ねこのおなかの日記帳

日々の記録です。

カラスが怖い

2010-08-30 | 読書
朝から家の前の電線で雄たけびを上げているカラスが怖いです。
びくびくしながら水遣りをしています・・・。

時々マンガを身内(M嬢や夫)から借りて読むのですが、
『夏目友人帳』はとてもいいです。素敵なマンガです。にゃんこ先生かわいい。
『三月のライオン』もいいです。みんな、一生懸命生きている。
(「ハチクロ(名作)」とちがって、ご飯がどれもこれもおいしそうです。)
『ジャイアントキリング』は、サッカーを全然知らない私にも楽しめる、
選手以外の視点も多く取り入れたサッカーマンガでこれもいいです。
『聖☆お兄さん』も毎回面白いです。
マンガっていいな。
昔は、わたしも正真正銘の少女マンガおたくだったのに、
今は人様に借りたマンガを細々と楽しむだけになってしまっています・・・


『遠野物語・山の人生』 柳田国男

「神隠し」がモチーフになっている小説を立て続けに読んだので、
気になっていた「遠野物語」を思い切って読みました。文語体だったけれど、
案外読みやすかったです。でもやっぱり時間はかかりました。
遠野郷で採集された俗説や民間の伝承などを簡潔に文章化したもので、
今では民俗学の古典テキストとして有名すぎる本ですが書かれた当時は異端だったようです。
恐ろしくも興味深くもありました。
「山の人生」は口語体で、遠野物語で紹介された話などを分類し詳述したものです。
恐ろしいけれど(時にユーモアもあり)、無視できない、日本の一部分だと思います。



『猫探偵カルーソー』 クリスティアーネ・マルティーニ

表紙がかわいいという理由だけで、借りてきてしまいました。(写真参照)
ヴェネツィアで起こった殺人事件と、野良猫狩りを、
猫ちゃんたちが協力して解決するお話です。人間はチョイ役。
(殺されるのも捜査する警察も犯人も人間ですけど)
誇り高き猫のボス、カルーソーはかっこいい。


『妖怪アパートの幽雅な日常①』 香月日輪

おもしろかった。作者がすごく妖怪が好きなのが伝わってきました。
それにしても、魅力はアパートです。素敵過ぎる。古い洋館で、
ステンドグラスが嵌っていて、地下に天然温泉が湧いていて入り放題。
まかないつきで、超絶料理上手な「るりさん」が贅沢なご飯を毎食用意してくれる。
うらやましすぎます!!!!!
妖怪たちが握り飯を特別に好む理由は、「遠野物語」読んでたから、
説明されていなかったけれどわかりました。良かった。
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ベンジャミン・バトンについて

2010-08-27 | 読書
大河ドラマだったのに不思議に静かだった映画の原作を読みました。
いろいろ考えていたら、だらだらとした長文になってしまった・・・。


「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」 スコット・フィッツジェラルド

デヴィッド・フィンチャー監督、ブラッド・ピット主演という
豪華な布陣で映画化されたのをきっかけに、邦訳・刊行された短編集です
(それまで未訳だったらしい)。

原作は、3時間にも及ぶ大河ドラマだった映画と違い、
文庫本にして約60ページの短編です。

主人公ベンジャミン・バトンが老人の姿で生まれ、
死へ向かうほどに若返っていく「時間逆行型」の数奇な人生を送った
という物語の骨子のみが映画と共通していますが、
その他の部分はまったく別というかむしろ正反対の作品です。


「どっちがおもしろかった?」
と夫に聞かれ、迷いましたが、
映画の魅力はすなわちブラッドピット(と、ヒロインのケイト・ブランシェット)の
魅力だと思い至り、小説に軍配を上げました。


小説はとにかく淡々とベンジャミンの人生を語り進めます。
映画と違い、奇怪な子を授かった両親はベンジャミンを捨てたりせずに、
混乱や困惑と戦いながらも自分たちの「子供」として、「老人」の彼を育てます。
だからといって人道的な何かを説くわけでは全くなく、ブラック・ユーモア満載です。


小説のベンジャミンは、その中身も身体とともに老人→壮年→青年→少年→幼児へと
「成長」していくので、周りの人々との奇妙な軋轢を生じながらも、
愛・幸福・失望・喜び・悲しみなどのある「人間」としての一生を送ります。


一方、映画ではベンジャミンの中身は身体とは逆に、赤子から老人へと、
成長・老成していくので、身体とのアンバランスが生じます。
肉体は永遠に若返りながらも、そばで年老いてゆくヒロインを愛し続け、
一緒に生きていくことの難しさに悩み、放浪の旅に出、
もはや「人」とはかけ離れた存在になっていきます。


美しいブラッド・ピットがそんな妖精のようなベンジャミンを演じると、
ファンとしてはかなり切なかったりしました。

また、小説ではベンジャミンが上流階級の一人の男として一生を終えていくのに対し、
映画では、船乗りになったり、女スパイやダンサーと恋をしたり、
世界中を放浪したり、スリルに満ちた波乱万丈の人生を送るのですが、
どんなにワクワクドキドキの冒険をしてくれても共感はできないのです。
いくら、ブラピ・ファンでも。

たった60ページの、しかし数奇な人生を生きた「小説ベンジャミン」のほうが、
圧倒的に人間くさいのでした。
ちょっと、萩尾望都の短編マンガのような面白さでした。



ちなみに、フィッツジェラルドは有名な「華麗なるギャツビー」の著者です。
昔、学生のころに読んだら、私にはまったくそのよさが理解できず
「いやみな金持ちがパーティーばっかりしている気だるい小説」
としか思いませんでした。
後日、それが村上春樹氏の一押しで、わざわざご自身が改めて翻訳までされて、
再刊されていると知っても、「えー」と思って手に取らずじまいでした。村上ファンのくせに。
それからさらにわたしもだいぶん年老いたことだし、
再読したら面白いのかなぁ・・・ギャツビー・・・。悩。
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残暑

2010-08-23 | 読書
毎日暑いですが、蝉の鳴き声の主力が「ツクツクボーシ」になりました。
でも暑い・・・

週末はオケの合宿でした。
弾けなさ過ぎて苦しかったけど、趣味に贅沢に時間をかけられて幸せだなと思います。
今年はずっとあこがれていたベートーベンの「運命」なのでもっとがんばらないと
ジャジャジャジャーンのつぎのタタタタ~はほんまにこわい・・・
合宿所が山にあるので、練習場と食堂と宿泊棟などを行き来するのに、
けっこうな階段の上り下りがあって、すでに昨日の夜から筋肉痛に襲われていました。
体力&筋力無さ過ぎほんまにやばい・・・



「R.D.G 3 夏休みの過ごしかた」 荻原規子

やっと予約の順番が回ってきました。おもしろかった。続きが気になる。
早く続きを読みたいけど、結構待たないといけないのは経験済みです・・・
もっと日本神話を知りたくなります。
まゆら3兄弟の謎が少し解けたような深まったような。


「タルト・タタンの夢」 近藤史恵

下町の、フランス料理のビストロが舞台になったプチ・ミステリー集でした。
どの短編も出てくる料理がおいしそう過ぎておなかが減ります。(謎解きは二の次)
あまりに作風が違うので「サクリファイス」と同じ作者とは思えなかったけど、
登場人物に対して常にあたたかい目を向けているところが同じかな・・・


「オリンピックの身代金」 奥田英朗

硬派でした!!すごく読み応えがありました。奥田英朗さんのユーモア小説のファンですが
こういうのもとても面白いし興味深かったです。
東京オリンピックのころの日本での、ある孤独なテロリストと警察の対決です。
双方から話が進んでいくのと、時間軸が操作されているので、最初はゆっくりでしたが、
だんだん、とても引き込まれて読みました。いろいろ考えさせられました。


「ちょんまげぷりん」 荒木源

面白かったー。映画も観たい!
安兵衛さんはかっこいい。原作のヒーローは「岩のようなごつごつした顔の」「目の小さい」
「背の低い」お侍さんなのですが、映画ではキラキラしたジャニーズの方が主演です。
でも書店で予告編のビデオが流れているのを見て、「ありかも!」と思いました。


「上と外」 恩田陸

刊行されたとき、隔月刊の文庫で六冊完結だったらしいですが、
新装文庫版で上下巻になったものを読みました。スリルとサスペンスの脱出劇&サバイバルで、
とてもワクワクしました。最近読んだ恩田作品の中では一番好きです。面白かった。
しかしいつも恩田さんの作品を読んで思うのは「アホは死ねってことですね・・・」ということです。
恩田作品の中にもし私が入ったら間違いなく冒頭で死にます・・・


「ちょんまげぷりん2」 荒木源

続きも借りて読みました。やっぱり面白いー。「1」から8年後の友也が主役。
逆タイムスリップで、家斉将軍時代の江戸が舞台です。
安兵衛さんがひどい目にあいすぎて目を覆いたくなりましたが天晴れな男っぷりでした。
作品中、このお話にはもう続きは無いことが匂わせてありましたが、
巻末の、何某の解説には「3を待つ!!」みたいなことが書かれていました。
バッチリ終わったんだから「著者の次作を待つ!!」でしょうと思いつつ、3が出たらきっと読む。


「三匹のおっさん」 有川浩

痛快時代劇の現代版。主人公が、定年を迎えたサラリーマンと、同い年の悪友2人。
「ジジイと呼ぶな。おっさんと呼べ!」という啖呵には笑ってしまったけど、本当にかっこいいのです。
起こる事件も現代版で、そこはTVの時代劇と違い、やっぱり考えてしまうものが多かったです。


「仏果を得ず」 三浦しをん

文楽の名作のあらすじが、作品中で次々と熱く紹介されています。
文楽の世界に生きる主人公は、ちっとも古臭くないですが、「文楽バカ一代」でした。
古典の名作をそんな風に読み解くと、新鮮でキラキラしたものになるんだなと思いました。
一番は、舞台へ生の文楽を観に行って、目や耳を通して感じることだと思いますが・・・
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おしゃべり

2010-08-23 | 小鳥
先週のある日突然、みどりちゃんが、
「みどり、みどり、ちゃん」
と日本語をしゃべりました。

「ギャーッ!」とか「ピヨヨピヨヨピヨヨ!」
などの鳴き声や、「#$%&’(”&’%!!」
などの宇宙語(?)に混じって突然の発語だったので、
鳥かごの前に一時間以上粘って、
本当にしゃべれたのかどうか確かめてしまいました。

そして、さらに粘って携帯電話の簡易録音機能で、
みどりちゃんの「みどりちゃん!」を収録しました。

おどろいたー
それにしても鳥のおしゃべり、かわいい

録音を無理やりわたしに聞かされた皆様、すみません・・・
聞いてくださってありがとうございます。

(たぶん)眠い時や、テレビの雑音で部屋がうるさい時などに、
「みどりちゃん。みどり。みどり。みどちゃん。ギャー!!・・・・」
という調子で、えんえん「みどりちゃん百連発」していることもあります。

ほかにも言葉を覚えるかもしれない・・・と、とても楽しみにしています。
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とうみょう

2010-08-16 | 小鳥
お盆は一泊で温泉に行って来ました。
温泉に行く前に、鳥取砂丘に立ち寄りました。
小学校の修学旅行以来です。
ちょうど台風が通り過ぎたばかりで、まだ小雨が降ったり止んだりしてたので、
人がまばらでいい感じでした。
暴風の中、砂丘に登り、まだちょこっと荒れ狂ってる日本海を見てきました。


温泉旅館はとっても古ぼけていましたが、
部屋はともかく温泉と、そこに置いてあった馬油シャンプー&リンスは、とても良かった!
そしてお料理も良かった。
量が少し多すぎましたが。
仲居のおねえさんがなぜかめっちゃ慌てていて、お味噌汁こぼしてましたが。



旅行前日から、帰った次の日まで、みどりちゃんは実家で預かってもらいました。
とても可愛がってもらって、たくさん食べさせてもらって、健康そうにつやつやしていました。
帰ってからも絶好調で、爆食・爆糞・爆眠・爆遊です。
そしてうちでは日ごろ与えたことの無い「豆苗」がいたく気に入ったらしく、
みどりちゃんを連れて帰るとき、母がお土産にパックごともたせてくれました。


水栽培?しながら、プチプチ切っては鳥かごに入れているのですが、
みどりちゃんは、豆苗をいれると、鼻息荒く、目の色を変えて突進してきます。
光速で食べ終わると、不思議そうな顔をして菜挿しを見つめているのです・・・
「豆苗、なぜないの?」
って顔してるけど君が食べてしまったからだよ・・・

↓豆苗。

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階段落ち

2010-08-09 | 読書
写真:ウサビッチの人形をペアで手に入れました。
夫のT氏がクレーンゲームで取ってくれました。
同じような大きさのウサビッチぬいぐるみが、
1体6300円で売っていたのを知っていたので、
うはうは気分倍増でした☆
(二つあわせて数百円で取れました

・・・ぬいぐるみは置かないという引越し当初の我が家の計画。
計画だおれもいいところです・・・





先日、実家に帰ったとき、階段の上から下まで滑り落ちてしまいました。
お尻で滑り落ちたので怪我はほとんど無いのですが
落ちている瞬間は恐怖で無限かと思うほど時間を長く感じました。
実際はほんの数秒だったはずです・・・
「ひゃ~~~~あ~~~~~~」と力なく叫びながら、
手を両脇の壁に伸ばしたりして無駄な抵抗をしたらしく、
両肘の近くに青タンや擦り傷が少し残りました
家族も犬も、心配するやら失笑するやら困っていました。
お騒がせしてごめんなさい



『パズル・パレス(上・下)』 ダン・ブラウン

ブラウン氏のデビュー作だそうで、やっぱり暗号てんこ盛りでした。
「ダヴィンチ・コード」が楽しかった人はこれもきっと楽しめると思います。
日本人が二人登場するのですが名前が「タンカド・エンセイ」とか・・・
ちょっと珍しすぎるかもしれない。(もう一人は「ヌマタカ・トクゲン」。)


『レヴォリューションNO.3』 金城一紀

「GO」や「フライ・ダディ・フライ」の原型がここにあるデビュー短編集です。
面白かったー!ゾンビーズ(殺しても死なない集団)結成のいきさつがわかりました。
そして物語を通していろいろ考えてしまいました。


『SPEED』 金城一紀

ゾンビーズ・シリーズです。胸のすく物語でした。面白かった!
主人公が女子高生ですが、心身ともに激強でした。
大学の学祭を思わず振り返ってしまいます。こんな裏があったら怖い。


『訪問者』 恩田陸

湖畔の洋館に集まった資産家の遺族たちと、彼らを取材する記者たち。
謎が謎を呼び、みんな騙しあい、「訪問者に気をつけろ」という
メッセージがあり、宝探しまであり、おおー!?と思っているうちに
最後まで読んでしまいました。恩田陸節ミステリーでした。


『映画篇』 金城一紀

映画にまつわる5つの話。どれもとても良かったです。
どの話にも出てくる「ローマの休日」上映会について語られる最終話が、
笑いと感動に満ちた最高の一編でした。
映画を知らなくても多分面白く読めるけれど、
映画が好きなら、余計に楽しく懐かしい小説だと思います。


『京大芸人』 菅広文

遅ればせながら読みました。ここは狙ってる、笑わされてる、とわかっていても、
くすくす笑ってしまった。
実はロザンの漫才を多分見たことがないのですが
(バラエティーでは何度も見たことあるのですが)、芸人さんたちは、
やっぱり子供時代から面白かったり変わっていたりするんだなと思いました。
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応募者全員プレゼント

2010-08-02 | 読書
届きました。嬉しいです☆
ムーミンの絵は、アニメバージョンではなく、
トーベ・ヤンソンの原画なのがとてもいいです。
でも、このかばん、大きさが微妙・・・
コンビニ行き用の袋ってとこでしょうか・・・
図書館行きには少し小さいです。マチはありますが。
そして、裏には「○○社文庫の100冊」としっかり黒字でプリントされています。


『どこから行っても遠い町』 川上 弘美

少しずつ、つながっている短編集。
せつない話が多いですがユーモアがあってよかった。
雨の写真を撮る女の子とあけみばあさんの話が好きです。


『オール』 山田 悠介

エリートコースから外れ、フリーターを経て何でも屋のバイトを始めた男の子が
あやしげな何でも屋で経験するいろいろな話。
話題の作者の本を一冊借りてみました。(表紙がポップでとても良かったから。)
誰かこの話のよさを私に教えてください・・・


『神去なあなあ日常』 三浦 しをん

周りの策略により、林業に携わることになった都会っこの男の子の、
「神去村」での一年間。山の季節の色の濃さを感じました。
林業について何も知らなかったので、山の生活や祭りも合わせて新鮮でした。
面白かったです。ノコはかわいい(性格がちょっと「ニラ」に似ている)。
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