南日本海人、残暑にあえぐ

　暑さ寒さも彼岸までというが、などと前回書いたが、暑ーい！見ると温度計の目盛りは三二度を指している。真夏日ではないか。太陽いい加減にしろい！　空は雲ひとつないブルースカイじゃ。昔子供の頃、クーラーを背負って暮らしたら涼しいかも知れないなどとアホなことを思いついてみたりしたが、そんなことを思い出すほど暑い。
　とにかく、吹く風はもう秋なのだが、日差しが夏なのだ。夏ホルモンもそろそろひっこんでいいぞというサインが出た後にこれでは調子が狂うのである。この夏はずいぶんエアコンをつけた。生まれてからこんなにエアコンに頼った夏は初めてである。
　いっそのこと、みなで取り決めて、今から七月ということにしたらどうだろう。子供たちは夏休みがもう一回くるので大喜びかもしれない。いや、大人だって、もう一度盆休みが取れるし、甲子園球児ももう一回地方大会から試合やってもらって、（ぶん殴られそうだけど）ビールでものみながら観戦なんてどうだろうか。それともサンパウロのビーチでビキニのおねーさんと甲羅干しとか…いかんいかん暑くておっさんの妄想が入ってきた。
　エアコンかけようか、でも地球温暖化防止のために我慢か、悩む九月も中のディケイドであった。