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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

【ministock-11(lab)】高気密住宅の隙間はどこにあるのかというと。-新潟の小さい家-

2020-07-21 18:34:18 | ministock-11(lab)
皆さん、本当にありがとうございます。

また、

皆さん、本当に申し訳ございません。

今週末24日(金)、25日(土)、26日(日)と行うミニストック-11の完成見学会ですが、予約枠がすべて埋まりましたのでお申込みを締め切らさせていただきます。

えぇ、行きたかったぁという方は全世宇宙で数万人いるかと思います。
そんな方は、8月9日(日)10日(月)開催のミニストック-10の完成見学会で是非お会いしましょう。

お盆にいけないよ~という方。
9月上旬にミニストック-09の完成見学会を行いますので、是非そちらのお申込み開始をお待ちください。

よろしくお願いいたします。

さて、もう今週ですので、現場はほぼ完成しております。

きゅーわりきゅーぶ。

そして、今日は気密測定を行いました。

前回ありえない数値をたたき出してしまいましたが、完成時はどうなっているんでしょう。

測定結果は家全体の隙間が27c㎡でした。

隙間相当面積(C値)で言うと0.33c㎡/㎡という事になります。

悪くなってんじゃん!
しかも、異常終了を示しているし。

けど、そういうものなんです。

だって、エアコンのドレインや光ケーブルの配管は穴が開きっ放しになっています。

ちなみにエアコンのドレインとはコレ

エアコンの室外機近くでぽたぽたと水が流れ出てくるホースのこと。
これは室内とつながっています。

ミニストック-11では家全体でエアコンを2台付けていますので、このドレインホースが2本あります。

もう一つが、光ケーブルの線を通すための配管

他物件の画像ですが、この様なジャバラ管が外部に飛び出していて、ここから光ケーブルを入れて、ルーターを設置する場所までつながっているので、外とツーツーにつながっています。

今回はこの3本が明らかにソトとつながっているので、

じゃぁ、これをふさいで測定してみよっかという事になりました。
(なりましたっていうか、私がそうしようって言ったんですけどね)

で、この3本をふさいで測定したところ、安定の測定不能。

3つの管をふさいじゃったら隙間がなくなっちゃった。

という事で、再び!

給気口をわざと開けての再測定

開口にティッシュ付けたら、勢いよくなびいてくれます。
こちらの開口はφ75mmなので、開口面積は44c㎡です。

こちらを開けての測定結果は

40c㎡

え、計算値より少ないじゃんって話ですが、
給気口をつけると抵抗が増えるので、この位が妥当かなという印象です。

つまり、やっぱりエアコンのドレインと光ケーブル以外にまともな隙間はないという事が分かって、
逆に言えば、エアコンのドレインと光ケーブルの隙間の合計は27c㎡くらいなんだという事が分かりました。

気密にこだわったお住まいの隙間ってこれくらいです。

これで、雨の日も雪の日も理想的な換気ができるという事になります。

そう!これが大事なんです。
気密住宅は息苦しいから、窓を開けて換気する方が気持ちいいとイメージしちゃうんですけど、

窓開けて気持ちいいのは、天気がいい時だけです。

このご時世、もう常に換気していたいわけですよ。雨だろうが、雪だろうが。
このご時世どころか20年前から24時間換気が義務付けられているわけですが、気密の悪い住宅は機械換気が正しく働いてくれません。単なる電気の無駄使い。

それを叶えてくれるのが高い気密性能であり、正しい位置に配置された換気扇なわけです。

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