
地域型住宅グリーン化事業は中小工務店向けの補助事業で、その中小工務店とは年間着工棟数50棟未満の会社と定義しています。
↑の画像をクリックしていただくと、地域型住宅グリーン化事業の募集要領の抜粋をご覧いただけます。
その一番下の段落に小規模住宅55㎡以下の場合は施工実績を0.5棟としてカウントすると書かれています。
つまり国が想定する世間一般の大きさとは110㎡33坪を指し、50㎡15坪のミニストックはその半分という事になります。
数字でしか定義できない頭の固さに同情しちゃう私ですが、世間一般の半分でも豊かな暮らしが実現できるミニストックを私は誇らしく思います。国の想定外を走るネイティブディメンションズです。
ちなみに一昨年の地域型住宅ブランド化事業では、1棟あたり¥100万の補助金が全国で約7700棟分、配られたと言われています。1年間でね。
ここで問題。
7700棟すげーと思った方。
7700棟大したことねーと思った方。
はい、
正解は「7700棟大したことねー」です。
といっても¥77億ですからね。すごい額なんですけど、大したことないのは棟数の方、
全国の中小工務店に7700棟分の長期優良住宅の補助金が配分されましたが、全国の中小工務店はこれを余らせてしまいました。
この結果について、7700棟もだから仕方ないよじゃないんです。
実は、年間50棟以上施工している中規模工務店やハウスメーカー、つまり補助金がもらえない施工事業者は、なんと1か月で8000棟から9000棟の長期優良住宅を施工しています。
全国の中小工務店が束になっても、1年間で7700棟の長期優良住宅を建てることができないのに、大きな会社は楽に1か月でこなしているんです。
正直中小工務店は制度についていけてないと言わざるを得ないでしょう。
新潟県においても、県内で補助金枠は233棟ありましたが、県内の1年間の長期優良住宅着工棟数は1700棟です。
新潟県も全国とあまり差はない結果です。
だから法律や制度に詳しい設計事務所と協力しないといけないんです。
補助金制度、構造計算、温熱計算など設計事務所は机の上の作業が大得意ですからね。高いところや細かい手作業が得意な大工さんは現場で頑張ってもらうべきです。
その為の私だと思っているんですけどね。
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