native dimensions blog

新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

【ministock-11(lab)】暮らす。ー新潟の小さい家ー

2020-12-04 23:15:12 | ministock-11(lab)
ミニストックー11にお邪魔してきました。

もう、最高でした。

軒先にぶら下がる切干大根。
そして、縁台。


何でしょう。この人の気配感。

私には、ここで人が動いている姿がはっきりと想像できます。

ここに暮らしがある!

そして道路からは駐車スペースと建物が建つだけでそれ以外は見えませんが、
私自身は切干大根と縁台はシンボルツリー並みの豊かさを出してくれていると感じました。

加えて。

一般的なお住まいなら、建物と駐車スペースでぎゅうぎゅうですが、

そこはミニストック。

ここにミニストック。

だからミニストック。

建物の裏は畑。


何でしょう。この生命感。

お花畑にも見えますが、メインは大根。
一緒に植えられているマリーゴールドは虫よけ効果があるため。

なのに。

にゃのにですよ。

他にカモミールが植えられているんですけど、これは虫さんたちに食べてもらいたいから。

虫を除けるんじゃなくて、共存するための社会が建物の裏にあるんです。

ここに暮らしがある!

他のお野菜さんたちはというと、
ネイティブディメンションズ五原則ともいわれているラボで保管されていました。

全館暖房されている空間脇に設けられた非暖房区画。

この時期の典型的なラボの使用例です。

お野菜の保管方法には、まだ他の工夫がされていました。

これ分かりますか。

壁に掛けられた黒いバッグの中には、Aちゃんのイラストのお野菜が保管されているんです。

可愛すぎです!

そして、玄関にお野菜が並べられている空間が生活感臭くもなく、むしろ気持ちの良い空間に感じられたのは、

天井にチェリーセージが飾られていたから。

ここでドライフラワーになっていく過程は、香りも楽しめるし、空間も華やかです。
このハーブのおかげで、野菜さんたちの品が増しているというか、

とにかく素敵な暮らしがありました!

住まいづくりのキーワードに「生活感をなくす」っていう言葉がありますがそれとは真逆。
「素敵な生活感にあふれて」いて、とても気持ちのいい空間でした。

建物の大きさでは推し量れない、敷地全体で表現された暮らしの豊かさがここにありました。

好きなところバンバン撮っちゃってくださいと言ってくれたSさん。
本当にありがとうございました。

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