goo blog サービス終了のお知らせ 

+ NDD DISC REVIEW +

ndd a.k.a NO-DOUBTによるレビュー。音楽中心に徒然と。微力でもアーチストや表現者への還元に繋がれば。

■Alva Noto + 坂本龍一 / "Vrioon"

2005年12月16日 | OTHERS
Alva Noto + 坂本龍一 / "Vrioon"
(ELECTRONICA/MINIMAL)
評価:★★★★☆

mille plateaxからの諸作でもお馴染みのインテリ電子音楽家carsten nicolai a.k.a Alva Notoと世界の坂本が組んだ非常~に高尚なミニマルエレクトロニックアンビエント!

ある意味でムチャクチャお洒落ですねコレ、しかし聴く人を相当選ぶ作品であることは間違いなく人によってはただのゴミ扱いされるでしょう。

文学的に言うといわゆる行間を読むというか文字の配列に美しさを感じれるかどうかのように音の配置と真っ白なキャンパスに点々と描かれる一筋の黒い墨のようなピアノの音と微細ノイズに共鳴できるか否かでしょう。

アート系の人なんかは大好物なんでしょうねこういうの。個人的には聴く時を選ぶがPC作業なんかの時のBGMには良いのではないでしょうか?なんか自分が頭いい奴みたいな振りを出来ます。インテリぶるならコレだ!

けどひとつだけ言えるのはギャル・お姉系に「コレやべぇよ!」って言っても絶対モテないしキモイ奴と思われるということですね。一人でシネマテークに行って全面の禁煙のハーコー喫茶とかに行くような女(超地味なんだけど着てる服は高い)にはウケるかもです。

■SKREW KID / "speak slowly"

2005年07月11日 | OTHERS
スピーク・スロウリー

SKREW KID / "speak slowly"

遅くなりましたが祝!発売!
ALLsのギタリスト土江君による牧歌的でシネマティックなインスト名盤。
手前みそながらサイトも良いものになったんではないでしょうか?
ほんとに良い作品なんで公式サイトALLsのサイトやお店で試聴してみてください。


---------以下引用------------
ALL OF THE WORLD(以下ALLs)のメンバー、土江佳弘(ツチエ・ヨシヒロ)によるソロ・プロジェクト、“SKREW KID(スクリューキッド)”名義での1stアルバムです。気の合う仲間達と共に、リラックスした雰囲気の中で制作された本作。そのなんとも温かいサウンドは、アコースティック・ギターを中心に、フェンダーローズピアノやレトロなリズムマシンなどの愛着のある楽器によって奏でられ、彼らの自宅スタジオで昔ながらのオープンリールのテープによってレコーディングされました。ALLsの重要な要素であったアコースティックな一面がさらに深まり、どこか懐かしく、しかし、確かに今ここにある日々の「空気感」が浮かび上がってきます。レイドバックした心地良いサウンドは、時間に追われる現代人が忘れかけている感覚を呼び起こし、手軽にスピーディーに消費されがちな近頃の音楽の中でおざなりにされている「音との対話、音とのコミュニケーション」という最も基本的な、そして最も大切な主張を持っています。手間暇をかけて作られた音の隙間。その隙間を聞き手が埋めていく。それは、ゆっくりと流れる時間の中で音を「聴く」贅沢です。このアルバムからたくさんの「贅沢」を味わってください。

スピーク・スロウリー

OST / "バグダッド・カフェ"

2005年03月28日 | OTHERS
OST / "バグダッド・カフェ"
(サウンドトラック)
評価:★★★★☆

大好きな映画のひとつでもありサントラもずっと安値で見付けたら買おうと思っていた一品。パーシー・アドロン監督の名作映画のサントラ。

映画を観ていないとなかなか通して聴いていても「うん?」って感じかもしれませんが、個人的にはとても好きなサントラです。

映画このサントラを語る上で外せないのがJEVETTA STEELEが歌うM-1"CALLING YOU"。数々のカヴァーが存在しますがこのサントラ収録のバージョンがやはり一番ですね。

映画自体が癒し系というのか、うら寂れた砂漠にある一軒のカフェが舞台でそこで起こる些細な出来事や小さな事件、大げさな感動を与えるのではない人々の素朴な交流。

このサントラのM-5なんかも映像を喚起させる美しいピアノ曲。美声の男性ボーカルが歌うM-7"CALLING YOU"もまた違った情感を感じさせる味わい深いアレンジ。そんな珠玉のサントラ。また映画も見直したくなりました。

コーリング・ユー ~バグダッド・カフェ ― オリジナル・サウンドトラック

Arthur Russell / "Calling Out Of Context"

2005年01月26日 | OTHERS
Arthur Russell / "Calling Out Of Context"
(DISCO/AVANT POP)
評価:★★★☆☆

2004年のベストリイシューとも言われた今作。ライナーにもあるように商業音楽から黙殺された天才とあるように確かにコレは大衆受けする代物ではないですな。本人が死んでから評価されたチェロ奏者/コンポーザー/プロデューサー、アーサー・ラッセルの遅れてきた名盤。

DISCOをベースにしているのでしょうが決してダンスミュージックと言い切れるものでも無いしアヴァンギャルドなPOPミュージックというか、かなり変態度高し。

ベスト盤的な編集盤ですが人によって好き嫌いはかなり分かれるのでは?なんか聴いてて変態性とロマンティックさを併せ持つという点で音楽性は違えど(売れてないという点でも)モーリス・フルトンと同じ匂いがしました。あと上手く言えないけどコーネリアスの持つ微妙なノイズ感(?)も感じるわ。

個人的にはインタールード的なM-1"The Deer In The Forest Part 1"やM-6"That's Us/Wild Combination"のような幻想的でドラッギーな曲は好きでした。何よりジャケットワークが素晴らしいです。

World Supreme Funky Fellows 2102 / "Cross The...

2005年01月07日 | OTHERS
World Supreme Funky Fellows 2102 / "Cross The River"
(DUB/POST ROCK)
評価:★★★☆☆

試聴して気になって購入した日本人DUBバンドによる2nd。
基本的にはマッシブチルドレンであろうブリストル系サウンド。バンドとは言ってもあくまでも楽器はサウンドを構成する一パーツという感じ。根底にあるのは90年代以降のブレイクビーツの思想だろう。

全体的に非常に器用で打ち込みとアコースティックギターやローズが違和感無く同居していて完成度は高いです。だらっとたれ流ししておくには丁度いい感じ。逆に言うとコレって言うキラーチューンがないので何曲目がやばいとかっていうパンチ力には欠けます。
名前はB-BOYっぽくてかっこいいと思います。でもこれってDUBなの?