4月のはじめから、顔の皮膚が少しずつおかしなことになってきていて、
最初は左頬の下のほうだけガサガサしてかゆくなり「?」と思っていたんですが
いまでは右も含め、ちょうど顔面の下半分がガサガサでかゆいです。
環境が大きく変わったから、ストレスかな?
それならそのうち収まるだろう、
と勝手に思っているのですが、掻いてしまった左頬下部は少しどす黒く変色しています。
このままかゆいところを掻き続けてしまったら、
「ひげぴよ」みたいになってしまう……
何かのアレルギーだったら大変なので皮膚科へ行ったほうがいいのか、悩みます。
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船に乗れ!Ⅰ合奏と協奏
Ⅱ独奏
Ⅲ合奏協奏曲 藤谷治
最初、主人公の男子がいろんな意味で鼻持ちならなさすぎるので
「読むの、やめようかな・・・」
と思ったほどですが、自分だって高校生ぐらいまでの時期は、
今よりさらにアホだったという悲しい事実を思い出し、続きを読むことにしました。
多感な少年期にチェロとその優れた師を与えられ、音楽の道に進んだ高校生の、
青春の挫折とかキラキラとか音楽への耽溺とかクラシックへの愛と憎しみとか哲学が、
大人になった主人公が振り返る形で描かれていました。すごい。痛い。
ばんば憑き 宮部みゆき
江戸時代が舞台の怪談短編集です。
ほんとうに怖いものや、くすっと笑えるものなどいろいろですが、
全編通じて人間って怖いなぁと思わされるものばかりでした。
怪談としては表題作の「ばんば憑き」がダントツで怖かったです。
「野槌の墓」が個人的には好みでした。
マドンナ・ヴェルデ 海堂尊
これの「表」にあたる、「ジーン・ワルツ」が映画化されたようです。
「裏」から読んでしまった。
産婦人科医の母の目線で語られた物語です。
超高齢出産、体外受精、代理母・・・・・・と医学界のトピック満載ですが、
主人公の娘で産婦人科医の「理恵」の言動には
「なんという恐ろしいことをしなさるんじゃぁ・・・・・・!」
としか思えなかったわたしの感覚は理恵の母・みどりより、
もう一世代分ぐらい古いのかもしれない。
愚者のエンドロール 米澤穂信
本格とか新本格とかのミステリー用語はよくわからないけど、
これがものすごくミステリー愛にあふれた小説だということはわかりました。
そして登場人物がアニメチックでした。
(わたしはアニメは好きですが。)
主人公含め、普通の感覚の「高校生」が一人もいないように思えます。
不思議な感覚の「推理小説」でした。
雑文集 村上春樹
おもにここ20年分くらいの、単行本に載らなかったエッセイや
受賞式でのあいさつなどが一気に収められた本です。
ジャズに関する文章はボリュームもあり熱い!です。
その他の文章も、とても興味深いものが多かった。
みっちりと書き込まれたものが多くて、思っていたような「飛ばし読み」ができず、
ひとつひとつじっくり読みました。
そしてここでもフィッツジェラルドについて語られていて、「うーむ」とうなりました。
第二音楽室 佐藤多佳子
佐藤多佳子さんはどうしていつまでも思春期の少女の心に寄り添えるんだろうと不思議です
(「一瞬の風になれ」のときは少年だったけど)。
音楽にまつわる四つの話が入っていましたが、
リコーダー四重奏の物語「FOUR」が一番好きでした。
アンダンテ・モッツァレラ・チーズ 藤谷治
「船に乗れ!」の藤谷治さんのデビュー作だそうです。
映画みたいでおもしろかった。
「船・・・」と違って喜劇なのでいろんなユーモアが詰め込まれているのですが、
わたしが爆笑したのはストリートミュージシャンの京一が作った「東京ドライブ」という歌の歌詞です。
「♪春の朝はモーニング・・・・・・」とか
「♪・・・・・・君の髪 ユアヘアー」とか、
音楽付きで聴いてみたい。
CMソング的なものがツボにはまることが多いのです。