして、ではその犯人は事件や自分の人生について語った自叙伝を出してはいけないのでしょうか。あるいはタレント活動をしてはいけないのでしょうか。
テロ行為については司法制度の下できちんと処罰される必要があるのはもちろんですが、それと自叙伝の出版やタレント活動の是非とは全く異なる次元の問題です。
現段階では、両者の意見をサッと見た限りでは問題ないとする側に分がありそうですね。
***その他のあれこれ
(1)アサシンクリードリベレーションについて
PS3 & Xbox360で2011年12月1日に発売された「アサシンクリードリベレーション」では、発売元のUBISOFT JAPAN の広報さんが下記のようなことをツイートしておられました。
【お願い①】アサシン クリード リベレーションはストーリー性を重視したアクションゲームになります。ネタバレを含むような動画の配信等はお控えくださると助かります。もし、 配信したい!という熱い気持ちがおありならば、マルチプレイを配信してみていはいかがでしょうか?
https://twitter.com/#!/ranran73/status/142258230725328897
【お願い②】リベレーションの初回特典につくDVDの映像コンテンツは手にされた方のお楽しみとして作成していますので、Web等へのアップロードはお控えください
https://twitter.com/#!/ranran73/status/141671689573511169
シングルキャンペーンとマルチプレイを区別している点、シングルキャンペーンの動画配信を禁止する理由が明記されている点で、非常に良い方針発表だといえます。
(2)せんとす動画
07th Expansion さんよりXBOX360/Pcで発売されている『黄金夢想曲(†CROSS)』という格闘ゲームを有名実況者のせんとすさんがゲーム実況プレイ動画として投稿されています。その第7回目の投稿者コメントにて、「なお、原作者の方から動画作成のご許可は頂いておりますが、オフィシャル実況ではありません。あくまで個人的にうpしている動画ですので、いつも通りの実況をさせて頂く所存です。」という説明がされています。
発売元は「ひぐらし」「うみねこ」で有名な 07th Expansionさんで、いまや同人サークルというよりも企業と言ったほうが良いようなレベルのサークルさんです。格闘ゲームというネタバレの影響が少ないゲームであること、実況者のせんとすさんに既に高い知名度がありゲームのPRになると考えられることなどが許可する理由となっているのではないでしょうか。
参照:黄金夢想曲を艶やかに実況せんとす第7話
(3)ダークソウルについて
フロムソフトウェアより2011年9月22日発売されPlayStation3用のアクションゲームの「ダークソウル」を、1月3日朝12時から5日夜24時までの60時間をかけてクリアまで丸々プレイ実況配信をするという企画が、ニコニコ生放送の公式番組として配信されました。
参照:60時間ぶっ通し!ゲーム『ダークソウル』を全部クリアするまでお正月は終わらないぞ生放送!
経緯は良く分かりませんが、「※この番組はフロム・ソフトウェア様より『DARK SOULS(ダークソウル)』の使用と全部クリアの実況許諾を得ております。」ということです。
発売後1年以内の準新作ゲームであることや、制限無しの全部クリアが許されていること、それをニコニコ公式生放送で60時間以上にわたり20名以上の実況者がリレー形式で実況配信することなどを考えると、前代未聞の大事件と言っていいのではないでしょうか。
では、フロムソフトウェアが無条件にゲーム実況プレイ動画(配信)を認めているかというとそうではなく、例えば近日発売予定の「アーマードコアⅤ」については、発売元の宣伝担当さんが以下の様なツイートをしておられます。
製品版で生配信や動画投稿、静止画のアップしていいかと皆さんお聞きになりますが、体験版はダメと言いましたが、製品版については私は何も言ってませんの で。ダメともOKとも言ってませんので… で、立場上、正面から聞かれるとダメって言わないといけない。皆さんこの意味分かりますよね?
https://twitter.com/#!/senden_ogu/status/161834202537525248
体験版についてはゲーム実況プレイ動画の投稿・配信は不可、製品版についてはオフィシャルには不可だが実際にはある程度は黙認するというところでしょうか。ゲーム実況プレイ動画を認めるメリットデメリットについて社内でも議論があるのではないかということが窺われます。
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