なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

うじ「道草」ウォーク(前編)

2024-09-14 06:09:59 | お出かけ

寝る前のくつろぎタイム、宇治の市民広報からはらりと落ちた1枚のチラシ。
見ると、「うじウォーク 宇治を楽しく歩いて健康になろう」という文字が目に飛び込んできました。
宇治のゆるキャラ、ちはや姫の絵と「歩くだけで景品がもらえるチャンス」という魅力的な文言も。
お散歩好き、景品好きのおばちゃん、なつみかんとしては見逃せません。
さっそくアプリをダウンロードして、ウォークイベントに参加してみることにしました。

設定されたコースは3コース。
そのうちの1つは、あれれ、普段よく歩いているところではないですか。
ルールは簡単で、コース中に設定されたスポット3か所を巡るだけ。
ふふーん、楽勝よね!といつもの朝散歩をうじウォークに切り替えて、イベント初日に出かけました。

スタートは黄檗駅。
黄檗駅にはJRと京阪電鉄の2つがあり、私は何気なく近い方の京阪黄檗駅に向かいました。
思えば、これが第一の間違いでした。
そこから、スポットのうち、立ち寄れそうな許波多神社に向かうこととしました。
経由地として、東宇治中学校と陸上自衛隊宇治駐屯地がありましたが、結局東宇治中学校は確認できず、
自衛隊の塀に沿って歩いていきました。
途中、車道の端にある排水のための金網から沢山のヤナギバルイラソウの花が。


ここだけではなく、この並びの金網はどれも同じような光景でした。
ほどなく、次のスポットの許波多神社へ。


許波多神社の創建はなんと645年、そうあのかの有名な大化の改新の年なんだそうです。
孝謙天皇が中臣鎌足に命じて皇祖を祀る神社を柳山に造営させたのが始まりとのこと。
ところが、明治時代その場所に陸軍宇治火薬製造所を作ることになり、社地を召し上げられてしまいました。
(今の自衛隊宇治駐屯地はその跡地に作られたもの。)
その時神社はこれまでの御旅所に移動し、今に至っているそうです。
地域の氏神さんと思っていましたが、古い歴史があるのですね。



そこから少し歩くと、宇治川にかかる隠元橋に出会います。
ここもスポットの一つ。
何の変哲もない橋ですが、西宇治に行くにはここを渡らないといけません。
朝夕のラッシュ時は渋滞で結構大変です。


私はコースマップに従い、隠元橋に背を向けて右岸を上流方向に歩いていきます。
なんだか見慣れたコースですよね。
知ってる道がコースになっているとなんとなく嬉しいです。


緑一色で何も咲いていないように見えますが、よく見ると小さい花をいくつも見つけました。
よかったら名前当てしてくださいませ。



マルバツユクサ(ツユクサ科ツユクサ属)です。
普通のツユクサを押しのける勢いで増えています。



お馴染み、ヒルガオ(ヒルガオ科ヒルガオ属)ですね。



マルバルコウ(ヒルガオ科サツマイモ属)がパチパチと爆ぜるように沢山咲いていました。
熱帯アメリカ原産です。やはり日本も徐々に熱帯化・・・



ヤハズソウ(マメ科ヤハズソウ属)です。
葉の先を引っ張ると、矢筈型にちぎれる・・・というのが名前の由来です。
れっきとした在来種で、下の写真のように、この時期びっしりと生えています。


なんだかタチスズメノヒエが締め付けられていますね。


こちらはクズのツル。
暑い日もなんのその、クズの勢いはとどまるところを知らず、あちこちでクズモンスターが見られます。
まるで雪まつりの雪像を緑にしたような姿は、いつか撮りためてまとめてご紹介したいです。



クズの葉に止まったバッタの仲間。
この時期歩いていると、足元からぴょんぴょん飛び出して面白い!



朝だったからか、コマツヨイグサ(アカバナ科マツヨイグサ属)が綺麗に咲いていました。
暑い日は9時前にはもう萎んでいます。

この辺りでいったん堤防の上の道に戻ります。
そこで見たのがこちら・・・


出た~!!
アメリカネナシカズラ(ヒルガオ科ネナシカズラ属)です。
寄生する植物の範囲が広く、ここではマメ科のクズに取り付いて栄養分を奪っています。



こんな花が咲きます。
花自体は結構可愛いのですが、この実が移動してまた増えると考えるとぞっとします。

少し進むとまた高水敷に下りる階段があります。
ここは前にも歩いてご紹介したところです。


ここで見たのはこちらの花。


鮮やかな黄色のメマツヨイグサ(アカバナ科マツヨイグサ属)。
こちらも綺麗に咲いていました。

そして、今年は初見のこちらの花です。


ハギの花のようですが、全体を見るとこんな感じ。


メドハギ(マメ科ハギ属)でした。
細い茎を占いに使う筮竹の代わりにしたり、箒や薬草、利用価値は高かったようです。
この時期堤防には沢山生えており、遠くからでもよく分かります。

川が広い場所に来ました。
水が広範囲に広がっていますが、放流はしていないので、大きな水たまりのようです。


よく見ると、カラスが行水していました。
全然烏の行水ではなく、しつこく水浴びを繰り返しています。
よほど綺麗好きのカラスなのでしょうか。



ということで、うじウォークのご紹介のはずが、いつもの宇治川散歩に・・・
まだこれで半分です。残りは明日!

【撮影:2024/9/1 宇治市】

コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする