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常に試行錯誤でいいんじゃない

2010-10-25 | The Rolling Stones
先週の「赤&青盤」発売から73年モノで書いておりますが、、“Exile On Main ST.”発表後のStonesは、、72年6月3日よりLIVEツアーを敢行し、、(このLIVEツアーから“Ladies And Gentlemen”や“Cocksucker Blues”などの映像が作られますね~)ツアー後11月25日から新しいアルバムの製作に取り掛かります。。前作の一般からウケが余り良くないことを受けたのか、、何とジャマイカのキングストンでのレーコーディングが開始されます。そして完成したのが“Goats Head Soup(邦題:山羊の頭のスープ)”73年8月31日発売です。。

正直現在のこのアルバムの評価は過去4作に比べ、、高いものではありません。。ね。 しかし、ミック・テイラーとキースの絡みは最高潮、バンドの音にも完全に馴染み、、曲によってははっきりと自己を主張するような力強さを感じます。また、ジミー・ミラーのプロデュースも最後のアルバムになりますね。。68年~72年のStonesの成長の影の立役者であるジミー・ミラーがこのアルバムでバンドとの別れを告げることになるのも、、このアルバムの価値はあるようにもね。。
そしてサポートミュージシャン、特にピアノ・キーボードでニッキー・ホプキンス、ビリー・プレストン、イアン・スチュアートの活躍がこのアルバムを生かし輝かせていますね~

1曲目“Dancing With Mr.D”のまた妖艶なオープングから幕を開けます。。インナージャケの山羊の頭のスープをグルグル回している老婆が悪魔の媚薬を作っているかのようで、、その横で、、悪魔とミックが踊り狂う・・「D」はデヴィルのDですね。。(インナーの山羊の頭のスープの絵が表のジャケだと凄かったようにも感じますが、、現状の ↑ のジャケだと黒魔術の顔隠す占い師に見えなくもないですが。。タイトルとジャケ写真が合わないようにも感じます。 こんなあたりもこのアルバムの評価へ繋がってくるようで。。。
2曲目“100 Years Ago”では、ビリー・プレストンのクラヴィネットの響きとミック・テイラーのワウワクが堪らないですね~心がクワックワ~とエアワウで楽しめます。。 4曲目も最強です。。ここでのプレストンの演奏とミック・テイラーの音の融合が、、凄まじさを醸し出し、、ホーン・セクションが艶やかに絡みつきます~(このアルバム一番名演では・・)
5曲目の“Angie”は。。デヴィッド・ボウイ夫人のアンジェラのことを唄ったと、、、ニッキー・ホプキンスのピアノがバンドの音をグッと引き締めて曲に悲しみの彩りを添えます。。。 -じっくり聴くと本当にバラエティー豊かなアルバムです。。


前作で相当の自信をもったミックとキースですが、、評価が良くなかったこと受けて、、果敢にチャレンジを続けます。鍵盤の活用、楽曲としてのクオリティーを高め、、曲の幅を広げる。。自分達の色々な側面を引き出し、光を当てながら研究していく。。試行錯誤しながらでも「柱」を見失うコトなく。。。トコトン試してみることも必要ですね。
ナンダカンダ言っても、、音楽が全てだから・・・ 愉しもうぜ!!楽しもうよ~ とミックが言っているようで。。。。

1973 dancing with mr d
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