前夜降った雨のおかげで植物たちも少し息を吹き返しているかもしれません。
ということで、週末の早朝散歩は2週間ぶりに宇治川上流に行ってきました。
いつもの空き地に車を止め、白虹橋の方に向かおうと思ったその時・・・
鮮やかな緑色に垂れ下がる植物が目に付きました。
近づくと、上からぶら~り垂れ下がっていたのは、カエデドコロ(ヤマノイモ科ヤマノイモ属)でした!
見上げてみると、オレンジ色の花が沢山咲いていました。
カエデドコロは葉がカエデのように掌状に裂けることから名づけられた「トコロ(野老)」の仲間です。
トコロとは、ヤマノイモ科ヤマノイモ属のつる植物の一群で、オニドコロが有名。
カエデドコロは花の色がオレンジ色なので花の時期には一目で分かります。
でも、名前の通り葉が3~5つに裂けているので、花がなくても分かりやすいかも。
ちなみに分布は関東以西、葉は互生します。
オニドコロより上品な感じで、咲いているのを見つけると嬉しくなります。
そのオニドコロですが、雄花はほとんどなくなり、雌花は実になり始めていました。
別の場所では、まだまだ雄花が元気に咲いていました。
こうやって見ると、上を向いて咲くというのがよく分かりますね。
さらに別の場所では、実と雄花が隣り同士に・・・
効率的に受粉できたのでしょうか。
オニドコロはカエデドコロと違って全国に分布します。
根茎やむかごを食用にできるヤマノイモと違い、オニドコロの根茎は苦くて食べられません。
さて、ヤマノイモ属の代表といえばヤマノイモ・・・
今回、宇治川散策ではほとんど見かけませんでした。
唯一、7月下旬に雄花を見つけましたが、雌花とは一度も出会えず。
何年か前には結構みかけたのに、どうしちゃったんでしょうね~
ヤマノイモ(雄花) 2020/7/26宇治川
さて、川沿いには他にも色々なつる植物が咲いていました。
残りは明日!
【撮影:2020/8/23 宇治川】