今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

シロキ追悼 ~君が遺した贈り物~

2024年06月11日 | (故)シロキ(白黄)
やあ、シロキ
そっちの暮らしはどうだい?
みうやテンちゃんにはもう会えたかな?

あれからもう3週間も経ったんだね
君を見送ったあの早朝の
不思議な静寂は昨日のことのように覚えているよ

往年のシロキ

君と過ごした6年間、本当にいろんなことがあったよな
勝手口で灰白くん(ハリー)との主導権争い
君たちの唸り声が近隣の騒音問題となって
自分がノラ保護活動家として町内に宣言するきっかけとなった

君は優勢で主導権を手中にしたけど
おかげで家に迎えるのはハリーより半年遅れた
その間に若いサクラが現れて君はラブラブになったけど
いやはや、もてなかったなあ

サクラにはいつも逃げられてばかり
一度逃げるサクラを追いかけて
樋に正面衝突したことがあったね
あの時は悪いけど思わず笑っちゃったよ
こんなに鈍い猫もいるんだと
君のひょうきんな性格は、その時初めて知ったんだ

家裏時代:サクラ(手前)とシロキ(奥)

やがて半年たって、君は当家猫社会の一員となった
ハリーを駆逐するほどの喧嘩上手?
そんなイメージは一緒に暮らし始めて真逆に変わった
そして君につけた形容詞が「ブサイク・デブ・ニブ」
決して馬鹿にしたわけじゃない
人ならまだしも君は猫だし、それは"愛されキャラ"の代名詞

実際、君は他猫に随分と気を遣っていたよね
一度たりとも他猫を追ったりすることはなかったし
他猫の生活を乱したりもしなかった
居場所にはこだわりがなかったから誰とでも共有して
ニャーに目をつけられて恐くて後ずさりしても
そのすぐ後に一緒にくっついて寝たり

保護当時:リン(左)に挨拶されて照れる

君はご飯の催促以外は何も主張することがなかったから
いつも(見える所に)いるのに目立たない猫だった
あの誰もが逃げまくった手に負えない幼猫チキンとキリン
君だけはいつまでも遊び相手になりそして見守った
あの君のやさしさを、チキンも忘れてないのがよくわかるんだ

君は何事にもかまわなかったけど、決しておニブなんかじゃない
君への形容詞は「泰然自若」に変わり、一気に立派になった
でも、それも違うんだよね。そんなに鷹揚なことじゃない
今ならわかるさ、君をして言うなら
「恐れても怖れず」
危険は恐れるけど、びくびくおじけることはしない
精神力が、強いんだ

幼いチキン(右)と昼寝するシロキ

最後の半年は子猫のように痩せちゃったね
それでもシッポを上げてひょこひょこ歩く姿は
今でも瞼にそのままだ
最後の3ヶ月、君は相変わらずひょうひょうとしてたけど
こっちは君の容体の変化に一喜一憂だった
医師の余命宣告に反して、奇跡が起こると信じてた
君が愛用してた食器だって最後まで君用にとっておいた
今は、ケンが使っているよ

先月の中旬、1.8kgまで痩せても歩き回るシロキ

シロキよ、君はわが家に来て幸せだったよな?
何てったって大食漢の君がたらふく食べられた
オジン大好き猫になって、甘えるだけ甘えることができた
他の猫たちもみんなやさしく、不思議と君には手を出さなくなった
もてなかった君が、晩年にはリンやサクラと一緒に寝れた
それもこれも、みんな君の猫徳だ
オバンも、最後の最後に君の身体を清めながらポツリと言った
「ブサイクだけど性格のいい子だったね」

ボヨ~ンとお腹出して「撫でて~」(シロキの得意スタイル)

オジンも君からはいろいろ学んだ
年取るにつれて癇癪持ちになって
爆発しそうになると君を思い浮かべて気を静めるんだ
だから、君と暮らした6年間を忘れることはないだろう

シロキよ、一緒に暮らしてくれてありがとうな
君との思い出のすべてが、君の遺した贈り物だ
いずれまた、そちらで会おう

REST IN PEACE, Shiroki.

コメント
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