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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

【ministock-11(lab)】マイナスな家-新潟の小さい家-

2020-05-15 18:08:27 | ministock-11(lab)
どうですか、このタイトル。

ネイティブディメンションズが設計するとこうなります。
ここ最近は自信をもって、お勧めできるようになりました。

是非、マイナスな家にお問合せ下さい!




今日は、ミニストック-11の気密測定。

開始早々にやっぱり空気吸えないことが判明。
という事で、先日の測定に続き自然給気口の穴をわざとあけて測定することにしました。

読み取りにくいですが、実際はφ75mmの穴があいています。

つまり、3.75*3.75*3.14=44.15625c㎡

この状態で測定した結果がこちら。

おいおい、隙間相当面積44c㎡って。

そしたら、わざと開けた給気口以外隙間がないってことになりますよ。

こ、こ、こんなことですぐ浮かれちゃうのは素人だからね。

ゆーても、機械だからさ。

測定誤差は鑑みないとなんだよ。

もうね、そうさ、玄人はここで、もう一個穴を開けて測定するんだよ。

そしたら測定誤差の程度も見えてくるだろうし。

という事で、同じ大きさの給気口2か所の穴を開けて測定した様子がこちら。


つまり、88c㎡空いているわけですから、ファンもよく回ります。
測定してくださった方も、これでようやくいつも通りな感じです、って。

(いや、すでにいつも通りじゃないんだけどね)

測定が終わって、結果発表。


75c㎡

いや、減ってどうすんの!

うーん、つまり、測定誤差を鑑みても、この建物の隙間は現時点で全くないようです。
完成時には、エアコンのドレインや、換気扇とスリーブのわずかな隙間など、仕方のない隙間は出てくることになるのですが、これはすべて「知ってる隙間」

問題なのは「気が付いていない隙間」があるかどうか。

そして、このお住まいには、それがないということ。

つーか、より機械に測定しやすい状況を作ってあげたのにマイナスを示しちゃった。

という事で「マイナスの家」

もう、ホント大工さん、電気屋さん、設備屋さんに感謝しかないんですけど、

ちょっとマイナスな気持ちになるご時世じゃないですか。
いかに前向きにとらえるかが、今を乗り越える秘訣です。

そこで、

神田工務店さん、仲村建設さん、ともにすごい技術を持っているのは間違いないんですが、

これって、そもそも設計がいいってことなんじゃないの。

ネイティブディメンションズの断熱気密施工は、10年前にミニストックを商品企画する時に2年かけて考えた納まりです。
「初対面の大工さんでも性能が出せるように」
「漏水、耐震、温熱、透湿、意匠どの点においてもデメリットがないように」

という想いで設計した図面を慣れた大工さんが作っちゃうと、「ゼロ」、

いや、違う

「マイナス」にたどり着くっていう。

なんていうんでしょう。

気密施工の向こう側とでも命名しちゃいましょうか。


プラス思考で行きましょう。

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