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『風立ちぬ』が公開中 宮崎駿監督「平和憲法があったから」 赤旗インタビュー

2013-08-13 | 動画 ・ 文化芸能
 
アニメ『風立ちぬ』が公開中  映画監督 宮崎駿さん

「平和憲法があったから」


 5年ぶりの長編アニメーション映画『風立ちぬ』が公開中です。
 主人公は、第2次大戦中の日本の戦闘機・ゼロ戦を設計した堀越二郎です。同時代の作家・堀越辰雄の人生も加味。大正から昭和へ、日本が戦争に突入していく時代を描きました。

 「ゼロ戦は神話化されて、ぼくも子ども時代、さんざんそれにのせられた。でも戦記の戦果など事実誤認だらけ。やたら誇りにしたり、これをネタに稼ぐ人がいたりして不愉快なんです。堀越二郎を神話から取り戻そうと思いました」

 監督が実在の人物をモデルにしたのは初めて。武器である戦闘機をつくった人物をどう評価するか―。

 主人公の二郎には「自分の父親も混ざっている」と言います。父親は堀越二郎より11歳若く、関東大震災に遭い、戦争中は飛行機の部品をつくる軍需工場の役員でした。
 「彼らが無罪だなんて思っていません。しかし、人間はそれぞれの時代を、力を尽くして生きているんだと思う」

 主人公の少年時代から関東大震災までの絵コンテを書き終えた直後に、東日本大震災が起きました。
 「これは時代に追い抜かれたと思いました。地震のシーンをどうするか、この映画をつくり続けていいのか。スタッフの中にも怖くて絵コンテを見たくないという人がいました。でも結果的に1カットも変えないでつくれた。大正・昭和を生きた人を描くのに、関東大震災は抜かせないからです。これは時代と一緒につくっていく映画なんだと」

 本作では効果音を人間の声でやるなど「常識外れをさんざんやった」といいます。それは現在のアニメに対する警鐘でもあります。
 「アニメーションを50年やってきて、日本のアニメ作りは完全にルーティン化してしまった。ストーリーも絵も音も精緻に分業化されて、がんじがらめです。その常識を壊さないと自分たちの考える映画に肉薄できなかった」

 スタジオジブリの雑誌『熱風』7月号は「憲法改正」を特集。「今後の日本の方向性を決めることにもなる」大事な問題として、宮崎駿監督、高畑勲監督、鈴木敏夫プロデューサー、児童文学作家の中川李枝子氏らが寄稿。反響が大きく、ジブリのホームページで全文公開しました。
 
 「憲法9条は守るべきです。平和憲法があったから、自衛隊はイラクで一発も撃たずに帰って来られた。平和憲法の理想主義が守ってくれているんです」と宮崎監督。
 「改憲発議の要件を緩和する96条改定も「国を誤らせるもの。やってはいけないことだという自覚がないのが問題です」と一蹴します。
(しんぶん赤旗日曜版・2013年8月11日号)

みやざき・はやお=1941年東京生まれ。学習院大学卒業。63年東映動画入社、85年スタジオジブリ設立に参加。監督作品に「風の谷のナウシカ」「となりのトトロ」「もののけ姫」ほか。


しんぶん赤旗日刊紙 月3.400円 日曜版 月 .800円

日本共産党ホームページ
http://www.jcp.or.jp/

携帯版
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~スタジオジブリホームページより~

2013年7月18日
小冊子『熱風』7月号特集 緊急PDF配信のお知らせ

『熱風』7月号の特集は「憲法改正」です。
この問題に対する意識の高さを反映したためか、7月号は多くのメディアで紹介され、編集部には「読んでみたい」というたくさんの問い合わせがありました。
しかし取扱書店では品切れのところが多く、入手は難しいようです。
今回編集部では、このような状況を鑑みて、インターネットで、特集の原稿4本を全文緊急配信することに決定しました。
ダウンロードは無料、配信期間は8月20日18時までです。

『熱風』2013年7月号特集「憲法改正」(852KB)
http://www.ghibli.jp/10info/009354.html

◆配信期間は本日より、2013年8月20日、18:00までとします。
◆無断転載を禁止します。
◆編集部では、ダウンロードについてのテクニカルな質問にはお答えできません。
◆本件についてのお問い合わせは、こちらまでお願いします。
book-ghibli@ghibli.jp


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