ハグハグの日々 Ⅳ  ~ 南日本海人、ライダー変身

ご訪問有難うございます。南日本海人、夏山裕のブログです。家族を愛し、人生に感謝して、日々をハグしながら送っています。

南日本海人、空気についてひとこと

2007年10月23日 | 日々(ふつうに)
 テレビでちょっと見た番組に欽ちゃんが出ていて、何か一問一答のようなことをやっていた。欽ちゃんはあまり面白いと思わないので、適当に見ていたら、お笑いの真髄とかのことを聞かれて、「空気を動かすこと」と答えていた。見直した。やはり長年やったコメディアンはポイントを押さえた言葉を発するものだ。
 手話の通訳・タレントの丸山浩路さんの講演に行ったときのことを思い出した。会場の空気をまさに動かしていた。空気を動かせるということは、客の喜怒哀楽のコントロールを握ったに等しい。丸山さんの場合は、笑ったり泣かせたり、自由自在に観客を操っていた。
 お笑いの場合には、笑いのツボに入るというやつがある。昔よく、ダウンタウンを見ていて、この状態に陥っていた。こうなるともうだめで、何をやっても可笑しくて、笑ってしまうのである。
 また、私の場合は涙もろいので、よく映画などで逆に泣きのツボにはまる場合もある。そうなったら、ティッシュ箱の半分ぐらいは簡単になくなってしまう。思い出したが、この間の旅行の時のバスの中では、この泣きのツボにハマっていたのだ。軽いやつだが。
いや、ツボというのは個人的なものだった。ツボにハマった人間が、ある人数に達すると、空気が動くのかもしれない。
 しかし、この空気というやつはすごい。集団の共鳴感覚とでもいうのだろうか。同じ時間と場所に居合わせると感情が集団的に動いてしまうのだ。半分恐ろしくもある。昔ドイツでチョビ髭のおじさんがこれを使って国家のトップにのし上がったりもしているからである。
 そういう怖いのはいけないが、お笑いのみならず、舞台芸術にはこの空気を動かすということが一番の肝になるのであろう。
 自在に観客を笑わせたり、泣かせたり、感動させたりすることができれば、とても気持ちがいいだろうな、と思う。真のエンターティナーというものはそういうものなのだろう。

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