なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

サギたちの「困った・・・」

2021-08-26 05:21:27 | 鳥さん

思い出したくもない8月中旬の豪雨ウィーク・・・
琵琶湖の水位が上がったので、ダムの放流量を増やしたところ、当然のことながら宇治川が増水・・・
その結果、どうなったでしょうか。
三連休の最終日(日曜日)の午後、ようやく雨が一時的に上がったので、宇治川散歩に出かけました。

水道橋の上にゴマ粒のように見える点は全部カワウ。



「なんか、水に潜る気せーへん」


そうそう、まだ鷺山には沢山のサギがいます。
みんなの胃袋を満たすため、いつもは前の宇治川でエサ取りをしているのですが・・・


この流れでどうしているのでしょうか。


中洲がほとんどなくなって、一か所に集中~


餌を探しているサギもいますが、一本足になってお休み中のサギも・・・
結構気ままでした。


宇治橋から見ると、川沿いの護岸に沢山のサギたち。
「なんとか獲らなくっちゃ」


でもよく見ると、下の方でエサ取りをしているのは少しで、諦めて上の方に沢山いました。


上流の方まで歩いて行くことにしました。
お盆休みの時期だったので、お散歩の家族連れが三々五々。






コロナ禍に豪雨という踏んだり蹴ったりでしたが、ちょっとホッとする光景です。
鵜飼をする川沿いには源氏物語の紙灯籠が・・・


塔の島には立ち入り禁止・・・
当然、鵜飼も中止。


ここで勤務しているアオサギくん、仕方がないので、鵜飼のウの小屋の横で、餌をおねだり中。


このときの放流量は約450立方メートル/秒。
この後、サイレンがなり、放流量が約770まで増やされ、現在に至っています。
450でも大変そうだったサギたちはいったいどこでどうやってエサ取りをしているのでしょうか。
すごく困っているのでは・・・
あ、そうそう、カワウはダム放流直後の水の中でも飛び込んで、魚をとっていましたよ~
案外したたかですね。

【撮影:2021/8/15  宇治川】

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長雨の止み間にくつろぐ池の鳥たち

2021-08-25 05:28:47 | 鳥さん

今日は、雨と雨の隙間の池の鳥たちの様子です。
まずはいつもの田んぼの横を通り(緑が眩しいです)、


放流中の宇治川を堤防上の歩道からちょっと覗きました。
ふだんの放流の光景とは違い、川の色が濁った黄土色。
上流のどこかで土砂が流れ込んでいるのでしょう。


ちなみに、お天気の日の同じ場所です。


川には近づけないので、池に向かいました。
歩道の緑地で咲くフヨウ。咲き始めたころはもっと濃いピンクだったはずなのに、
なぜか今はどの花も白に近いピンク色に・・・


池に目を向けると、おやお久しぶりのカイツブリ君ではないですか。


近くには、のんびりお昼寝中のカルガモちゃんたちが。


さらに進むと、この雨でどこかから流れてきた流木をちゃっかり利用して、居残りマガモがおくつろぎ中。
(昨日、ウチワヤンマが止まっていたのはこの流木がさらに流れて先だけ飛び出した枝の先です)
雨と雨のはざまだったので、ホッとしていたのでしょうか。


雌と、


雄ですね。どちらも眠そうでボーっとしています。


正面からみたところ。片足立ちで寝てますね。


そのまま歩いて、小池の方へ。
あれに見えるは、居残り組のオオバンじゃないですか~


こちらも流木に乗っていましたが、私がカメラを構えるとすぐに池に戻ってしまいます。
仕方がないので、遠くから望遠で狙うと・・・
おーっとっと!
 

やっぱりここはくつろぐね~


ちなみにこのオオバン、翌朝にも同じ場所にウロウロしていました。
餌を与える人がいるのかもしれませんね。

さて、買い物を済ませた帰り道、カルガモとカイツブリがいた辺りはこんな感じに・・・
サギも仲間入り。


そこへさらにサギが合流!


サギたちは鷺山に帰るはずなのですが、途中休憩でしょうか。
おや、珍しく全部コサギですね。8羽いました。
おまけに、全部カルガモかと思ったら、右の二羽がカルガモ、左の三羽はマガモでした~


見ていて全然あきません。
スーパー帰りで重い荷物を抱えながら、パチリパチリ。


こんなことばかりしているから、肩こり、指の痛みが治らないのですね(笑)

【撮影:2021/8/14   宇治市】

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意外と獰猛、ウチワヤンマ

2021-08-24 06:01:53 | 植物

地元の池でよく見かけるウチワヤンマ(サナエトンボ科ウチワヤンマ属)。
大型で、体が黒と黄色の縞々なのでヤンマという名前になったようですが、ヤンマ科ではなくサナエトンボ科。
その名の通り、体の一番端っこ(腹部第8節というそうです)にうちわのような突起があります。

前にマガモがくつろいでいた流木は一方が沈んでしまい、先だけ飛び出していました。
そこを、ちゃっかりと、ウチワヤンマが「お休み処」にしていました。
ヤンマと違ってのんびり屋さんなのかな~


ところが別の日のこと、久しぶりに晴れ間が出たので宇治川の高水敷を散歩していると・・・
(この後すぐに雨になったんですけどね)

あ、トンボ!
二匹のトンボの姿が見えたので、最初は交尾中なのかと思いました。
ところが、葉っぱに止まったところにカメラを向けてみると・・・
ん?なんか態勢が変?

もう少しズームにすると・・・
あ、ウチワヤンマでした。でもどうみてももう一匹の頭をくわえているような・・・

トリミングしてみました。
わーっ!頭から齧っているではないですか!


横から見てみました。
肉眼でみたときは咥えられている方のトンボの体が光って、てっきりシオカラトンボかと思っていましたが・・・


トリミングしてみたら、なんとそちらの体の端にもウチワが・・・
これってひょっとして共食い!?


Wikipediaによると、「成熟したオスは縄張りをもち、水面から出た杭などの突起物の先端に静止して占有する。」
と書いてありました。
確かに最初の写真はまさにその様子ですね。
(毎日同じ場所に止まっています)
「ウチワヤンマ 共食い」で検索すると、ムギワラトンボを食べている写真が出てきました。
私が見たのもサイズ的にひょっとしてムギワラトンボでしょうか。
肉食なので、カナブンなどもバリバリと食べてしまうそうです。
思ったより獰猛でした・・・

気を取り直して、別の日に見かけたのどかな光景を・・・
久々のお日様に、杭の上で小さいカメが日向ぼっこ。
でもどうやって登ったのでしょうか。
(水が多い時に登った?)


雨ばかりで飽き飽きしていたのは人間だけではないでしょうね。
むしろ野生の生物は大変だと思います。
アゲハチョウも羽を乾かし中?


またもやマガモご夫妻と遭遇~


植物たちも。もう萎んでいましたが、キカラスウリの花。今度はもっと早起きしなくては・・・


アオツヅラフジの雄花。


一度刈られて見事な復活を遂げたナツフジ。


美形です。


最後はのどかにお休み中のウチワヤンマとコシアキトンボ。
こちらもウチワヤンマの縄張りなんでしょうか。
その割に、コシアキトンボと仲良く同じ茎に止まっていますね。


ウチワヤンマ


コシアキトンボ


地元の池の畔にはギンヤンマもいるのですが、いつも忙しなく巡回しているので写真が撮れません。
綺麗なので、いつか撮ってみたいものです。

【撮影:2021/8中旬 宇治市】

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またやんたん散歩8月上旬~茶畑編

2021-08-23 05:42:23 | 植物

宇治田原町といえばお茶の町。
見渡す限りの茶畑が広がって・・・と言いたいのですが、これまで近くで見たことがありません。
そんなとき、宇治田原町見所ガイドブックで見つけた散策モデルコース。
全部歩いたら結構な距離ですが、「茶畑が広がる」場所は、やんたん会館からすぐ近くのようです。
ということで、カレーの腹ごなしも兼ねて、再び歩き始めました。

茶畑方面の入り口近くに広がる白いお花畑。
遠目にはまるで蕎麦畑のようでしたが、近寄るとなんとセリの花の群生でした。


その横を通り、山間を抜ける坂道に向かいます。
ウォーキングマップによると、少し坂を上ると茶畑が広がるそうですが、ほんまかな~


おお、遠くにみえるは確かに茶畑!


お分かりでしょうか、左手の上の方と・・・


右手下の方、どちらも綺麗に刈り込まれた茶畑です!


少し進むとさらに茶畑が・・・
遠くには沢山の工場の建物が見えますが、この辺り誘致され工業団地になっています。
 

反対側にはさらに広い範囲で茶畑が広がり、遠くの山の斜面まで続いています。


こんなに茶畑が沢山あるのに、不思議なことにやんたん集落から全然見えません。
単に山が見えるだけ。
その山の反対側に広がる光景に気づけてよかったです。

で、そのやんたん側の山裾なんですけど・・
おー、なんと「こいの道」!


え、違いますか?「しこいの道」?
いーえ、「いこいの道」でした。この看板、きっと超アバウトな人が作ったんでしょうね~


ということで、いこいの道に行ってみました!
別名「花街道」とのことですが、この季節何か見られるでしょうか。


アキノタムラソウ発見!


大きく写してみました。結構美しい花ですね。



小道からやんたんの集落がよく見えます。
いつもと反対側から田んぼを見ています。


甘い匂いはクズの花~
下から上に咲き上りますが、まだ下の方に少し花がついているだけです。


私があるくとあちこちでセミが飛び回ります。
でもなかなか姿は捉えられません。
あ、桜の木に止まってる!・・・ということで無理やり撮った一枚です。
ヒグラシみたいです。


う~ん、イマイチ分かりにくい・・ということで少し大きくした写真です。

まだ少し街中でもセミが鳴いていますが、ちょっと弱弱しくなりましたね。
涼しくなると、時々地面に力尽きて転がっているセミもよく見かけます。

ヤブランです。


全然羽を広げてくれなかったツマグロヒョウモン。


まだまだ先の方に道はあったようですが、あまりにも何も咲いていないので途中でUターン。
帰路につきました。
最初に見かけたセリの花に、キタテハが!
絵になりますね~


ということで、やんたん半日散歩でした。こんどは9月上旬に行ってみたいと思います。

【撮影:2021/8/7  宇治田原町】

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またやんたん散歩8月上旬~山編

2021-08-22 05:40:54 | 植物

ミヤマトンボに導かれるように山に入ります。
とはいえ、前回訪れてからわずか2週間・・・

・・マツカゼソウは結構咲き始めました。


雨上がりだったので、空気が澄んでいました。


でも、何もありません。
前にはみられたハエドクソウやミゾホオズキすら。
唯一あったのは・・・
ハグロソウが満開!


 

 
一杯撮ったのに、並べたらどれも一緒・・・
満開といっても、ぽつぽつ咲くタイプの花なので、こんな感じです。

おや、あそこに何か虫が止まっています。ガの仲間でしょうか。


結構オシャレな感じの模様ですね。マーブル模様というか何というか・・・
トリミングしてみましたが、何というガが分かりません。
詳しい方、教えてくださいませ~


何もないないと歩くうちに大滝まで来てしまいました。
古い看板が落ちています。昭和48年度・・・もう50年近く前ですね。


この時は暑かったので流れが涼しげで良かったのですが、このあと全国的な豪雨被害。
いつもこのくらいならいいのですが・・・
(ちょっとシャッタースピードを変えて撮ってみましたが上手くいかないものですね)


何もないので、同じ道を帰ります。ところが、ふと山の方を見るとウバユリ発見!


結構花付きもよく、ラッキーでした。


そして前に緑の実を見つけたマルミノヤマゴボウ。
実は黒光りし、萼が真っ赤に・・・
でも大きい方の株は見当たらなくなっていました。


あとは手を刺されたら超痛いイラクサばっかり。
実は前にうっかりこの植物を触ってしまい、暫くチクチクと痛みが続いたことがありました。
このトゲの根元にヒスタミンとアセチルコリンを含んだ袋があるそうです。
すごい防御法ですね。
なお、地元で一番みかけるイラクサ科、カラムシにはこんな棘はありません。


セミの声は時折するものの、他に虫の姿もなく、あっという間に山を出てしまいました。
工事現場の斜面に咲いていた今年初見のヒヨドリバナと


綿毛になったベニバナボロギクに少しだけ癒されました~


ということで、何の盛り上がりもない山編はここまで。
ふたたび里を通り抜けてやんたん会館に戻る途中、何度もシオカラトンボに出会いました。
行く先々に現れるので、まるで道案内してくれているみたい。
 

そして目の前を横切って電線に止まった鳥。
逆光の中なんとかとらえたその姿は・・・ひょっとして、キセキレイの若鳥?
羽はぼさぼさですが、目はきらっと輝いています。


この後やんたん会館に戻り、昼食に特製の地野菜カレーをいただきました。
その時にみた地域のパンフレットにちょっと気になる情報が・・・
食後にそこに行ってみることにしました。
 

(つづく)

【撮影:2021/8/7  宇治田原町】

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