だーばぁの流儀

児童文学作家・岡田なおこブログです。
全身マヒ+オストメイト・作家・アラ還ならではの日々を気ままにつづっています。

目黒区の福祉切り捨て 重度障害者・患者の移動手段を大幅カット😡

2018年03月15日 | 日記
「福祉タクシー」の件で、役所との交渉はずーっと平行線です。

ここのところワタクシメが怒っている理由は、「福祉タクシー事業の廃止」は言うまでもありませんが、事業の打ち切りを強行突破しようとする区の姿勢です。
係長以下の職員は「利用者・対象者(重度障害者や患者)」がすごく困る・・・とわかっていますようです。
「わかっているなら何とかしろっ」と蹴とばしたいですよ。
平職員の様子から察して「トップダウン」ですべて決められていく恐ろしさを感じています。

今朝がたの夢は4月から使う予定の「介護タクシー」に乗っていて、トラブルに巻き込まれるシーンでした。
目黒区と契約している「介護タクシー」は何十社もりますが、ほとんど「個人経営」で、それぞれ「オプション料金」が異なるので、中には悪徳業者もいるでしょう。
今までは目黒区が委託しているタクシー会社があったから、他社の歯止めになっていたと思うんですよ、ワタクシメ。
良心的な会社は、予約でいっぱいになります。
移動手段がなくて切羽詰まれば、オプション料金を払うしかありません。
そんなこと考えていたから、イヤな夢を見たのでしょうね。

  ↓のイラストは最近のワタクシメの顔ですよ。






しつこいんですがwwwこのひと月間の経過説明



私が住む目黒区の「福祉タクシー事業」は重度障害者の移送サービスとして全国的にも先端にあります。
「身体に重いハンデがあっても外に出て生活の質をあげていこう」という理念で、約30年前から私たちの先輩方がTタクシー会社のドライバーの方々と築いてきた移送サービスです。
「利用者負担」は一般のタクシーの4割(ガソリン代程度)です。
一般にいう「介護タクシー」だと、会社によってはストレッチャーの貸し出しはいくら、玄関までのお迎えいくら・・・と様々なオプション料金が付きます。
「福祉タクシー」は区が運賃の負担と車の維持費、運転士の人件費などは補助してくれていました。
頼りにしていた「福祉タクシー」がなくなれば、オプション料金がついても「介護タクシー」を使わざるを得ません。
コレって「重度障害・患者・家族」を食い物にしていいよと、言っているようなものです。
障がい者のことに限らず、すべてにおいて行政の無責任さをストレートに感じます。
特に厚労関係・行政が機能してませんよねー。


それが、2月に入って突然の「30年度から運行終了・事業打ち切り」を発表

利用者の一例ですが・・・医療的ケアのある障がい児者に対応できる施設が少ないため、目黒から東大和市まで行かなければなりません。
福祉タクシーであれば東大和療育センターまで7,550円。介護タクシーだと補助券を使っても15,000円以上。往復30,000円。

「人工透析」をしている方は週4回の通院。
重症な患者さんは年金生活者だから、オプション料金がたくさん付く「介護タクシー」で通院したら、暮らしていけないと思います。

一応、区側は介護タクシーを利用した場合の「補助券」48枚/年としており、通院などに限り年間10万円を超えた場合は50%補助としています。

・現行の「福祉タクシー」には「利用目的の制限」はありませんが、
30年度からスタート予定の「介護タクシー」には「社会参加」は補助の対象外になっています。
「上限」はあって当然ですけど、「通院以外は補助しません」は乱暴です。


高齢になった親と外出する時、墓参りや、冠婚葬祭の場合も「福祉タクシー」を使っています。
Tタクシーのリフトカーは大きいので友だちや家族もいっしょに乗れます。高齢化がどんどん進む中、こういった配慮も大切です。

「福祉タクシー 運行終了」は重度障がい児者を切り捨てることにつながり、「津久井やまゆり園」の事件と同じことではないですか?!


委託業者のTタクシー会社も突然の「運行終了」に驚いています。

ワタクシメ、Tタクシーの所長さん(実質上の社長さん)ともお話ししました。
「弊社は1年ごとの契約です。でも、それにしたって、30年以上協力してきたのに・・・(ぶっちゃけ「仁義なさすぎる」と言いたい様子)

「福祉タクシー」を運行するにあたりの会社としては年間100万円以上の赤字だったけれど、利用者さんからも信頼され喜んでもらえるからやってきた。
でも委託料が全部切られたら1千万以上の損失が出る。
区は「介護タクシー」にして運賃は利用者が出せば採算は取れると言うが、「プロのタクシードライバー」を使っている所は少ない。
その上、車両も小さくて、リクライニングチェア型やストレッチャー型の車いすだと乗れない。
Tタクシーは人選して「福祉タクシー担当」にしているし、大きなリフトカーを4台持っているので、利用者がメーター通りの運賃を支払ってもらっても、車の維持費と人件費にはたりない。
「最低2台分、1500万円/年 区から予算が出ないと無理です」

この言葉を区側は悪く解釈している感じですが、利用者たちは「予算がなければやらないというのはTタクシー会社の良心よね」と言っています。
サービスが低下するのはわかっているから、プロとして「やらない」のだと思います(涙)


説得力のない障害福祉課長


区が開いた「説明会」にも行きましたよ、ワタクシメ。
実は区側は2年位前から「福祉タクシーの事業縮小」をほのめかしていました。

最初に区長が言ったのは「利用する人が限られている。区税を一部の人が使うのは不公平だ」と。
このことは前にも書いたけれど、それを言い出したら保育園でも特養ホームでも、公衆トイレだって、「使わない人は使わない」んだから・・・不公平でしょっ。

2-3月に掛けて行なった「説明会」で、課長が、
「福祉タクシー」の予約をとれた人は安価で移動でき、予約できなかった人は「介護タクシー」でオプション料金も支払うのは不公平だと言いました。
でも、その場にいた利用者は誰も「不公平」を訴えていません。
福祉タクシーの予約は「先着順」だから、どうしても使いたい人は前の日から準備したり、「予約の日」はわざわざ朝早くからヘルパーに来てもらっているのです。
努力している人は予約できる。突然の利用では使えないこともある・・・そんなこと、どの世界でも当たり前じゃないですか!

また課長が、
「年間300回も利用する人がいて、公平性を欠く」と言い、ヒンシュクをかっていました(苦笑)
もし年間300回ディズニーランドに行く利用者がいたら、いくらなんでもヤリスギですが、重度障害者が行く場所といえば「医療機関」ですよ!
「福祉タクシー」の利用者はみんな「お互い様」で生きている人たちだから、300回と聞き、ねぎらいのことばはあっても「不公平だ」なんて言いません。


目黒区役所のホームページ


リフト付福祉タクシー等事業利用証と介護タクシー利用補助券の申請
ここだけ読むと「介護タクシーの方が便利ですよー」とアピールしている印象を受けます。
実際に利用している人はそれぞれの利便性で選択しますが、これだけ読むと「介護タクシー」に傾く気がします。
たぶん区側は何年か前から「福祉タクシー」の利用者を増やさない作戦を立てて、ヘリクツみたいな「公平性」を盾にして、福祉タクシーを廃止する準備をしていたんですね。


なにしろ、やり方がきたない!!!

このブログを読んで、「モノ申したい」と思われた方は・・・目黒区障害福祉課 電話 03-5722-9846  ファックス 03-3715-4424 

来週、副区長以下エライ人たちに直訴に行くので、応援していただければ幸いです <(_ _)>

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