バブル崩壊後最大というのが恐ろしいです。その間、アジア金融危機もありましたし、橋本内閣の金融不況もありましたし、就職難民問題もありましたし、ITバブル崩壊もありましたし、リーマンショックもありましたし、東日本大震災もあったのですから。
ただし、今回の大不況の理由は、やってはいけなかった増税と、異次元金融緩和が引き起こした円安による官製不況、いわゆる人災です。
年収300万円の人の場合、各種増税と、輸入物価高で年20万円以上もお金が抜かれているそうです。それをクレジットカードや、消費者金融で補填してきた人たちは、だいたい1~2年くらいで家計がパンクしてしまいます。
私は、昨年4月に非正規から正規に変わることでどうにか持ちこたえることができましたが、非常に危険な状況だったことは間違いありません。
しかし、2000万人以上いると言われている非正規雇用者は、厳しい現実に遭っていると思われます。非正規雇用者が借金をすると収入が増えないし、雇用も不安定なので、返済は非常に困難になるからです。
だから、この頃凶悪犯罪のニュースが絶えないのだと思います。
実質賃金が大幅に下がった場合の対処法というのもあるにはあります。
日本の実質賃金下落は、パッとしない収入に対して、消費税上昇分と物価上昇分の2つを見ればいいだけですから、なるべく消費をしないことです。(賃金アップについては、またの機会にしておきます)
食費に関しては、幸いコメの価格はずっと下落傾向にあるので、コメを主食にして、フリカケや納豆を毎日おかずにして凌いでいるという話も聞きます。
栄養に気を使うなら、野菜は家庭菜園で作ればいいでしょう。いろいろな野菜を作って、食べきれない分は漬物にすればいいのです。あんなもの、キュウリでもキャベツでも切って、ビニル袋に入れて塩で揉めば一日で出来上がります。野菜があれば、味噌汁の具にもなります。それなら消費税はかかりません。飲み物は、ペットボトルなど買わずに麦茶でも沸かして冷やしておけばいいのです。
住宅ローンのある人は、それこそ異次元金融緩和で最低0.58%とか金利が安くなっているのですから借り換えればいいわけですし、賃貸の人は、人口減少しているので、安いアパートか一軒家を探して借りればいいでしょう。首都圏の千葉でも、3万円以下の物件があります。固定費が下がると、ビックリするくらい生活が楽になるでしょう。
通信費は数少ないデフレの分野ですが、イオンSIMや、格安SIMを探せば少々繋がりにくいですが月額480円から使えるものもあります。電話はLINEかスカイプに徹底すれば無料で使えるでしょう。SIMフリーのスマホ機種本体は、秋葉原で1万円以下で入手できるものもあります。
電気代もなるべく使わないことです。休日は図書館なり、公民館なりで涼みながら勉強でもしていればいいのです。家では、なるべく扇風機を使って、起きている間は家族は同じ部屋で過ごせばいいでしょうし、入浴はガス代節約のために、お風呂も入る時間を決めておけばいいでしょう。
学費は、お金もないのに無理して教育にお金をかけないことです。大学院を出た人ですら食べていけない時代なのですから、それなら左官屋や、型枠大工の見習いをせておいた方が食い扶持がつながります。
当然、国全体の消費は悪くなりますが、マクロ経済をいじると、国民が生活防衛に走るのは、致し方のないことであります。