ねこのおなかの日記帳

日々の記録です。

15分の式

2011-03-31 | Weblog
しばらくお休みをいただいていた仕事を辞めるので、
今日が区切りということで所属長に「行ってこい」と言われ、
前の勤務先の最寄り駅の近くにある古い会館に行ってきました。
「退職辞令交付式」です。
もうここに来ることはないんだろうな……と思うと、
少しだけ寂しい気持ちになりました。


知っている顔が意外と多かったことに驚きました。
この3月までの勤務先と、前の勤務先で知り合った人々、
研修やらなんやらで顔を見知った人々。
7年とは短いようで長いものだと思いました。

百十数名?百数十名?のなかに、
あきらかに定年ではない年齢の人が1.5割ほど混ざっているのは
国立や府立の機関へ栄転?していく人たちと、
現場を離れて委員会所属になる人たちと、
わたしのような依願退職組です。
(以前同じ職場で研究部やってた花粉症の若者(相変わらずマスク姿だった)や、
研修会でいつもお顔を見ていた図書バリバリ推進派だった方は、
絶対野心をもった、次へのステップとしての「退職」なんだろうな~……と、
勝手に想像していました。)


全員、名前を読まれて返事するのですが、
(名前を読んでくれたのは、かつてチームを組んだ方でした。)
欠席とわかっている人の名前も読み上げられていました。


初任の時、最初に挨拶と訓話をしはった方が
今日も前に立って挨拶をされていましたが
あいかわらず、強面+すべり気味の話術で
「懐かしい!」と思ってしまいました。


なんと、15分で「式」は終了。
お手洗いに行きたかったので助かりましたが、
驚きの短さでした!!
(式が終わってから、会場に駆け込もうとしていた遅刻のおっちゃんたちもいた。)




明日からは未知の職場ですが
ほぼ前情報なしで乗り込むのでとても不安ですが
がんばります。



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巨大な

2011-03-31 | 小鳥
先日ホームセンターに行った時、
中に入っているペットショップをついでに覗きました。


いろんな年齢?のセキセイインコがたくさんいたけれど、
成鳥はみんなガッシリしていて大きかったので驚きました。
もしかして、うちのみどりちゃんは発育不良…?
と、少し不安になりましたが、
本には個体差があると書いてあるので「大丈夫大丈夫」と思うことにしました。


(こないだ、ひさびさに体重を量ったら29.0グラムで
「おお、1.5グラム増えている!!」
と喜んでいたのです。)

しかし一番おののいたのは、そこにいた一羽の
ヨチヨチフワフワした雛鳥(生後3週間足らず)が、
あきらかにみどりちゃんより大きかったことです!!
巨大な雛鳥……
衝撃的でした。

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草帝国

2011-03-27 | 草花
いろいろ書類を揃えて送ったり何だかあわてていましたが、
郵便局に出してしまうとほっとしました。

そこで今日は寒いけれど、「本格的な春になったら遅い!!」
と、早朝からこれまたあわてて裏の草抜きをしました。
(あたたかくなったら、ものすごい勢いで草が伸びてくるので、
本当に油断できません。すぐに人の背丈くらいになり、
ある草が突然モンゴル帝国のようにはびこっては滅びたり、
すかさず次の草が帝国を築いたりして勝手に栄枯盛衰を繰り広げるのです。
去年の夏場はまさに死闘でした(草帝国VS夫の)。)

そして「図書館行って本返さな!!」
と午前中に本を返しに行ってまた借りて、
パン屋カフェでお昼を済ませ、
帰ってすぐに車で園芸店へ。

最近初めて知りましたが、
うちから梅田と反対方向に向かって2駅目~3駅目くらいの地域は
園芸・造園関係のお店が集中していて、
ガーデニング天国なのです。

めずらしい木もいっぱい売っていて、急いでいるのに
「フェイジョア」とかどう考えても育てることのできなさそうな果物の苗を
もの欲しそうに眺めたりしてしまいました。

楽しいけれど屋外なので寒さのあまり長居できず、
草引きした場所に植える「グランドカバー」的な下草を買い、
空になった植木鉢に植える花の苗を選び、
鼻水をたらしながら車に乗り込み途中スーパーにも寄って帰宅。

その後、邪悪な土質の斜面の一部をたがやし、
グランドカバーを植え、鉢植えを整えて日が暮れました。

ぐったりです……
手も荒れ荒れで、顔が紫外線で腫れました……



でも今年の夏は、草モンゴル帝国を見たくないから、あと数週間がんばります。


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観に行きました

2011-03-21 | 映画
英国王のスピーチ

何も爆発したりしないし、誰も殺したり殺されたりしないのですが、
画面に釘付けのままあっという間の二時間でした。
もう一度観たいです。すばらしかった。

クライマックスの、王のスピーチの場面は圧巻です。
そのバックにベートーベンの曲が
(交響曲第7番の2楽章だと思うのだけど・・・間違ってたらどうしよう)
ずっと流れていたので、
映画を観終わってから寝るまで、
頭の中でエンドレスで回り続けて少し困ってしまいました。

過剰にドラマチックな演出があるわけでもなく、
でもあたたかいユーモアに満ちていて、
とても丁寧に製作された映画なんだなと思いました。


☆わたしはコリン・ファースのかなりのファンですが
(ラブ・アクチュアリーでもマンマ・ミーアでも、
コリンが一番と思って観ていたし、
ブリジット・ジョーンズの日記だって二回も観に行ったけど)、
ファンだから激賞コメントを書いたわけではありませんので・・・・・・☆
ジェフリー・ラッシュも、ヘレナ・ボナム・カーターも、
俳優の方々はみんなすごかったです。
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pomeからコピー

2011-03-21 | 読書
本の感想は、ポメラを使っても、
短く書くことにしました…。




変身  嶽本野ばら

始まりはカフカの「変身」のパロディーですが、
「朝、目が覚めると、絶世の美男子に変身してしまっていた、本来は極端に容姿に恵まれない、
少女漫画家の卵でコンビニ店員の、ある32歳男性」の、マニアックで悲しく笑える物語でした。


乙女の密告  赤染晶子

「ヘト・アハテルハイス」(アンネの日記)を原文で読む、外大のスピーチゼミの乙女たちの物語です。
ちょっとクレイジーなドイツ人教授が出てきて、乙女を「すみれ組」「黒ばら組」に
(いちご大福とウイスキーのどちらが好きか選ぶことによって)分けてしまうくだりは唸った。
女子大生は確かに分けられるかもしれない。そこに何の意味も無くても。


片思い  東野圭吾

何冊か読むうちに、東野圭吾さんの推理小説にはいつも事件以前に明確なテーマがあって、
しかも多くの場合それが時代の最先端なのだということにやっと気づきました。
これは、まだあまり誰もが今のようには注目していなかった時期に書かれた、
「ジェンダー」について真っ向から切り込んだ小説でした。すごいな。


スローモーション  佐藤多佳子

佐藤多佳子さんの、かなり早い時期の作品で、
解説にも書かれていたけど「ホット・ロード」的な世界が描かれています!!
でも主役は「和希」な少女=及川さんでも「春山」な少年=一平兄ちゃんでもなく
その近くにいる生気にあふれた少女で、そこがよかったです。


誠実な詐欺師  トーベ・ヤンソン

ポスト・ムーミンの傑作小説ということだったので借りました。
・・・・・・暗いです!!
フィンランドの冬は厳しく、
漁村で暮らす人々の生活は苦しく、その中でもさらに貧しい姉弟、
知力で道を切り開こうとする姉と純粋な弟の物語。


白昼の悪魔  アガサ・クリスティー

テレビシリーズで観た!!と、珍しく読んでいる途中で思い出しました。
だから犯人が判ってしまったけれど、
忘れていたトリックなどの細かいところを突っ込みつつ、楽しく読みました。


1Q84 BOOK1 4月~6月
       BOOK2 7月~9月(村上春樹・著)

だいぶ前から話題だった本をやっと読みました。
BOOK3も予約したけど、百何十人待ちだからいつ回ってくるやら・・・。

二つの物語が交代で語られ、次第にシンクロしていくかたちです。
現実なのかファンタジーなのかハードボイルドなのか、ジャンル分けできない、
いつもの不思議な村上ワールドでした。すごく続きが気になります。


ギリヤークの昔話  ロバート・アウステリッツ採録・著

1Q84に「ギリヤーク人」の話が出てきて気になっていたときに見つけたので、
借りてみました。
文字のない世界にも深い知恵と豊かな物語があります。
地理的にも近いけど、日本の民話に似たものがいくつもありました。

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pome・・

2011-03-17 | Weblog
地震のことはショックと恐怖でずっとニュースを追いかけていましたが
もう何も言えません。
祈るのみ。
詐欺とか買占めは軽蔑するのみ。
あと、募金します(当面私にはこれしかできることはない)。





先日、ポメラ=ポケットメモライターを入手しました。
前から気になっていたけど高いなーと思い買わずにいたら、
半額くらいになってたからつい…
私が持っている手帳とほぼ同じ大きさです。

開くと

電源入れたら二秒で起動するし!!
書いたメモはUSBケーブルでパソコンに流せるし!
(ボールペンは大きさの比較のために置いただけです)

嬉しくて読んだ本のメモをせっせと書き込んでいましたが、
つい書きすぎてしまって、ダラダラ長くなって、日記には落とせずじまいです…
何のために買ったんだか…
パソコンだと起動にすごく時間がかかるし、
せっかく起動したからとつい日記を書く以外のことをしてしまって
(ニュースや友達の日記をぐるっと読む。
 アプリで遊んでしまう)、
読んだ本メモが書けずにいたからこれで解決!!と思ったのに。

でも二秒で起動するのは嬉しい。
画面がちょっと暗いけど。(単色の、昔のワープロ画面です。)
カーソルが細すぎてどこに行ったかしょっちゅうわからなくなるけど(涙)
閉じたらさっきまで書いていたメモは自動で保存されるのです。

これは廉価版なので保存できる文章量が少ないですが
(1ファイル8000字を6ファイル保存可能)、私はこれで十分です。

1Q84は面白かったので、はやくBOOK3が読みたいです…。
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ベーグル2

2011-03-04 | 読書
電気オーブンなので、210度で15分焼いても焼き色があまりつかないのですが、
しっかり火は通りました。
よかった・・・二度目にして、まともなベーグルになりました・・・
一回目のは「焼き立て限定」でしか食べられなかったので・・・(涙)
時間が経ったら岩みたいに硬くなるなんて反則です

いただき物の「くるみバター」をはさんだり、
にんじんとゴマのきんぴらをはさんだりして食べましたが、
ベーグルっていいものですね
そして家で作ると、お安いですね 

材料は強力粉とドライイーストがあれば、ぬるま湯と砂糖・塩・牛乳くらいでできるのです。
しかし、簡単レシピですっ飛ばしていた工程こそが、
ベーグルの特徴「しっとりもちもち」な歯ごたえの元だと知りました。
やっぱり発酵のために生地を寝かすのは2回やったほうがいいし、
生地を捏ねるのは5分じゃなくて10分、できれば15分がんばったほうがいいようです。
そして、焼くのはトースターじゃなくて、オーブンのほうがいいようです・・・


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やっと、図書館から「1Q84」の1巻の順番が回ってきたと連絡がありました。
順番に2,3と予約して、待ったとして、いったいいつ読み終わるんだろう・・・。
とりあえず、1をお迎えに行かねば。


 銀の匙  中勘助

「私」の視点から動くことなく、子どもの目で見た子どもの世界が書かれた本です。
学生の頃退屈で読めなかったこの本が面白いと思うようになったのは、年をとったからかも。
この本で驚異的なのは美化や大人の道徳観などが、どこにも、一切入り込まないことです。
子どもだって誰でも時には打算的で意地悪でなのです。根性ババなひともいるし。
でも子どもの目に映るものや世界はほんとうにうつくしい。


 わたくしが旅から学んだこと  兼高かおる

副題が「80を過ぎても世界の旅は継続中ですのよ!」。
旅の記録ではなく、兼高女史の、「時どき旅を振り返りながら書いたエッセイ」でした。
和服で、トランジスタラジオを片手に、「日本を世界の市場へ売り込む!!」
という気概に満ちて兼高女史が旅に出た番組のはじまりを、リアルタイムで観てみたかったです。


 五匹の子豚  アガサ・クリスティー
 邪悪の家  アガサ・クリスティー

2冊とも、去年末から今年にかけて「クリスティー文庫」の中でリニューアル出版?されたものです。
噴飯ものの「ネタばれ前文」はありませんでした。ほっ。
両方、名探偵エルキュール・ポアロが活躍するお話でした。
どちらの事件も、わたしにはまったく犯人はわからず(何を読んでもわかったためしがないんですけど)、
面白かったのですが、やっぱりヘイスティングス大尉とジャップ警部がいたほうが楽しい!
(「邪悪の家」はおなじみの彼らがいて、「五匹の子豚」にはいませんでした。)
読んでいるとき、ずっとTVシリーズのポアロ役のデヴィッド・スーシェが
頭の中でポアロになって動き回っていました。影響、大です……。


 小さいおうち  中島京子

最終章になって、バージニア・リー・バートンの「ちいさいおうち」との関係がわかりました。
タキおばあちゃんの「もの覚えの記」から、昭和のはじめの小さなお屋敷での出来事が
鮮やかによみがえっていくのですが、庶民の目から見た戦争はこういうものだったのかもしれない、
と思いました。小さく「あっ」と思わされるラストも良かったです。


 真鶴  川上弘美

いつも平易で読みやすい文章ですごいことを書く川上弘美さんの、
真骨頂かもしれない長編でした。いつもの本より、重かったです。
自意識がぎりぎりのところまで行ってしまったときに見える「ついてくるもの」が怖かったです。
人が一人失踪するということが、その後に残された人々のことを描くことで、
大きな物語になっていました。大変なことだと思いました。


 夜間飛行  サン・テグジュペリ

「星の王子さま」のサン・テグジュペリが、職業飛行士だったことを知りませんでした。
余分なものを削り取った後に残った結晶みたいな、とても端正な小説でした。
まだ夜間航路が危険すぎて使われなかったころ、
そこに商売の活路を見出した厳格な航空便会社の社長と、
危険と常に隣りあわせで星空を飛んだパイロットたちの物語です。
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