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ndd a.k.a NO-DOUBTによるレビュー。音楽中心に徒然と。微力でもアーチストや表現者への還元に繋がれば。

■アイデアのつくり方 / ジェームス W.ヤング

2012年11月09日 | BOOK/MAGAZINE
アイデアのつくり方
アイデアのつくり方
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本職ではないけどプライベートの時間でまだ形になるかわからない様な仕事の企画を考えたりする事も増えており、日の目を見るかどうかはともかく思考能力を鍛える必要がありアイデア思考法的な本を幾つか読んだので。とりあえず名著として必ず出てくるのでジェームス W.ヤングの「アイデアのつくり方」から読んでみた。

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読了メモ

1.データ収集(資料を収集する作業/カード・スクラップブックなど)
2.データの咀嚼(書き留める、すぐにあきらめない)
3.データの組み合わせ(可能性を探る、一旦放棄し、他の刺激(音楽・演劇)を求める)
4.ユーレカ(発見)の瞬間(常にそれを考えていること/いつ思いつくかは誰にもわからない)
5.アイデアのチェック(具体化し現実に対応させる)

アイデアは突然振って沸いてくるものではなく、必要なデータを揃え、それを租借し、組み合わせを模索することを考え続けることで生まれる(ある種偶然も伴い)。ただし最後に必ずそのアイデアが現実世界に対応するものなのかのチェックや確認は必要である。

アイデアのつくり方

これからスマートフォンが起こすこと/ 本田 雅一 (東洋経済新報社)

2012年09月23日 | BOOK/MAGAZINE
これからスマートフォンが起こすこと。
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すでに既出の内容も多く新鮮さは無かったが、スマートデバイスがフォルダやデータファイルというパソコンが持っていた概念を持ち込まないことや、電話帳やアドレスなどの情報もソフトごとに管理するのではなく、1ユーザーでひとつ共通のものを使うという設計思想を持っているという点は目から鱗ではあった。

本書のポイントとしてはスマートフォンやタブレットの普及とクラウド連携などの進化と、Facebookをはじめとするソーシャルメディアがコミュニケーションにも大きな変化をもたらしており、生活者の行動に大きな変化が起きていることと、今後その変化に合わせて様々なコンテンツビジネスも変化を求められていること。

好機と考えれば、より多様なサービスや情報をモバイルネットワークを通じて提供できる状況になってきていることがある。とはいえ今読んで特に新しい内容でもないので、前提知識がまったく無い人が体系的にスマートフォン関連情報を知るにはいいかもですね。

これからスマートフォンが起こすこと。

ビジネスモデルを見える化する ピクト図解 / 板橋 悟(ダイヤモンド社)

2012年08月11日 | BOOK/MAGAZINE
ビジネスモデルを見える化する ピクト図解
板橋 悟
ダイヤモンド社
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こちらも読了後の備忘録。
常にビジネスモデルを視覚化する思考を習慣化させるという意味では良書。メンタル系のビジネス本は大嫌いですが、このようにビジネスモデルをロジカルに考えるためのヒントになる本は趣味思考は置いておいて役に立つので。

・ビジネスモデルをわかりやすく視覚化することで、モノやサービス、金の流れが視覚化できる。俯瞰して見る。
・あらゆるビジネスモデルには型、タイプがあり、分析や比較の対象となるサービスがどの型なのかを考察しやすくなる。一見異なる業態でも同じ型のビジネスモデルという事もある。
・型を組み合わせることで、これまでになかったサービスを生むこともできる。
・常にこのビジネスはどのような収益モデルなのか、を考える習慣が可能になるメソッドを学ぶのが肝。


ビジネスモデルを見える化する ピクト図解

■100円のコーラを1000円で売る方法 / 永井 孝尚

2012年07月19日 | BOOK/MAGAZINE
100円のコーラを1000円で売る方法
永井 孝尚
中経出版
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100円のコーラを1000円で売る方法 / 永井 孝尚
今まで表層的に薄っすらとしか理解していないと言うか、わかった振りをしていたマーケティングやビジネスモデルに対する考察という領域に向き合う必要があり、詰め込みで知識をインプットしているので、備忘録を兼ねてアウトプット。

タイトルは本書の中に出てくるリッツカールトンで飲むコーラは同じコーラでも1000円の価値がある。その1000円にはどんな付加価値があるのか。という提供バリューの話から取っていて、タイトルがそのまんまテーマでもある。小説仕立てなので読みやすかった。

【読了ポイント】
・事業の定義=全社的で長期的な視点を持つこと
・顧客満足度=顧客が感じた価値-事前期待値
・期待値を越える価値提供。オーダーだけでなくオファーを汲み取り提案できるか。要望を鵜呑みにせずあるべき姿を提案できるか。
・バリュープロポジション→顧客が望んでいて強豪他社が提供できない、自社が提供できるバリュー。
・顧客が何に価値を感じるか。ニーズを絞りこむ。
・顧客はなぜ◯◯をするのか?顧客な声にヒントはあっても、答えはない。
・プロダクトセリングとバリューセリングを自社に当てはめると?

【事業戦略の流れ】
・ターゲットを明確にして、
・目的を決定する
・目的を実現するためのコミュニケーション設計
・メディア選定などプランニング

【まとめ】
・「顧客の課題に対して、自社ならではの価値を徹底的に考え提供する。」
・それを実現するための戦略、戦術を考える。
・本質は「顧客」を想定し、「強み」「資産」を活かして独自の「価値提供」をすること。

100円のコーラを1000円で売る方法

■プラットフォーム戦 / 平野敦士カール・アンドレイ ハギウ

2012年07月14日 | BOOK/MAGAZINE
プラットフォーム戦略
平野 敦士 カール アンドレイ・ハギウ
東洋経済新報社
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●読了後自分メモ
・プラットフォームの基本構造=「複数のグループのニーズを仲介することによって、グループ間の相互作用を喚起し、市場経済圏を作る基盤型ビジネスモデル」
(例:クレジットカード、iTunes)
・多くの関係するグループを「場」に乗せることで新しい事業のエコシステムを作る。
・勝ち組となるプラットフォームに不可欠なものはキラーコンテンツ。
(例:iPhone=Twitter / おさいふケータイ=クレジット機能)
・既存プラットフォームを利用する場合にプラットフォーム側の横暴にどう対処するべきかも事前に検討すべき。

●所見
プラットフォーム戦略は一言で言うと勝ったもんの総取り的要素が多いので、いかに他社より早く、大量のユーザーを囲い込めるか。他の追随を許さない強固な基盤を作れるかが重要。日本国内において楽天があんなにクソなユーザビリティとスタイリングとアクセス分析すらままならない管理画面でも、ECモール市場のトップに君臨し続けるのも、楽天商圏を作り上げたのも最たる例かもしれない。

プラットフォーム戦略