ハグハグの日々 Ⅳ  ~ 南日本海人、ライダー変身

ご訪問有難うございます。南日本海人、夏山裕のブログです。家族を愛し、人生に感謝して、日々をハグしながら送っています。

南日本海人、彼岸花に思う

2007年09月29日 | 日々(ふつうに)
 生垣の片隅に今年も彼岸花が芽を出し、花が咲いた。亡くなったおじいさんが好きで、わざわざよそから移植したものが根付いて、毎年咲くのだ。彼岸花、別名曼珠沙華は、秋の彼岸・秋分の日ごろに花を咲かせる植物だ。葉はなく、まっすぐに伸びた茎から、毒々しいまでに赤い花をぽっかり咲かせる。よく田んぼのあぜや、河原などに生えており、田舎ではこの季節よく見かける花である。
 それにしても、緑の中に不自然に赤く咲くその姿は少し不気味さがある。違和感というか、そういうものを昔の人も感じて、この名前をつけたのだろう。
 確かに小説などでも、そういう捉え方をしているようだ。山田正紀の『顔のない神々』という作品のなかで、新興の宗教のモチーフとして繰り返しこの花が使われていた。真っ赤な花、美しいというよりもとにかく目をひく。表と裏の二重性を持つモチーフだ。また、毒々しいイメージといったが、この植物の根は実際に有毒であるという。
 そういった意味でいうと、穏やかなこの秋のお彼岸の季節に合っているようでもあり、またそうでもないようでもある。向こう岸というのはそのように謎めいたところなのだろうか。私は宗教家ではないので、これ以の追求は避けたいが、なんにせよ、異色な草花である。
 まあ深く追求するのはやめておいて、お水でもあげて手を合わせておくぐらいが無難かもしれない。

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