初夏の頃、ひさびさに会った友人が、個人でジャパンナレッジの会員登録をしていると聞いて驚いた。職場ではおなじみだったけど、個人で契約できるんだ!!と初めて知ったのだった。図書館に行かないと利用できないものだと勝手に思っていた。不勉強ですみません。
ジャパンナレッジは、膨大な辞書関連コンテンツは登録しないと利用できないけど、ウェブサイト上の特集記事を読むのはフリーで、とても面白い記事ばかりです。
東京文化会館音楽資料室の記事が載っていて(今公開されているのは第2回)、音楽資料専門図書館って面白いなーと思いました。団体貸出以外はほぼ館内視聴・閲覧のみだけど、多岐にわたる音源や楽譜を所蔵していて自由に無料で利用できるなんて。楽譜の複写もできるし。上野に通じるどこでもドアが欲しい。
先日、オケの、所属パートのトップ奏者によるパート練習がありました。
参加者は4人だったのですがとても面白かったです。交響楽祭で演奏するベートーベン5番と、来年の定期演奏会のブラームス1番。まずベー5冒頭のジャジャジャジャーン2回のあとの静かな「ンタタタターン」の練習で始まったのですが、
「ここ、腕を使うと遅れてしまうので、手首で返しましょう」
とリーダー。なるほどー、そうよねー。みんなで開放弦で手首を使った短めの発音練習。(ここからやるのです。至れり尽くせり。)しかしメンバーの1人が叫びました。
「手首使って弾くってどういうこと?!
そんなんやったことないわー。動かへんわー。」
おおおお。衝撃の告白。リーダーが彼の目の前でお見本を見せながら「田園の4楽章の最初にやったみたいな感じです」と懸命に説明。聞いた方も一生懸命やろうとするけど難しく、「家で挑戦しとくー(ニッコリ)」
ここまででとりあえず冷や汗とか色々で汗だくです。でもポイントを押さえ、みんなに弾かせながら1時間ほどかけて全楽章の注意点を説明し終わったリーダー。さすがです。(ちなみにこの日は開放弦のロングトーンとかの基礎練もちょっとやってくださいました。)
ブラ1の難所はみんなで歌うことに。「楽譜見たらうわー、って思うけど、ここ、意外にゆっくりしてて、実は弾けるとこなんで!八分音符でカウントしてください!足でカウントとるので、ズレないようにだけ気をつけて」
1小節くらいはみんなで歌ってたんだけど気づいたらわたし1人でリーダーの足拍子に合わせて一生懸命歌っていた。(リズムと音名だけで音程なし。)
ほかのお二人「はっはっは、すごいすごい!!」「ぱちぱち」
リーダー「……。ドレミもいらないんで、タタタンで歌いましょうか…(ニッコリ)」
終始和やかな雰囲気の、しかしスリルに満ちあふれたパート練習でした。
わたしも、音を間違えて覚えて弾いていたり、いろいろめちゃくちゃやってたことが判明。すみません。ひとのことを言える立場じゃありません。
フィンガリングの難しいところも、明確にポジション指定していただき、ほんとうに勉強になりました!!