バイクのブログ(YSP大分)

前はYSP大分の公式ブログでしたが、そちらでは少し書きにくいこともこちらで書いていきたいと思います。

オフロードバイクのない日本へWR155R

2021-10-19 20:49:03 | Weblog


個人的にバイクの基本を学ぶのには、オフロードは欠かせないと思っています。

しかしヤマハというメーカーから、
オフロードバイクが消滅してしまうなんていう日が来るとは思いませんでした。
(いちおうテネレ700がありますが、この場合ちょっと趣旨が違いますよね)

過去、仕事がら、いろんな方とおつきあいさせていただいた経験から
ヤマハの社員さんは、たぶんオフロード大好きなんやな~と感じる人が多かったからです。

排ガス規制などの理由からセロー250も無くなってしまったのですが
たぶん断腸の思いをしている人も多かったことでしょうね。



ただヤマハでも海外を見渡せば、オフロードバイクはまだあります。
この「WR155R」もそのひとつ

155ccいう排気量は海外ゆえのものなのでしょうが
エンジンに「VVA」というシステムを採用
高回転と低回転でバルブタイミングを切り替えて
低中速のトルクと高回転の伸びを両立しているようです。

下の写真の円筒形のソレノイドバルブを作動させて切り替えるようです。
このシステムは環境性能の高いブルーコアエンジンにも採用されています。



それによって得られる走りは、なかなかのもののようです。
下のYOUTUBE動画はフィリピンでのものらしいですが、
本格的コースをなかなか攻めて走っていますね。

エンジンの伸びもまずまずあって、軽快な走りです。



うんうん、なかなかの加速、加えてサスペンション足回りもけっこうタフな感じですね。

フィリピンでは過去とちがいモトクロスでも
なかなか速い選手が出てきているという話を知り合いから聞きました。
そんなオフロード熱を感じさせる走りでしたね。

WR155Rはシュラウド(ラジエタ-まわりのカバ-)の形状が
最近のモトクロッサー風でかっこよいのも特徴です。



ちなみに下の写真が私の2021年YZ250Fです。
どうですか?よく似ているでしょう?

セローやWR250Rだと作られた年代から
どうしてもひと昔前のスタイリング風だったですが、

WR155Rの今風なこのデザインだけでも欲しくなってしまいそうです。



下はタイの動画ですが、WR155Rをかなりカスタムして
エンデューロ仕様にしている様子です。

タイでは過去にMXGPも開催されており、
ライダーもけっこうレベルの高い選手がいると聞きました。

そんなオフロード熱を感じる動画では
タイヤも本格オフ用に換装、走行テストの様子も撮影されてます。

マフラーも変わってなかなか速いではないですか。



こんなWR155R、国内正規モデルではないのですが
当店でも取り扱いをしておりますよ。

動画などでいろいろ調べてみたところ
なかなか楽しいバイクな様子、

このサイズ感だからこその楽しさがありそうですね。
気になった方はお問合せくださいね。



そして、こんなオフロードバイクを楽しむなら
専用の「オフロードコース」で走ってみてはいかがでしょう。

県庁所在地のある大分市には二つほどコースがあります。

まずひとつはモトランド今市、こちらは本格的なモトクロスコース

・・ですが、平日などはあまり走っている人も多くないので
WR155Rのようなバイクでも楽しむことができます。

走行料は入口の料金箱に2500円をいれてください。管理の人はいません。


モトランド今市の地図はこちら
コース図を見たいならマップを航空写真にして拡大してください。



モトランド今市の入り口の風景はこちら
写真が古いので写ってないですが、今は入口に大きな看板があります。




もうひとつはテストコース今市、こちらは山間を走り抜ける林道コースが特徴で
ダートトラックコースなどもあります。
ジャンプなどはほとんどないので、ナンバー付のトレール車でも楽しめます。

料金は入口の料金箱に1000円を入れて走ります。こちらも管理の人はいません。


テストコース今市の地図はこちら
こちらもコース図を見たいならマップを航空写真にしてどうぞ。





テストコース今市の入り口はこちら
右に入っていく道がそうです。

こちらも写真が古いようですが、
いまでは小さいテストコース今市の看板があります。




どちらもちゃんとしたトイレがあったり
洗車用の水道もあるので、
バイクを洗って帰ったりもできる、なかなかしっかりした施設です。
利用しないのは非常にもったいない、

初めて利用するときはちょっと気後れするかもしれませんが
どちらも普段はそんなに人がいないので大丈夫ですよ。
ぜひオフロードバイクを楽しんでください!

YSP大分ホームページ
https://oita.ysp-shop.com/

大は小を兼ねないのがバイク

2021-10-19 12:52:08 | Weblog


バイクを趣味としてどんどんはまっていくと
原付、小型限定、普通二輪・・・最後には大型免許に行きつきます。

「どうせ乗るなら大型」「税金も保険も値段一緒だよ」まわりのライダーもそういって煽りますよね。

大型免許を取得できれば、それで乗れる最大排気量のバイクが欲しくなります。
それが人の心というものです。

ただ大きい排気量となるほどにバイク選びは、小排気量のそれよりさらに難しくなります。
それは、もともとが大きくてパワーのあるカテゴリーのものを選ぼうとするから。

それはつまり「どんな形が好き」とか「装備がどれだけすごい」かいう部分と別に、
果たして自身がそれを「気持ちよく乗りこなせるのか?」という要素がついて回るからです。




例えばカレーがすごい好きという人であっても
1辛2辛ならまだしも、10辛20辛であればつらいと思うかもしれません。
(もちろんそれでも平気という人はいるでしょう!)

カレーだから基本辛いのは当然ながら、注文しようとしているメニューが
自分にとって適当なのかは再考してみる必要はありそう。
そのバイクが自分にとって辛すぎないかは一応検討してみる必要がありそうです。


買える買えないについては手持ちの予算次第、
お金があればどなたでも買うことはできると思いますが
もう一歩踏み込んで気持ちよく乗りこなせるかどうかは、一度よく想像してみるのがよいでしょう。


免許があるのと、どれでも完璧に乗りこなせる、とではちょっと違うからです。




ちょっとよいお天気の日に予定はなかったけど
「ちょっと乗ってみよう!」という気持ちが持てるかどうかが一つの基準。

それがないのなら、そのまま放置になったり、
その結果いずれはエンジンもかからなくなって廃棄という顛末になるやもしれません。

同じ大型クラスでも最大排気量でなく、600cc~900ccのクラスは、車体も軽量なものがすごくよくなってます。
実用の速度域での扱いやすさがかなりよくなっていますので
実はそっちのほうが、ツーリングなどでもペースを保ちやすいし(速い)、快適であったりします。


しかし、考えた上でやっぱりこれが欲しいというのがあれば、それは買うべきかと思います。
私たちとしては「R1が乗りたい」という人を止める権利はありません。

その時には「いささか辛い乗り物」だっていうのは十二分に実感しているはずだから大丈夫だと思うのです。



YSP大分ホームページ
https://oita.ysp-shop.com/






2輪バイクを買いに来たのになぜ3輪?

2021-10-19 06:56:42 | Weblog


「2輪を買いに来たのに3輪を勧められてもなぁ」
そういう反応を店頭でよくお見掛けするのがトリシティをはじめとするLMWシリーズです。

2つのタイヤですむものをなんで3つもタイヤがいるのか??
「見かけの派手さを求めるからでないの?」
いやそれだけとは思いませんが・・

「じゃあ転ばないの?」傾く構造なのでそんなことはありません
だったら何がいいの?

そんな会話が繰り返されます。

LMWシリーズが3輪(前2輪)にしたい理由、

それはバイクが「後輪駆動」であるという構造だからではないかと思うのです。
後輪でエンジンの力を与えるので後ろタイヤはできるだけ太くしたいですよね。

ところが逆に傾いた時にしっかり曲がる力を発生させるために前輪は細くしたい、
いくらでも太くできない理由があるのです。

ならば前を1本タイヤでなく2本にしたらいいのでは・・という発想が
LMWの発売へとつながったのではないでしょうか。

傾いた時に曲がる力を約2倍にできる
その上前輪のグリップ力がリアの太いタイヤ1本分とちょうど同じになるらしいですよ。



普通のバイクの弱点は先に述べた構造から前輪タイヤ。

カーブでうまく曲がるためには、特に後半はスロットルオンで曲がりたい
それが旋回力を引き出してくれてしっかり曲がる事ができるからです。

でもそれが実に難しい
前輪が滑りそうになるので、アクセルを開けられない
開けられないから、曲がらない
結果大回りになってしまうというわけです。

アクセルを開けたら開けたで前輪がもし滑ればアンダーステアになり
曲がらないのはもちろん、転倒の危険も出てきます

つまり恐ろしいことに、オートバイとは運転がうまい人以外は曲がれない乗り物なのです。

そのあたりをうまく改善したのがLMWシリーズ
トリシティやナイケンが発売されたあたりから
よく考えて作っているなと思っていました。



理屈はともかく、乗ってみるとその曲がりやすさ、安心感は実感できます。
前輪への荷重、それを実現するためのフォーム
あまりいろいろ考えずにそのまま曲がっても、バイクの構造が助けてくれている
そんな印象のバイクなのです。

あまり考えずに曲がるのでリラックスして景色を楽しむことができます。
バイクは一瞬の状況変化に対応できるかどうかが大事と前回のブログでいいましたが
そういう危険回避もしやすいということです。

なので久々にバイクに乗るリターンライダーの方や
免許をとってすぐの初心者のみならず

毎日の通勤などに使う方々のリスクの軽減にもお勧めなのです。

・・・なのですが、そこそこバイク経験がある方でないと
なるほど、それはうまいことをした!とは理解しにくい事でしょうね。

今日も「2輪を買いに来たのに3輪を勧められてもなぁ」といわれそうです。



YSP大分ホームページ
https://oita.ysp-shop.com/