チャイコフスキーコンクールが行われています。いまは無料で動画が配信されていて、予選の演奏もスマホで無料でパッと聴けて、すごい時代だと思います…。
故・中村紘子大先生の著書『チャイコフスキー・コンクール』はほんとうに大傑作だと私は思います。小説かと思うくらいドラマチックで、小説より面白い至高のドキュメンタリー。ところどころで爆笑。何度も何度も図書館で借りてます(もう買えよ、と自分でも思います…)。
ピアノはもう全く触ってないので全然弾けないのですが、聴くのは今でも大好きです。
わたしはピアノをろくに練習もせずただ惰性で習っていただけのダメな子どもで、基礎もなってないし初見力というものを持っていないので、一曲仕上げるのに膨大な時間がかかるほうでした。
(それでも子どもの頃に習わせてもらったことは超大きな財産になってます。親に感謝。)
思い返してみれば、大人になって転職して突然仕事にピアノが必要になって10年以上ぶりにお稽古を再開してから結婚して辞めるまで、毎年発表会に出ていました。
1年目は、再開してから2ヶ月ほどですぐに発表会だったのと、「手が動かないんです、仕事で必要だからとりあえず簡易な伴奏を弾ける程度の感覚取り戻したいだけなんです。」と先生に訴えたため、ポップス曲で様子見でした。
2年目からのラインナップが恐ろしすぎた。
先生が、
「アナタ、ガチの生徒なのね?」
と(無言で)ギアを切り替えられた瞬間を今でも覚えています。
(その教室には大人から始めた趣味の生徒もいっぱいいて、そのレベルや姿勢は千差万別だった。大人は、子どもたちとは別の大人だけの発表会に出ることになっていた←拒否権無し。)
モーツァルトのソナタK310とか…ベートーベン悲愴の第1楽章とか…古典でガッチガチに固くなってたら今度はドビュッシーとか…ショパンのポロネーズとか…遺作の「戦場のピアニスト」が弾いてたあの曲とか…
「弾けるわけないやん」曲のオンパレード。
今になって強く思うけど、まさに、「何を弾くか」より「どう弾くか」が問題なんですね!!バイオリンと同じ。
本番どんな拙い演奏だったんだか、音源が残ってなくて幸いです。
でも自分なりに、下手なりに一生懸命弾いていた。
ピアノの弾き方は忘れても、スッピンにビーサンつっかけて土曜や日曜の朝の町を自転車で爆走してお稽古に行った日々は忘れない。
音楽とともにある人生って、下手でも、趣味でも、いろいろ辛いことや悩むことも多いけど、けっこう幸せなのかもしれない。
と、キラキラな音色でピアノを弾く若きコンテスタントたちの演奏動画(録画)をみて改めて思ったりしました。
一次通過した日本人の真央くんはファンになってしまいそうなキラッキラのバッハやモーツァルトでした。(他の曲もそりゃ全部素晴らしいけどモーツァルトは涙出た)
素敵だ。
…やっぱり音色って重要だなー!
ピアノでこれだけ個性や幅があるんだから
弦楽器となると…
わー。
バイオリン部門の動画も観ました。
千紗さん、若いのに超シブいシャコンヌ…すっげー!!かっこいー!!二次も頑張ってー!!
トマトときどき1個とか2個とかずつ収穫しはじめました。
おいしいです。