ハグハグの日々 Ⅳ  ~ 南日本海人、ライダー変身

ご訪問有難うございます。南日本海人、夏山裕のブログです。家族を愛し、人生に感謝して、日々をハグしながら送っています。

水木しげるさんのこと

2009年11月29日 | 日々(ふつうに)
 今度NHKの連続ドラマで「ゲゲゲの女房」というのをやるらしい。鬼太郎でおなじみの水木しげるさんの奥さんと、彼の半生のドラマである。
 実は私、十代の頃から、水木しげるさんのマンガのファンである。といっても、鬼太郎のファンではない。鬼太郎も嫌いではないが。水木しげるさん=ゲゲゲの鬼太郎または妖怪マンガというのは間違いで、それ以外のマンガの方が断然おもしろいことはいつかも書いたような気がする。
 この秋に、水木しげるロードでおなじみの鳥取県は境港に遊びに行ったおり、彼の作品を二冊ほど買って帰った。ちくま書房のマンガ文庫で、「まぼろし旅行記」と「幻想世界への旅」である。衝動的選択に狂いはなく、面白い作品集だった。
 この二つの作品集もまた、「ゲゲゲ」ではない。妖怪みたいなものは出てくるが、それは妖怪というよりも、人間ではないもの、と言った方があたっているような登場人物である。
 彼のマンガには独特の文明批評と言葉に言い表せない、「味」がある。私の好みと水木しげるワールドの精神的な波長が合致しているのだろうか、とても心地良いのだ。
 それと、もう一つ。私が、水木さんの好きなところで田舎回帰志向、自然回帰志向がある。水木しげるさん、どうも都会が好きではないらしい。最近も、どこかで、都会のようにあんなに人がたくさん集まって住むのはおかしいというようなことを書いておられたのを見た。確かにそのとおり。いい意味での田舎者、田舎志向だ。
 そのあたりも私としてはたいへん親しみが持てるところである。
 最近私が思うのは、都会で生まれ育った人たち、あるいは、子供たちに、水木しげるマンガの良さは感じ取ってもらえるのだろうか? ということだ。田圃のあぜ道が山裾との境界であるような背景を、緻密なタッチで描くマンガに郷愁を覚えてもらえるだろうか?

 これからもご健康でどんどん作品を生み出していってもらいたいものである。

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