Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

金城石畳

2009年05月24日 | 那覇、沖縄
 朝のウォーキングで雨に降られて首里城で雨宿りの後、金城石畳に向かった。この道は「日本の道百選」の一つに数えられる歴史のある美しい道であり、沖縄観光地の一つである。しかしツアー客の大半はここまで足を伸ばすことはなく、首里城だけを見て帰ってしまう。だいたいこの近くに駐車場はないし、首里城から歩くには坂が多いために団体客泣かせの観光地なのである。
 だからというわけでもないが、私がお勧めの観光スポットで、首里城の喧騒とは比べものにならない静かな場所である。お勧めとはいえ、坂が急すぎて足腰の悪い方には少々しんどい。元気な若者も、真夏の太陽の下、この坂を往復するのはかなりきつく、私の友人の中には下りはしたものの、もう上ることを諦めてタクシーに乗った者もいるほどだ。
 私がこの場所を歩き始めたのは朝6時過ぎ。もちろん観光客どころか、地元の人だってほとんど通らない。とにかく気味が悪いくらい静かである。いい気持ち!と深呼吸・・・とその時、石畳につまずいて腰がギクッ!ということで、私は軽い腰痛となり、あとはソロリソロリと坂を上り、なんとか家に戻ったのであった。金城石畳、ひと癖、ふた癖ある「日本の道百景」である。

サッカーグランド

2009年05月24日 | 那覇、沖縄
 日曜日なので朝5時に起きて久しぶりにウォーキング。最近、大学に行く日はなんとなく朝に歩く元気が沸いてこないのです。少しお疲れ気味かもしれません。「連れて行ってよ」と叫んだり、言葉に出さないにしても悲しそうに上目遣いで私を見たりする犬でもいればいいのでしょうが、ひとりだとなかなか一歩が踏み出せません。
 今日は、「歩くぞ」と勇んで外に出てみれば、なんと小雨。しかし準備もしてしまったのだし決行です。いつもとは逆に、職場の大学周辺を歩くことにしました。意外と入ってみたい路地や公園があるのですが、職場への行き帰りに寄ることはありません。ですから、今日はちょっと探検気分。
 歩いてみたかった場所のひとつは、首里城公園の城壁に沿った散歩道。実はまだ歩いたことがないのです。鳥堀のバス停のそばから、長い石段を登るところから始まります。まだ6時前で道は薄暗く、なんだかちょっと薄気味悪い。聖地は多いし、過去にはここで戦争があったと思うとなんだか心臓がドキドキしてしまいます。それに雨はちょっとずつ強くなるばかり・・・。
 前方下に大きなサッカーグランドが広がりました。へえ、首里城のふもとにこんなきれいなサッカーグランドがあったんだと感心。しかしよく見てみると・・・そりゃ、自分の大学のグランドではないですか!上から見たことがないので全くわからなかったのです。いつもこの横の建物で民族音楽学概論の講義をしているはずなのに。
 これが散歩の意外性です。視点を変えると、同じ場所も全く異なってみえるどころか、それを見たこともない新しいものと勘違いすらしてしまうのです。不思議だなあ、と思いながらデジカメでパチリ。なんだか遠くの方で滝のような音がします。この辺、こんなに強い水の流れがあったかしら?と考えているうちに、ジャバー・・・とすごいスコールになりました(音はバリのガムランみたいに騒々しいのだけれど、なぜか雨音はジャヴァ)。すぐそばの森の木々や葉をたたくスコールの音が、まるで滝のように聞こえたに違いありません。そんな雲が今、私の真上に到達した模様。全く雨宿りする場所なんかなし。とにかくあとはこの散歩道を走って首里城の門の一つで雨宿りとなったのでした。たぶん第二話に続く・・・。