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お気に入りの音楽や活字。その中に秘められた想いと、世の中の事、セールスの事をリンクさせて紹介していきます。

映画が教えてくれたこと(37)-これぞ営業の極意-

2011-12-15 | Movie
山田洋監督の名作といえば・・寅さん! フーテンの寅さん織り成す人間模様は「感性」を磨くには素晴らしいテキスト。。その中で営業の極意を教えてくれる作品があります。平成6年に公開された“男はつらいよ 拝啓 車寅次郎様”です。 寅さんが仕事に悩む甥っ子満男(吉岡秀隆)との会話のシーン・・・ いきなりセールスの仕事をしている満男に「おいちゃんにこのエンピツを売ってごらん・・・・」とテーブルの上にあったエンピツを差し出す。オドオドしながらエンピツを売り込もうとするが寅さんは「いらない!」と突っぱねる。「売れないよ~」と匙を投げる満男に、寅さんがエンピツ売りの実践をする。モノを売るではなく「モノガタリ」で売る極意がこの寅さんのトークの中に凝縮している。もちろん自分の家にあるエンピツに最後はお金を払おうとしてしまい・・・その場にいた全員が寅さんの魔法にかかってしまう・・・・。

この作品ができたのが1994年・・折しもバブル崩壊後のいよいよ坂道を下る日本経済の中で、、成長時代の「モノ」売るから、成熟・縮小時代の売り方が圧縮している作品です。世知辛合いお金にマミレ・・・自分さえよければ、、あぶく銭で浮かれた時代へ楔を打つかのように人と人の「感」を描く作品です。喜びも悲しみも胸躍らせることだ大事・・・だと寅さんは説く。

通り一辺倒な自社商品を売ろうとする発想はもう化石・・・・売る前に「得る」こと。お客様のことを「知る」ことそして創造力を発揮しいてお客様のことを考え仮説を立てる。お客様の良き未来を創り出すサポートをするのがセールス。。売ることではなく・・モノガタリを語り合い、最後に商品がついてくる発想で商談をどのように組み立てるかが重要。 しかしまだまだ「モノ」売りの比重が大きい会社がウヨウヨしている現実。お願いしますで頭の下げて、、何とかおこぼれにありつく。。そんな疲弊したセールスから脱却しないと。。
寅さんのように相手の「感」に響くように視点を変えて創り上げないといけないですね。そんな努力を怠って・・売ることに注力しかない会社はもう相手にされなくなるでしょう・・・・そして金額を下げる馬鹿げたレッドオーシャンの戦いでヘロヘロになる。 もうそんなことでは通用しなくなりますね。もっと勉強し知恵をつけて、、心を磨いて・・お客様の頭をそして心を震わせることができるように・・来年は「辰」しんとも読みます。しん=震であり、真であり、新である。 心震わせるようなセールスこと「真」のセールスであり、、21世紀の「新」しいカタチでしょ。

様々なことが学び自分を成長させ、セールスに自信をもって・・・お客様を訪問する。「売る」前に「得る」こと。 お客様の良き商談相手になること。商談の前に「相談」される人にならないとね。。。

この年末年始・・・寅さんでも見て・・セールスの原点を知り感じるのも良いかも。

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