いろいろ回り道をしたがとうとう聖午王神社のトチノキに対面。
急斜面に石をがっちりかんでスクッと立っていた。
周りの木々たちと。
近くにあった木だが野獣被害にあって痛々しい姿だ。
イノシシも多いらしいが鹿のようだ。
彼女がいなければここまでたどり着くことはできなかった。
着くなり”こうして気をもらうのよ”とトチノ大木に抱き着いた。
こんな場所に仲間がいたと思った。
彼女はご夫婦で神社のすぐ下の畑で仕事をしていた。
神社のすぐ裏にあるトチノキだがこの木がパンフレットに載っている巨樹だと思っていたがなんだか納得いかない。
風格もイマイチだし看板も無い。
巨樹の位置を示す看板も無いので探しようがない。
畑仕事をしているご夫婦に聞くと巨樹までは近いが草ぼうぼうで道もなく説明だけでは行きつかないだろうと同行してくれることになった。
家へ入るなり杖を2本持って出てきた一本は私の分だった。
巨樹と杖と私。
帰りにジュースまで下さったが買い物に行くのさえ大変なのにと辞退したが”100パーセントパイナップルよ”、遠くから来てくれたのだからと押し付けられたが気持ちがうれしかった。
聖午王神社はとても霊験あらたかで氏子で戦死した人がなく彼女も何かにつけお願いしたそうだ。
裏のスギ林には立派な石が目立つ。
手水鉢も近くの石が素材のようだ。
彼女たちは住所が千葉にあり寒い時は千葉で暖かくなるとここでの2重生活をしているようだ。
近くの廃屋。
前はススキが原だが人が住んでいる頃は野菜が作られていただろう。
神社裏のスギ林の中の廃屋。
旅の良し悪しは現地で巡り合った人で決まることが多い。
良い旅になった。