ねこのおなかの日記帳

日々の記録です。

フィンランド旅行記4 タンペレ編

2010-01-22 | 旅行
サンタクロース特急という名の普通の寝台列車に乗って、
ロバニエミからタンペレまで移動しました。
外は残念ながら真っ暗でよく見えなかったのですが、
列車は2階建てで、2段ベッドつきの個室には、
狭いながらも洗面・トイレスペースとシャワースペース!がついていました。
(洗面台をぐるんと回転させるとシャワースペースになる、超絶省スペース術でした。)
でも私たちが乗った号車は残念ながら給水設備故障のため、
シャワーはおろか洗面・トイレも使えず、
結局共同洗面所に行かないとダメだったのでした。

まだ真っ暗なうちに、タンペレの町に着きました。
フィンランドに到着してから初めての都会を見ました
そして、その日は早朝から大雪でした・・・

バスであちこちをめぐったのですが、
若いころのハリソンフォードに似た紳士のガイドさんが、
ものすごく流暢な日本語でタンペレ名所を案内してくれました。
奥様は日本人の方だそうで、
タンペレ名所めぐりの最後に、
「皆様と一緒にヘルシンキまで行きたいのですが、
うちの奥さんは、そういう勝手な行動にちょっとうるさい関係で、
そういうわけにもいきませんのでね・・・」
と、刑事コロンボみたいなことを言ってバスを降りていかれました。

タンペレ大聖堂が良かったです。
アール・ヌーボー様式だそうで、ちっとも左右対称じゃなくて、
中の彫刻やフレスコ画も、伝統的な形式のものじゃなかったけれど、
タンペレ市民を希望へ導くための何か、気概みたいなものを感じました。
天井のフレスコ画はキリスト教禁断の「蛇」をかたどっていて、
(ちゃんとした宗教的理由で正当化されているのですが)「おおー」と思いました。

そして、ムーミン博物館。

ムーミンの世界のジオラマがたくさん展示されていました
小学生のころ読んだ『楽しいムーミン一家』の衝撃を未だ忘れられないわたしには、
うれしい空間でした。
作者のトーベ・ヤンソンが趣味で何年もかけて作り続けた
『ムーミンハウス』も展示されているのですが、
ムーミン博物館ははっきり言ってこれに価値のほぼすべてがある☆と思いました。
(それと、隣接されているムーミンショップ
物価が高くてあまり何も買えなかったけど見ているだけでも楽しかった・・・)

上の写真はタンペレ大聖堂です。

下の写真はムーミン博物館の中の一角。
限定された写真撮影OKスポットです。



最後の、フィンランド旅行記5 ヘルシンキ編「かもめ食堂」
・・・が、書けますように
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フィンランド旅行記番外編 ラクリッツィはいかが?

2010-01-12 | 旅行
(タンペレ編の前に予定外の番外編です・・・)

お土産として実家においてきた、
フィンランド人大好き!なのに、他国の人には「まずい」味!
と評判の
「ラクリッツィ」。
真っ黒なお菓子です。
とてもよく似たものに「サルミヤッキ」があります。(主原料同じ。)

食感は「グミ」に少し似ています。
味は、ほんのり甘くて、においは、・・・・・・・・・漢方薬!?
カンゾウの根のエキスが入っているから、
確かに、漢方薬・・・。

実家では母とM嬢がカンゾウがだめということで、
我が家に袋ごとUターンしてきました。

うちでもわたしとT君が恐る恐る試食してみましたが、
恐れるような味ではなく、「思ったより普通」でした。
でも、「一袋絶対食べきれない」と思いました。

もし、好奇心旺盛な方がおられて、
「ちょこっとだけ食べてみたーい」と思われましたら、
ご一報ください。
(コメントでも携帯電話メールでも何でもいいです)
小分け袋に何個か入れて、
喜んで献上いたします

長距離バス移動途中の休憩所?のお店やスーパーで
サルミヤッキのチュッパチャップスも売っていましたが、
(バスの中でなめている人がいましたが、
もちろん真っ黒な飴玉でした)
お土産に買っていいものか悩んで結局買わなかったのです

・・・だれも、欲しがらないかもしれない気がします
一応、フィンランド名物なのですけれど。
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フィンランド旅行記3 ロバニエミ編(サンタとの遭遇)

2010-01-10 | 旅行
サーリセルカでは犬ぞりのほかにも
日本人に人気のガラスイグルーのホテルを見に行って野生のトナカイ君を見たり、
ショッピングセンターで巨大フィンランドピロシキを買ったり、
ガラディナーでトナカイ君のステーキをいただいたり、
いろいろあったのですが、

・・・結局オーロラは見えないまま極北の町を後にしました。

車で3時間ほど南下するとロバニエミの町です。
ロバニエミの8キロほど手前に「サンタクロース村」がありました。

サンタクロースは・・・・・・・・
守銭奴でした
一緒に記念撮影したら一枚25ユーロ(三千円以上)も取られちゃうよ!?
買っちゃったけどね!?
「メモリースティックにデータをあげるよサービス
は45ユーロ・・・
なんてこったーーーーーーー

でもサンタさん、すごくフレンドリーでした。
「おおさか?」「げんき?」くらいの日本語はお手の物でした。
観光客として訪れる人が何処の国の人でも、
とりあえず会話は出来るらしいです。すごいなー。サンタさんは。

サンタクロース村には、北極圏の境目「アークティク サークル」が通過していて、
その境界線を越えたという証明書もいただきました。
旅行社が手配してくれましたが、有料だったらしいです。
証明書には、なんと日本語で「北極圏」とでかでかと書いてありました。
サービスだと思うのですが・・・。
「・・・なんか、ばったモンくさい・・・」(T君の感想)

でも、楽しかったです!あったかいグロッギ(ベリージュース)飲んで、
元気になりました。

そして8キロ南下して到着したロバニエミはこれまたどえらく寒い町でした。
マイナス26度!!長時間外気にさらされるのは無理でした・・・。

「アークティクム」という、北極圏の人々の生活や歴史を紹介した、
大きな博物館があって、そこが素晴らしかったです。
オーロラの映画もやっていて、旅行者の人も楽しめるように、
映像と音楽だけで構成されていました。

そしてロバニエミの夜も、雪が降っていてオーロラは見えませんでした・・・

(フィンランド旅行記4 タンペレ編(ムーミンがいた)・・・に続きたいと思います)


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フィンランド旅行記 サーリセルカ編2 (犬ぞり体験記)

2010-01-06 | 旅行
犬ぞりに乗るのはとても寒いということで、
防寒着を現地の犬ぞりサファリ主催の会社に借りました。
最初から料金に入っているのです。
着ないといけないのです。
全身スーツと、革のグローブ(巨大)と、ウールの分厚い靴下と、
スノーサファリ用ブーツ。
部屋の中ではすぐに汗が出てくるほどの重装備です。


どんな体験ができるのかまったくノーチェックでしたが、

「誰かがそりを運転してくれて、
犬たちが牽いてくれて、自分はそりに乗って景色を楽しむ」

という感じのめっちゃ他力本願なものを想像していました。


ところが、インストラクターが英語で
(添乗員さんがスグに横で通訳してくれたけど、
ネイティブじゃない人の英語はとてもわかりやすかったし
内容がシンプルだったので、たぶんみんな
インストラクターのしゃべってることは直接わかったと思う)

「乗り方を説明するわよー!!
ここ(スキー板みたいになってる部分)に両足を乗せると、走る!!
片足を下ろして鉄の輪のところに引っ掛けながら走ると、ブレーキ!!
両足で鉄の輪を踏んで雪を引っ掛けながら減速すると、ストップする!!
前後のそりとは片手を上げてストップとゴーのサインを送りあってね!!
両手をハンドルから離したら、そりとバイバ~~~イ!!
二度と、犬たち&そりとは会えません☆
わかった!?OK!!
ハイ、じゃあそれぞれ二人一組で乗る人と運転する人の位置についてー。
コースの真ん中で指示して交代するからね!!
レッツ・ゴー!!」

てな感じで大まかな説明をした後、
適当なそりに客を配置し、柵につないであった綱を放ち、
出走前でやる気満々、かなり興奮気味だった6頭のハスキー君たちと私とT君(夫)は、
雪と氷と針葉樹林が果てしなく広がる大雪原に
猛スピードで走り出したのでした

走っている時間だけでも一時間以上のロングコースでしたが、
犬たちは道を完全に覚えていました。かしこいです!力持ちです!

最初は想像をはるかに超えるスピードの恐怖におののいていましたが、
すぐに慣れて、延々と広がる雪景色に感動したり、
一頭一頭性格の違う犬たちを観察したりできるようになりました。
雪の中を犬橇で疾走するのがあんなに楽しいとは
また乗りたい

犬たちと同じ高さの目線でそりに座って走ってもらうのも楽しいですが、
やっぱりスキー板に足を乗せて運転するほうがより楽しかったです!!

座っている時、疾走しながら用を足すハスキー君のウ○コが、
飛んでくるんじゃないかと思ってドキドキしました
「慣性の法則って何だっけ~?!とりあえず、ウンたち飛んでこないよねー?
いや、来るか!?わー、またやったー!!
(でも後半(T君が座る番のとき)は、スッキリしたハスキー君たちはぜんぜん用を足しませんでした…。
ウンの恐怖は前半に座った人だけが味わうものだったようです

重装備にもかかわらず、
手足は「凍傷になるかも・・・」と真剣に思うくらい冷え切りましたが、
本当に楽しかったです!!

ありがとう6頭のハスキー君たち!!


フィンランド旅行記 ロバニエミ編(サンタとの遭遇)
に・・・続けばいいな
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フィンランド旅行記 サーリセルカ編1

2010-01-06 | 旅行
「サーリセルカ編1」と書いたけれど、
2があるのか、それ以前に、そのほか編があるのか、
自信が無いです・・・。


が、とりあえず無事に行って帰ってこられましたので、
日記を読んでくださっている奇特な方々に、
お礼を言いたいです。
ご心配をおかけしてすみませんでした。
おかげさまで楽しく一週間ほど現実逃避してきました。
ありがとうございました!!

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サーリセルカはフィンランドの北端、ラップランド地方にある町で、
すっぽりと北極圏に入っています。
現在はスキーリゾートやオーロラ見学等、観光で成り立っているようです。


フィンランドの首都ヘルシンキ・ヴァンター空港から飛行機を乗り継いでイヴァロ空港に行き、
そこからバスでサーリセルカへ行ったのですが、
このヴァンター→イヴァロ国内便、自由席でした
おかげで200人あまりの乗客が搭乗口に列を作り・・・
というか、みんな並ばないので「群れを成し」、
我先にと飛行機に乗り込もうとして大混乱でした。
切符係が一人で、パソコンも一台だったので、
全員乗り込むのに余裕で30分以上かかり、
当然フライト時刻は大幅に遅れました

サーリセルカは雪でした
着いた夜はマイナス14度くらいでした。

翌朝、午前中、いつまでたってもほぼ真っ暗でした・・・・・

今は「カーモス」といって、夏季の白夜と反対に、
一日中まったく太陽が地平線上に昇らない時期なんだそうです。

地平線近くまで来た太陽が、
地上をうっすら明るくするのは午前11時くらい~午後2時半くらいで、
あとは薄暗いか真っ暗でした。

ホテルの部屋は二重扉で、二重窓で、常に全館暖房で20度以上に保たれていました。
2階建ての宿泊棟がいくつもあって、
朝ごはんを食べたり、オプションツアーで集合するのに
宿泊棟から本館まで「外出」せねばならず、
そのたびにコート、マフラー、手袋、ブーツは必須でした

でも、雪はどれだけ降ってもサラッサラの粉雪ばかりで、
濡れて冷えることはなく、傘は一度もさしませんでした
吐く息の蒸気がマフラーの上で凍ってましたけど

オーロラは、雪の日や曇りの日は見ることが出来ないそうです。
星がきれいに見える、晴れた日にだけ見られるそうで、
私たちの滞在中はほぼ、雪がちらつくか吹雪くかしていました…


「サーリセルカ編2 犬ぞり体験」 につづく。かもしれない
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