里の野の花と鎌倉神社からの展望～美山かやぶきの里2023/9末（4）

京都府南丹市美山町の重要伝統的建造物群保存地区「かやぶきの里」。
日本昔話のような光景とそこに咲く花たちに癒されに、９月末に訪問しました。

第４回の今日は、鎌倉神社からの展望と恩谷川沿いの散策路やすらぎの谷で見た野の花です。
場所に興味のある方は、このマップで確認してくださいね。

その野の花ですが、里内のあらゆるところに咲いていたこの花をまず最初に・・・


説明無用のこのお花、ゲンノショウコがあちこちで満開！
特に西日本に多いピンク色が溝の中にまでびっしり。


雄性期、雌性期の説明はつい先日したばかりなので省略。
ちょうど２ヵ月前に行った時に咲き始めていたゲンノショウコ。
蝋燭のような実も結構見られましたが、まだまだ花も綺麗です。
これがあとひと月もしたら蝋燭が御神輿になります。
そうそう、白いゲンノショウコもちょこっとだけ咲いていましたよ。
関西はどちらも咲いている地域が多いです。


近くには野菊が沢山。
ノコンギクでしょうか。


大好きなヤブマメ。
地元にはツルマメはあるのに、ヤブマメは見られません。
なので、このピューンと飛んで行くような花を見つけると嬉しくなります。




名残のタカサゴユリも。
最近は純白のシンテッポウユリが多いですが、こちらは赤い筋があるのでタカサゴ。


ツルボがシダの葉の間からこんにちは。


先日も書きましたが、これまでになく今回は散策している人々が沢山。
団体さんのようで、会話は中国語。
その人たちは、里の行き止まりにある鳥居をくぐり、どんどん石段を上がっていきます。
あれ、ここは行ったことなかったな～と思い、私も後をついて登っていきました。
（なんで、中国の方に案内してもらってるねん、と思わないでもなかったですが）
鳥居の扁額を見ると「鎌倉神社」。


石段を登り、小さなお社で手を合わせ、


振り向くと・・・お～かやぶきの里が眼下に。


遠くにソバ畑も見えていました。


わざわざ海外から日本に来られる方はよく調べておられますね。
このガタガタの石段なので、これまでは上らずに済ませていました。


ここからは毎回通る恩谷川沿いのやすらぎの谷に向かいます。
その前に見つけたのが、なんと淡いピンクのサクラタデ！
お参りした甲斐があったかも。


それに加えて、こちらのイヌタデ


珍しく、開いている花がありました！
形はサクラタデなどとほとんど同じ、梅型ですね～
ちなみに、タデ科は萼と花弁の区別がなく、花被片と呼ばれます。


こちらからやすらぎの谷。
まずはエゴノキの実がお出迎え。


そしてせせらぎの岸辺には・・・


咲いてました！
ツリフネソウ～


寿長生の郷では申し訳程度に咲いていただけでしたが、ここでは沢山。
まるで藪のようになっており、花は葉の陰であっち向いたりこっち向いたり・・・
数が多い割には、撮れる花が少ないです。


もう一つ、今年初見のこの花は・・・


ミゾソバ可愛い～
これもイヌタデ属で、場所によっては花が開きません。
でもここのミゾソバはピンク色が濃く、キュートに咲いていました。
こんな雰囲気も素敵です。


散策路の方にはクリのイガ。
中身が入ってるのはないな～


コアカソもここではまだ花が綺麗です。


ということで、沢山の野の花が見られたよ～という回でした。
こちらの方、まだ続きます。

【撮影：2023/9/30  京都府南丹市】