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映画が教えてくれたこと (41) -御法度を破るな-

2013-01-17 | Movie
15日大島渚監督がお亡くなりになりました。ご冥福をお祈りいたします。 最後の遺作となってしまった「御法度」(1999年12月公開)を観ました。

「戦場のメリークリスマス」が1983年だったけど、、ちょうど高校入学して高校1年生だった、、映画観にいったけど、、よくわからなかったのを覚えています。その作品から途中病気を煩いながらも、復帰作品と作られたのこの映画。 思い出してみても、、観た機構がなかったので、、今回きちんと観る事ができて・・・

幕末を彩った「新撰組」の中で起きる衆道(男色)のモノガタリ(表面上)・・・原作は司馬遼太郎です。 まっ歴史上からみると事に足らない、、内部の事なんですが、、そんな事をここまで見事に、、演じ創り出し、、人々を魅了する凄さに、、心踊りました。 「生と死」ではなく「性と死」垣間見える心の揺れ動きと観る者に投げかける「謎」・・・深く何度も確認してみたくなります。 配役も最高ですね。主人公役の松田龍平の妖艶で、、本当は死者なのかと、、感じる人間感の無さがにじみ出ています。そして土方役のビートたけし。 30代の土方を50代のビートたけしが演じましたが、、見事にはまっていますね。また一言もしゃべらなかったですが、、神田うのちゃんが良かった。。引き込まれたね~ そして今回のキーマンであり、、影の主役は沖田役の武田真治君ですね。 何かのキーとなることは全て沖田が仕掛けていくわけで、、 映画オープニングの武田くんと松田くんの立回りも迫真でよかったですね。 殺陣のシーンはどの場面も迫真でよかった。。本当に殺られるようで、、、

真実と裏で暗躍しながら、、自分の事を成す・・加納惣三郎(松田龍平)が表の顔としてスクリーンの中でその魅力を発揮させ、、その裏の見えない部分よちらり魅せる沖田総司(武田真治)の関係の表裏がこの映画を深く面白くさせています。
真意は大島渚監督の心の中なので、、それぞれの解釈を楽しむことにより、、面白さが増すと思いますが、、 このような魅せ方は大島監督の妙技でしょうね。

「えっ?」疑問をなげ、、引きつける・・・どうなんだろう??と思考を働かせること。 今、TVを観ていても・・・しゃべっる言葉は字幕で出るし、その字幕で面白さを目立たせること。。観る者に考えさせる余地を無くすような。。。思考停止を促すようなモノが多いですね。 ただダラダラと垂れ流す、、それを無思考でダラダラ見て笑う。。。同じような安い芸人がダラダラと垂れ流す「バカ力」 それに同調し国民をどんどんバカ化し、、いいようにマインドコントロールしていく。そして感情を支配し同調させ行動へ促す。。。 まさに御法度が破られ、、国民を争いへと巻き込もうとする輩。。が政治の世界にその周辺にうじゃうじゃ存在していること。 そんな事を感じていたら、、アルジェリアで日本人人質事件が起きたようでね。 武装勢力が天然ガス関係のプラントに入り、、監禁しているようだと。。。また政府軍がもう攻撃し戦っていると、、、 情報が錯綜しているので本当に事はわかりませんが、、 2013年五黄土星・・・荒れの今年は、、こんなもんじゃないでしょうね。。 色々な大荒れが起きますね。 尖閣をめぐる動きだって、、情報操作で国民にどんなねじ曲がった情報を流し、、国民感情を煽るか、、そして憲法改正から戦争へと、、、 戦後禁じた御法度を破り、、国民をどん底へ陥れる、、、そんなシナリオが出来上がっていないこと願います。



素晴らしい監督に敬意を表して・・・・
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