なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

神仏に守られる花々~瓜割の滝2024/4下旬(2)

2024-05-06 05:22:57 | 植物

昨日の続きです。
瓜割の滝名物といえばこちらです。
京都府立植物園でも元気に育っていますが、こちらは自生。


葉がもみじ型に切れ込んだ、モミジチャルメルソウです。ちょうど満開でしたね。
日本固有種で、福井・京都・滋賀に分布します。


瓜割の滝周辺は元々「水の森」と呼ばれる修験者の修行地。
また、朝廷の雨乞いを司る祈祷所だったとされ、一帯は独特の空気が漂います。
そんな地にはまだまだ色々な植物が・・・



あ、滝の上で咲いていた花がこちらにも。ここなら近くで見られます。
サンインシロカネソウでした!


ほとんど下を向いていましたが、花はこんな感じですごく可愛いです。
こちらも日本固有種で、福井から島根の日本海側に分布するそうです。


ニホントカゲでしょうか。


こんなところにヤマネコノメソウ


ほとんど種になっていましたが、わずかに花も・・・


ホウチャクソウも咲いていました。



滝以外にも、前回ご紹介した石段上にある四国八十八か所の石仏や、馬頭観音を祀るお堂があります。
天徳寺の縁起によると・・・
今から約1300年前の養老年間、白山を開いた泰澄大師が馬頭観音像を刻んで、宝篋ケ嶽の岩窟に安置。
200年後の天暦年間、馬頭観音が奇瑞を示現したため元真僧都が草堂に移す。
このことが時の村上天皇の耳に入り、七堂伽藍を建立、これが天徳寺。
とのことで、馬頭観音を祀るお堂があることに納得です。(Wikipediaの「天徳寺」を参考にしました)



こちら、イチョウの新緑が綺麗でした。




水辺に戻ると、まだヤブツバキの花が・・・


散り椿も綺麗ですね。


沢山咲いていたのがこちらの花。セリ科のようです。


綺麗ですね。シャクでしょうか。

ということで、瓜割の滝とその周辺を堪能。
早起きした甲斐がありました。
また別の季節に出かけてみたいです!

【撮影:2024/4/20  福井県若狭町】


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6 コメント

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おはようございます^^ (attsu1)
2024-05-06 06:22:53
モミジチャルメルソウ
チャルメルソウが、こんなにたくさん😵
私が知っているチャルメルソウは、数本なので、
貴重な花に感じるんですよ😵

サンインシロカネソウ
これも書きましたが、私の知っているのは、
アズマシロカネソウ、
見た目は、同じに見えます。
タンポポの関西、関東のように、地域によって
名前が違うのかもですね

初夏、昨日は半袖で過ごせましたよ^^
返信する
ニホントカゲにはビックリ! (ninbu)
2024-05-06 20:08:52
なつみかんさん、こんばんは。

瓜割の滝、後半も四季折々貴重な植物がたくさん登場しましたね。
でも、途中で突然飛び出したニホントカゲにはビックリ!。(笑)

また、滝周辺は元々「水の森」と呼ばれる修験者の修行地だっただ
けあって、神聖な雰囲気がよく出ていますね。

モミジチャルメルソウ、サンインシロカネソウ、ヤマネコノメソウ、
シャクは私がまだ出会ったことのない花です。

ホウチャクソウは4月に、アンデルセン公園で出会ったばかりなの
でよく覚えています。
返信する
貴重な場所 (なつみかん)
2024-05-06 20:40:46
attsu1さん、こんばんは。
モミジチャルメルソウは福井県のレッドリストでは絶滅の危機に瀕していると分類されています。
「あるところにはある」の代表で、ちょっとした攪乱でも消えてしまうとのこと。
なので、この場所がこのように守られているのは奇跡なのかもしれませんね。
(ちなみに、京都ではシカの食害にあいにくく、準絶滅危惧種に格下げされていました。)

アズマシロカネソウは見たことがありません。
よく似ているのですね!
元々はほとんど同じ種類なのかもしれませんね。
こちらは絶滅の危機が増大している分類になっており、環境が変われば危機に瀕することが確実とされています。
いずれにしても、大切に守らないとですね。

今日は一日雨が降ったりやんだり、気温も下がり、連休最終日はゆっくりと過ごせました。
返信する
綺麗でした (なつみかん)
2024-05-06 20:45:33
ninbuさん、こんばんは。
今日はより貴重な植物をまとめて載せました。
モミジチャルメルソウはわっさわっさ生えていましたが、実際には絶滅の危機に瀕しているそうです。
サンインシロカネソウも似たような感じです。
修験道の聖地であるここでは、環境が守られることで、これらの植物も生き延びたのでしょうね。

普通の場所なら悪い人が盗掘する被害もあるようですが、こんな場所で盗ったらバチが確実に当たると思います。

ニホントカゲ、あまりにつやつやと綺麗だったので載せてしまいました。
こちらはさすがにレッドリストには入っていませんでしたよ~

ホウチャクソウとヤマネコノメソウは、ちょっとした山の林床でも見かけます。
機会があれば探してみてくださいね~
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こんばんは (shu)
2024-05-06 22:19:51
遅いコメントで失礼します。
すごい数のモミジチャルメルソウですね。
瓜割の滝の環境が、この植物に適しているのでしょうね。

サンイン(山陰)の名がつく植物が観られることから、若狭が北陸とは異なる地理だと感じました。
ネコノメソウの仲間も、ホクリクネコノメではないのですね。

ホウチャクソを今年はまだ観ていません。先日チゴユリを観たので、ホウチャクソウも観たかったですね。
セリ科の花は何でしょうかね。シャクですか? よく分かりません。深入りしなければ間違いはないのですが・・
難しいですね。
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Unknown (なつみかん)
2024-05-07 06:56:47
shuさん、おはようございます。
連休中、普段にもまして早寝早起きの習慣が身についてしまいました。
昨夜など11時前に寝てしまいましたよ(笑)

それはともかく、若狭ではサンインシロカネソウが見られますが、福井県のレッドリストを見ると、嶺北ではアズマシロカネソウも見られるようです。
私の印象でも、若狭は北陸ではなく近畿の一部のように感じます。

セリの仲間は山の中に生えるわけではなく、海岸沿いなどでも真っ白に見えるほど群生してました。
(車中からなので、写真は撮れませんでしたが)
ちょうどタイムリーだったようですね。
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