今回、京都府立植物園で咲いていた花については名前後載せ方式でほぼ出し切ってしまいました。
ところが、撮った写真を今一度眺めてみると、「緑の実、多いな~」
そうでした。夏は木の花が少ない一方、緑の実があちこちで見られるのでした。
今日はそんな実を名前後載せ方式でご紹介したいと思います。
難易度高い?いえいえ、そんなこと・・・あるかも(笑)
1つ目です。
知っている人は知っている。
知らない人は、名前を聞いて、え~全然想像できないやん。になると思います。
こちらはノグルミ(クルミ科ノグルミ属)です。
ぱっと見は全然クルミに見えませんよね。
折角なのでマイアルバムを覗いてノグルミの一年を振り返ってみました。
最初にこちらをご覧ください。
この1枚の中に、花、葉、前年の実が写っています。
次は花について見てみます。
クルミ同様、雌雄同株異花ですが、雄花序はぶら下がらず直立します。
そして、その中央に実そっくりな雌花序が1つ見えています。
ちなみにこの写真は7年ほど前の6月中旬に撮りました。
そして現在の状態に至るわけです。
せっかくなので、葉や熟した実、全体の姿なども見てくださいませ。
左:葉は奇数羽状複葉です。オニグルミなどと同じですね。
右:落葉樹なので、冬には茶色くなった実のみ残っています。
左:かなり大きな木で、冬に見上げるとこんな感じです。
右:2月頃になると、実がボロボロ落ちて落ち葉に交じります。
2つ目です。
ちょっと名前は可愛い・・・かな?
早春にチアリーダータイプの黄色い花を咲かせます(←大きなヒント)。
冬芽(左)と3月下旬に咲く花(右)を載せますね。
どちらも京都府立植物園ではなく、大阪公立大附属植物園ですが。
答えはアブラチャン(クスノキ科クロモジ属)。クロモジ属の区別は難しいです~
3つ目です。
こちらは今年確か花も載せましたよ~
袴のような形の実が特徴的です。
もう一枚。
う~ん、下の写真では分かりにくいかもしれませんが、葉の付き方にご注目。
4月中旬に撮った花の写真も載せておきますね~
左の写真を見ると、葉が3枚小葉複葉であることがよく分かります。
こちら、ミツバウツギ(ミツバウツギ科ミツバウツギ属)です。
「ウツギ」という名前が付く花は、アジサイ科、スイカズラ科、バラ科が知られていますが、
こちらは第四のウツギです。
4つ目です。この実は見覚えあるかも。
ヒントで幹も載せておきますね。
花はこちらです。
花弁の一部分が緑色のタイプ(左)と、ピンクのタイプ(右)があるようで、京都府立植物園は緑です。
こちらはナツツバキです。
六甲高山植物園には巨木がありますが、こちらの木は小さいです。
5つ目です。
こちらは緑というよりもう茶色になりかけていました。簡単です!
サワシバ(カバノキ科クマシデ属)です。もうちょっと茶色くなったら巨大ミノムシです。
6つ目です。
例年ベニバナシャクヤクを北部の山に見に行くときに、川沿いで花を見かけるこの木。
実を見たのは初めてです。
その花はこちらです。
オオバアサガラ(エゴノキ科アサガラ属)です。
あのシャンデリアのような花がこんな実になるのですね・・・
7つ目、本日ラストです。
葉の裏に文字をかけると言ったら、思い出していただけたでしょうか。
マイアルバムを探してみると、雌花(左)と熟した実(右)の写真が見つかりました。
赤い実はともかく、花はあまり注意して見たことがありませんでした。
こちらはタラヨウ(モチノキ科モチノキ属)
地元の御陵の森にも木がありますが、昨年は実が生りませんでした。
不思議に思ったのですが、2、3年に一度結実するそうです。
いかがでしたでしょうか?
やっぱり植物生態園にはお楽しみが一杯ですね!
明日は京都府立植物園最終回ということで、ザ・夏の花を特集しますね~
【撮影:2024/7/13, 15 京都府立植物園】