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十六善神社 (長崎県諫早市)

2009-02-19 07:22:08 | 神社・お寺
かなり前に訪れた神社の狛犬さんを紹介したいなと思います。 諫早市多良見町の十六善神社です。

以前、 紹介しました 熊野神社(諫早市多良見町) に行った後に寄りました。 そう、 あれは1月のこと…。

ここ十六善神社はかなり歴史の古い神社だそうです。 境内説明版が立てられていました。

                                        

十六善神社の一の鳥居と二の鳥居

 神社は以前、 元釜名にあり 浮津大明神 と言われた。
延宝三年(1675年) 疱瘡が流行し、厄を忌避して現在地に遷したと云う。
 旧大草村の村社として村民の信仰の中心であった。
「二の鳥居」 には諫早一揆の中心人物であった諫早家家老三村惣左衛門の寄進と見られる
刻銘「富村領主三村惣左衛門」がある。

「一の鳥居」 にも安永五年庄屋等村民で建立した刻文が見られる。

                                        
 

向かって右のお社が十六善神社、 木の鳥居の奥に天満大自在天神が祀られています。 奥の石碑は忠魂碑です。



一の鳥居は神額が見えないほどに笹が飾られています。 そして、 小さな石橋を渡って、 二の鳥居をくぐります。

歴史を感じる石の鳥居とは対照的な左の忠魂の神額の鳥居の下にはH20.6.30の文字がありました。

ポインタの形が変わる写真は大きくなります。 狛犬に興味のある方ない方も、 よかったらクリック~   



十六善神社には、 昭和19年生まれの狛犬さんが座しています。 角度を変えて撮ってみましたぁ   

昭和12年生まれの熊野神社の狛犬さんと似てるような気が…。 背中の紋様と口の中の玉は一緒でしたねぇ。



お座り(蹲踞)スタイルの狛犬で、 けっして筋肉質ではなく、 指とかも丸みをおびたイメージがありました。



尻尾は5段、 下3段は二つに別れて巻いてます。 阿吽で巻き方がちがってます。 手足に羽(毛?)も生えてます。



対比して見るのも良いかなと思ったので、 熊野神社の狛犬の写真を貼ってみました。 どこがちがうかなぁ  



                                        


さてさて、 これから下の写真は 『忠魂碑』 を護っている狛犬さんです。 30~40cmくらいの小柄なタイプです。

古いものなのでしょう。 風化して彫りがはっきりしない部分が多いように思います。 特に阿形の方ですね。

耳は残っているようです。 カールした尾は背中にピタッと張り付くように彫られていますね。

自分と同じサイズの岩に覆いかぶさるような、 張り付くようなスタイル。 脚は踏ん張ってる感じでした。

狛犬さんを彫るときに、 手足やお腹の辺りをくり抜かないで、 肥前狛犬のような形にしようとしたのかしら? 



正面から見ると、 なんだか笑っているような感じがします。 口は半月を描くかのようにして、 大きいです。



表情はやけに人間っぽい感じがするでしょう。 口の開き方が小さく、 阿吽の区別もつけにくいなぁ。



ココに来てこの狛犬さんを見てると、 私はなんだかホ~ットして、 優しい気持ちになっていきました 

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15 コメント

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Unknown (およよ)
2009-02-19 15:11:40
今までの狛犬さんと趣がずいぶん違いますね。
犬よりお猿さんみたいですね。
顔の向きも 何だか横向きっぽいし…
覆いかぶさっている石にも元々は何か彫ってあったのかしら?
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およよさんへ (ねこおばさん)
2009-02-19 18:17:38
そうなの、私も最初はお猿さんのイメージが。
でもね、耳は上の方やし、太ももの形も犬系やし、なんと言っても巻いた尾があったので、狛犬さんやと思いました。
う~ん、一つの岩からここまで狛犬さんを掘り出したかのように見えるのですよ。
難しかです。
狛犬天国の狛太郎さんが見てくださったら、何かわかるかも
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狛犬さん (笹峰)
2009-02-19 20:49:45
 こんなにじっくり狛犬さんを見るんですね。
私はいつもちょっとみるだけ。
でも次回からは前、後ろ、横、上、下、顔、足、尻尾とくまなく、じっくりみますね。
最後の狛犬は私もサル?と思いました。
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笹峰さんへ (ねこおばさん)
2009-02-20 01:11:18
こんなにしつこく見るようになったのは去年くらいからかなぁ。
見ているうちに、同じ物はないような気がしてきて。
一度気になったら、止まりませんでした。
何かを発見するとすごく得した気分になれますよ
そう、私もお猿さんのイメージが。
でもね、耳のついてる位置がちがうんですよ。上の方なんですよ。
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苔が (まっつう)
2009-02-20 03:25:48
こんにちわ!
橋とか凄い苔できれいですね~
とっても歴史を感じます^^

そして新しい鳥居

そこに新たな歴史がきざまれるんですね~

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Unknown (ミミ)
2009-02-20 17:53:00
こんにちは。
私も、これが狛犬・・・?と思ってみたら
皆さんも同じような意見ですね。
狛犬の定義ってなんでしょうね・・・。
およよさんへのコメントで何となく分かりますが・・・
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まっつうさんへ (ねこおばさん)
2009-02-20 21:11:13
この神社は鳥居の向こうに小さな石橋と川のような池があります。
雨上がりのこの日、苔むした石たちの魅力が増す時間でした
座るところがあったら、ここでしばらく境内を眺めていたかったなぁ
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ミミさんへ (ねこおばさん)
2009-02-20 21:15:09
そう、私も初めて見た瞬間
狛犬の定義ってなんだったけ?と考えちゃいました。
でも、他所には狛ねずみとか、狛狼とかもいるしなぁ。
形よりも、存在する意味として、護るものという定義でいいかなぁ
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Unknown (Saas-Feeの風)
2009-02-20 22:54:35
最後の狛犬さんには少々驚きました。
あなたたち、本当に狛犬さん・・??と疑うような容貌に思えるのですよ。
岩に抱きついているように見えますね。
これだけ摩滅しているのでかなり昔の狛犬さんなのでしょうが、いったいいつごろの時代なのかと想像が膨らみますね。
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Saas-Feeの風さんへ (ねこおばさん)
2009-02-20 23:42:19
不思議な風貌の狛犬さんでしょう。
阿吽の形で、体は向かい合って、顔は鳥居のほうを向いてます。
忠魂碑を護っている小さな守り人ですね。
いったいどれくらいの時を過ごしてきたのでしょうか
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