わたしは高校生のころ、アメリカン・コミックス(以下「アメコミ」)を集めていた。
四国の田舎に住む高校生のことである、集めるのにはそれなりに苦労した。
日本のマンガとアメリカのマンガの違いは結構あるが、大きな違いは、「少年ジャンプ」といったようにいろんなマンガを集めて週刊誌にしたものが主流である日本と違って、たとえば「スーパーマン」や「スパイダーマン」といった一種類のマンガの薄っぺらい月刊誌が主流であるということ。
これらが、街のドラッグストアやニューススタンドに並べられているのだ。
時代が知れてしまうが、わたしがコレクションしているころは、一冊30セントだった(いまは一ドルだから時代が知れよう)。30セントといってもそれを洋書屋に四国の田舎から一冊づつ注文するのは、手間だし送料がたまらない。わたしは、東京の「イエナ洋書店」というところに手紙を書いて、一万円とか、まとまったお金を預けるから、それで、こっちが指定するタイトルが入荷したらまとめて送ってください、と頼んだのだ。
そんなわけで、二月に一回、けばけばしい表紙のアメコミが何冊か我が家に送られてくるのを楽しみにしていた。
両親には「英語の勉強のため」といいつつ、スパイダーマンや「Xメン」を読みふけったのだ。
その趣味は大学を卒業するまで続き、しまいには数百冊のコレクションになっていた。そのコレクションは結婚したときにぜんぶ甥にやってしまったのだが、スーパーヒーロー大好きという体質は卒業したわけではなかった。
アメコミのヒーローものが映画化されたら、まっさきに劇場に駆けつけることにしているのだ。
で。ようやく本題である。つい今さっきレイトショーで「バットマン ビギンズ」を観たのだ。
いやあ、良かったです。ストーリーも演出もいいが、役者がすばらしい。
封切りしたばかりなので具体的な事は書かないが、もしあなたがアクション映画が好きなら、おすすめする。切れ味のいい殺陣が楽しめる。さらにアメコミファンなら、こんなところでネットなんかしてないで今すぐ観に行きなさい。
サム・ライミ監督の「スパイダーマン1&2」や、古くはリチャード・ドナー監督の「スーパーマン」(故クリストファー・リーブ主演)に匹敵するアメコミ映画化作品だと思う(Xメン1&2は面白いがこれらに比べると落ちると思う。「デアデビル」「ハルク」はさらに落ちる)。
では、バル・キルマーやジョージ・クルーニーといった人気俳優を使ったのに散々な出来だった三作目、四作目(ラジー賞ノミネート)はともかく、ティム・バートンが監督した下のリンクの「バットマン」「バットマン・リターンズ」と比べてどうか?
個人的には、これが難しい。映画としては今回の「バットマン ビギンズ」の方が万人に勧められるという意味で上だろうと思う。しかし、だ。ティム・バートン版バットマンは、プリンスのイメージソングでも明らかなように「キャンピィ」なTV版バットマンの延長線上にあるものだし、アメコミのスーパーヒーロー物が抱えている影の部分、ストレートに言えば「フリークショー」としての側面をもっとも芸術的に表現した映画だと思う。
なにを言っているかわからないって?すみません、文章力不足です。いま映画の余韻を肴に酒を呑んでいるので、しらふのときに場を改めて語りたいと思います。
四国の田舎に住む高校生のことである、集めるのにはそれなりに苦労した。
日本のマンガとアメリカのマンガの違いは結構あるが、大きな違いは、「少年ジャンプ」といったようにいろんなマンガを集めて週刊誌にしたものが主流である日本と違って、たとえば「スーパーマン」や「スパイダーマン」といった一種類のマンガの薄っぺらい月刊誌が主流であるということ。
これらが、街のドラッグストアやニューススタンドに並べられているのだ。
時代が知れてしまうが、わたしがコレクションしているころは、一冊30セントだった(いまは一ドルだから時代が知れよう)。30セントといってもそれを洋書屋に四国の田舎から一冊づつ注文するのは、手間だし送料がたまらない。わたしは、東京の「イエナ洋書店」というところに手紙を書いて、一万円とか、まとまったお金を預けるから、それで、こっちが指定するタイトルが入荷したらまとめて送ってください、と頼んだのだ。
そんなわけで、二月に一回、けばけばしい表紙のアメコミが何冊か我が家に送られてくるのを楽しみにしていた。
両親には「英語の勉強のため」といいつつ、スパイダーマンや「Xメン」を読みふけったのだ。
その趣味は大学を卒業するまで続き、しまいには数百冊のコレクションになっていた。そのコレクションは結婚したときにぜんぶ甥にやってしまったのだが、スーパーヒーロー大好きという体質は卒業したわけではなかった。
アメコミのヒーローものが映画化されたら、まっさきに劇場に駆けつけることにしているのだ。
で。ようやく本題である。つい今さっきレイトショーで「バットマン ビギンズ」を観たのだ。
いやあ、良かったです。ストーリーも演出もいいが、役者がすばらしい。
封切りしたばかりなので具体的な事は書かないが、もしあなたがアクション映画が好きなら、おすすめする。切れ味のいい殺陣が楽しめる。さらにアメコミファンなら、こんなところでネットなんかしてないで今すぐ観に行きなさい。
サム・ライミ監督の「スパイダーマン1&2」や、古くはリチャード・ドナー監督の「スーパーマン」(故クリストファー・リーブ主演)に匹敵するアメコミ映画化作品だと思う(Xメン1&2は面白いがこれらに比べると落ちると思う。「デアデビル」「ハルク」はさらに落ちる)。
では、バル・キルマーやジョージ・クルーニーといった人気俳優を使ったのに散々な出来だった三作目、四作目(ラジー賞ノミネート)はともかく、ティム・バートンが監督した下のリンクの「バットマン」「バットマン・リターンズ」と比べてどうか?
個人的には、これが難しい。映画としては今回の「バットマン ビギンズ」の方が万人に勧められるという意味で上だろうと思う。しかし、だ。ティム・バートン版バットマンは、プリンスのイメージソングでも明らかなように「キャンピィ」なTV版バットマンの延長線上にあるものだし、アメコミのスーパーヒーロー物が抱えている影の部分、ストレートに言えば「フリークショー」としての側面をもっとも芸術的に表現した映画だと思う。
なにを言っているかわからないって?すみません、文章力不足です。いま映画の余韻を肴に酒を呑んでいるので、しらふのときに場を改めて語りたいと思います。
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