だーばぁの流儀

児童文学作家・岡田なおこブログです。
全身マヒ+オストメイト・作家・アラ還ならではの日々を気ままにつづっています。

(児童)虐待に特化せず・・・

2019年08月24日 | 日記
BLOG 路線変更か!?

毎年のことですが、夏は暑い(笑)
そして「寄る年波」で何かにつけて、ヘタバっています、ワタクシメ。
せめてココ(BLOG」くらいは、まともなことを書こうと思って、ちと頑張ります 👍


何かと引き合いに出される「目黒幼児虐待事件」

ワタクシメが住む目黒区で起きた「女児虐待事件(2018年3月に度重なる虐待を受けていた5歳女児が死亡し、女児の両親が逮捕された事件)ですが、
10年位前にワタクシメの友人知人が何人か「子育て支援課」にいまして、たまたま「虐待」を担当しておりましたので、ショックでした。
当時の児童館の館長に、
「あの係の職員はみんな病んでしまう云々。なおこさん、役所に行くついでがあったら、寄って下さい。
 なおこさんの顔を見たら、癒されると思います」と言われたことがあるからです。

ーーこんな顔でいいのなら、いくらでもお見せいたしますが・苦笑

児童館や学童保育クラブ・保育園なども「子育て支援課」の管轄で、いろいろ大変なことは察しられますが、職員とお話しすると「やりがいはある」とおっしゃる方が多いです。
でも「虐待」を担当した方は異口同音に「つらい」と。
他愛ないおしゃべりをしていても、元気はないです⤵⤵⤵

地元に住む男性職員は、
「アブナイ感じの家は、夜はりこんだり、通報があれば飛んで行く。警察は『事件』にならないと動いてくれないから...
 どうしても現場をおさえられるのは『近場に住む男性』になるよ。24時間、365日、気が休まらない」と話していました。

そんなふうに、みんな頑張っているのに、どうしてあんな悲しい事件は起きたのでしょう (?_?)


「社会的擁護の現状と今後」という学習会に参加しました

2か月ほど前になりますが、児童養護施設職員の方のお話を伺いました。
この学習会は「虐待」に特化せず、社会的擁護について学びました。

もともと「養護施設」というのは戦争孤児や、いわゆる捨て子を保護し育てる所でした。
世代によってはタイガーマスクが育った「孤児院」を思い浮かべる方もいるでしょう。
しかし現在は「虐待や養育者の疾患、離婚など」が多く、「親はいるのに一緒に暮らせない子ども」を保護しています。
 
入所児童の保護者の状況は「単親」「低学歴」「低所得」そして「社会的孤立」が特徴的で、
面談すると「生活に疲れて、つい子どもに手をあげてしまった」「身近に相談する人がいなかった」と、子育てしている親なら誰しも経験するようなことから話されるそうです。
子どもの虐待に関してのニュースが毎日のように流れていますが、その背景に何があるのかは掘り起こすことはありません。
・様々な理由で保護者と暮らせない子ども達のこと。
・子どもを虐待してしまう親も追い込まれている社会の実情。
・養護施設を出た後の子どもの受け皿がないこと。
そういったことも取り上げてほしいと講師は強くおっしゃっていました。

施設の「面会日」に子どもに会いに来る親もいるし、親元に帰りたい子どももいて、「施設でがんばって将来は自立しよう」という気持ちの子が少ないようです。
18才になり施設を出てからの受け皿がなく、うらみを持ち犯罪に走る残念なケースも少なくない、例えば今年の2月に起きた「渋谷の児童養護施設長刺殺事件」など。
亡くなられた施設長はとても熱意のある職員だったとのことです。
「恩人」ともいえる人を恨んでしまうほど、一般社会が生きづらいということなのかも知れません。

マスコミなどは「児童相談所」や「児童福祉士」の対応を非難しますが、人手不足であることが最大の問題。
児童相談所などの職員は公務員で、「制度や対応方法」を覚えたら異動とか、異動してきたばかりで詳しく知らないで対処が遅れるケースもあります。
子どもを守るためには、職員増と人材育成が不可欠です・・・それは友人たちを見ていてもわかります。
わざわざ児相に1年出向して「児童福祉」の勉強して戻っても、すぐに他の部署に異動って、ありましたよ。
せっかく「出向」させたのだから、その道のエキスパートになってもらえばいいのに、行政のやることは意味わかんないです😢

話は前後しますが・・・「児童相談所」は各都道府県におかれていて、地域によって規模や地理的状況に応じて複数の児童相談所(窓口)を設置しています。
我が目黒区の場合は「子育て支援課」の中に窓口があるわけです。
きめ細かく子どもの様子を知るため、学校等とも連携を図っています。
子どもはなるべく親元で育てようと考え、問題のある家庭には訪問して様子をみます。
緊急を要する場合は、その子どもが生活している圏内にある施設で預かるようにしています。でもどこの施設も満杯。
いくら「危険」とは言っても、突然知らない所へ移すのも子どもにはストレスになるし、定員を超えている施設に詰め込むのもよくない・・・。
「できる限り良好な家庭的な養育環境の提供」を目指しているので、「里親」に預け一般の家庭で育つようにもしているし、民間団体が「子どもを養育する機関」を創設したりしているそうです。

それでも支援は足りません!

一般の方たち(ワタクシメたち)が普段から協力しあい、子どもを守る気持ちで暮らすことが一番大切なのです。
身近な子どもの異変を感じたら「189」に電話すれば、児童相談所につながります。
通報者のプライバシーは守られますから、「お節介をして逆恨みされるのではないか」と、あれこれ心配せず、まず状況を伝えること。

実は我が家の裏でも、頻繁に子どもの不自然な鳴き声が聞こえた時期がありました。
その時は「相談ダイヤル」のことは知らなかったので、児童館に伝え、そこから「子育て支援課」に連絡してもらいました。
2-3日後、担当職員がワタクシメにも事情を聴きに来ました。
職員のリアクションから思うに、ワタクシメがよく耳にする「泣き声」は、他所からも通報があった感じで、その後「泣き声」はまったく聞こえなくなりました。

何があったかの報告はありませんが、不自然な泣き声がなくなり安堵しています。


「児童虐待」に関することは、まだまだ奥が深く一回でき書ききれませんが、そこだけに特化せず、「自分も社会の一員という意識で暮らしていかなければならない」と思いました。




コメント
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