昨日はマカッサルの辛い食事について書いたのだが、本日は美味しい中華について。辛い物を食べて胃や腸が疲れているときは、続けて辛い物は絶対に食べないようにしている。当たり前のことだが、よりお腹の具合が悪化するからである。辛いものばかりでなく、油ものも控える。そうなるとだいたい総菜パンのようなものを食べることになるのだが、やはりマカッサルまで来たら、またまた新しい店に挑戦したくなるものだ。
宿からほど近いところに中華まんを売っている店を発見。これなら「肉」とはいえ、あっさりしているだろう。しかもマラッカは古くから華人が多く、中華料理には定評がある(らしい)。ということで店に入ると、シューマイがあるではないか?ということで、シューマイ4個と肉まん1個の野菜のない夕食に決定。店で食べようと思ったのだが、どうも持ち帰るが普通のようで、テイクアウトしてホテルの部屋で食べることにした。
やはり定評通り「旨い」!まずシューマイだが、豚のひき肉たっぷり、しかも一つが普通のシューマイの4倍はあろうかという大きさ。なんで4個も買ってしまったのか後悔する。しかも肉まんは甘辛い肉がたっぷり入っている。醤油とからしがあれば最高なのだが(次回はこれらを持参しよう)、まあ、それは仕方がない。中華にははずれがない、とよく言うが、かなりのレベルの高さに脱帽である。ちなみにお値段も結構なもので、シューマイは一つ70円、肉まんは一つ115円である。まあ、こちらとしては高級品なのだろう。
知らない土地に行くと、当然のように食べたことのないものに挑戦したくなるものだ。ふらりと入ったお店。Ayam Geprekと書いてあり、テイクアウトの人もたくさんいる。これはかなり期待できそうだ。Ayamは鳥なので、Geprekとは何か聞くと、いったん揚げた鳥の肉を細かくちぎって、そこに独特の味つけをするという。また鳥の部位も選べるので、いちばん油の少ない部分の肉を頼んだ。久しぶりに冷たく甘い、アボガドジュースも一緒に注文した。
出てきた料理がこれ。あまり驚くこともなく、「へえ、美味しそうじゃない!」と肉とご飯を口の中にほおばったとたん、「イエーイ!」と叫びたくなるくらいの「辛さ」が口の中に充満した。この辛さは「本格的唐辛子」の辛さで、もう全部たべると腸が崩壊する味付けである。これはまいった。マカッサルの辛さは独特だと聞いてはいたが、これはもう限界を超えている。しかし「旨い」のである。結局、「辛い」、「旨い」、「甘い(ジュース)」三角形食べをひたすら繰り返したのだった。とはいっても、最終的に名物の肉は半分しか食べられなかった。
汗だくでフーフーいいながら、食べ終わって冷静になり周りの声に耳を傾けてみると、ちゃんとこんな注文が聞こえてきた。
「唐辛子はちょっとでいいからね」
なるほど。初めから辛いと言ってくれればいいものを。お金を払うときに「言ってくれればよかったのに」と店のお姉さんに呟いたら、こう言われた。「外国人とは思わなかったの」と。とほほ。喜んでいいものか?ちなみに翌日の朝、私のお腹は予想通りピーピーだった。
スラウェシ(セレベス)島、マカッサル二日目。ロッテルダム要塞の中にある州立博物館と併設の図書館に行く。この要塞はオランダ人が古くに作った要塞で、函館のように星形の城壁を持つ。残念ながら堀のほとんどは埋められて周りは住宅になってしまった。
城壁の中には、オランダ時代の建物が並ぶ。中央にはかつては教会だった建物。植民地時代はこの中にオランダ植民地政府がおかれていて、この一角は1930年代に博物館になったという。今までずっとそれは続いている。調査を終えて城壁に上ってみた。小雨が降っていて石がすべってしかたがない。観光客が来るためのホスピタリティーはほぼ皆無といっていいだろう。マカッサルの重要な観光地でもあるのに残念である。
こうして建物を眺めていると、なんとなくオランダの風景のようだ。写真は雨で湿気が高く、むっとする香りは残念ながら伝わらない。正面に写ったヤシの木がなければ、なんだかからりと乾燥したロッテルダムの港付近に空襲を逃れてひっそりと残っている風景のようにも見える。
22日からインドネシアに来ています。今回はバリからスラウェシに移動し、バリに戻って4月3日の朝に帰国します。それにしても、ここに至るまでの道のりは多忙を極めて、本当に海外なんて行けるのか真剣に考えた時期もあり、キャンセル料の計算までしてました。どうにか着きましたが、学会など連絡が結構あり(大学がひと段落した時期には学会が忙しくなるという悪循環)、そうも研究に没頭できないというのが現実です。
昨日は朝から東へ西へとバイクで移動し、帰りには土砂降りに遭遇し、川のように雨水が流れる幹線道路をバイクで走り、文字通りずぶ濡れになり宿に戻りました。雨具のおかげで資料はすべて無事でしたけど、さすがに疲れ、今日は16時に戻って19時まで爆睡してました。
食事に行こうと、宿を出た近くには、あの有名なチャトゥル・ムカの石像があります。「あいつ、バリ・ホテルに泊まってるんだな」と思われるかもしれませんが、残念ながらその近くの快適な安宿です。久しぶりに写真を撮ってみると、ばっちり顔が写っているではありJませんか!なんとラッキーと思いきや、この石像、チャトゥル(4)とムカ(顔)だから、4面の顔がついていたのでした。まあ、どこから撮影しても正面向いてるわけだよね。いったい何十年、バリに通ってるのかしら。
とうとう浜松生活7年目にして、禁断の食べ物を口にしてしまいました。まさにこの写真の「鰻」です。今、白状しますが、ぼくは浜松で「鰻」を食べたことがありませんでした。もちろん、これからも食べるつもりはありませんでした。なぜなら、これが禁断の食べ物であることを知っているからです。これを口にしてしまったら、私の味覚がどうなるか、わかっていたからです。だから、浜松でなくて三島で鰻を食べようと思っていました。しかし…、私は負けてしまいました。
学会誌の編集委員会でメンバーの一人の切なる希望が、「鰻」でした。これがあるから、メンバーになってくださったようで、本日の委員会終了後には、「鰻」への道はひかれていたのでした。浜松在住の委員のおすすめのお店は南口。表の道には面していない静かなお店でした。こういうところが美味しい、とすでに門構えがそれを伝えているような…。
感想なんて言うまでもありません。ぼくの口は、鰻を一口ほおばっただけで、「こえて」しまいました。もう美味しくない鰻なんて絶対食べられません。だからこれまで我慢していたんです。美味しいとわかっている食べ物を口にすることが怖かったのです。もうすべては過去のことですが…。
カフェ
土日は京都に出張だった。帰り、友人と食事をするまで少し時間があったので、京都芸術センターに寄ってみた。私は浜松市鴨江アートセンターで仕事をしているが、京都は全国的にも有名なアートセンター(芸術センター)であり、明倫小学校の建物をイノベーションして、すばらしいアートセンターへと改装されている。展示会の他、演劇や音楽の公演、創作できる工房も多い。京都という場所柄、世界的にも知られたアートセンターといえる。
一方、鴨江は?という話をしても仕方がない。私たちには、私たちなりの運営の仕方がある。とはいえ、もちろん京都芸術センターから学ぶことはひじょうに多い。私も何度かここに足を運んだことがある。
このアートセンターの素晴らしいのは、アートセンターとしての「アート」と関わる直接的な機能のほか、前田珈琲店(京都では有名な珈琲店)が、古い教室をイノベーションしたスペースに入っていることだ。アートセンターに用がなくても、アートセンターの門をくぐって、この「教室」にきて、お茶を飲むついでにアートを楽しむこともできるし、その逆も可である。海外の博物館にいけば、たいがいカフェでのんびりしたものだ。
残念ながら、鴨江にはその機能がない。というより、さまざまな事情から現在ではそれができないのである。もちろんイベントとしてコーヒーは出せるのだが、カフェーをここに常設することはできないのだ。もちろんカフェで人を集めようなんて考え方は邪道だといわれるかもしれないが、アートとカフェは、切ってもきれない縁があるということを、歴史が語っている気がする。いずれそんな時代がくることを、心から待ち望んでいるのだが…。
数日前まで「なんとなく花粉症」だったのが、「これこそ花粉症」へと症状が悪化している。とにかくひどい。目はかゆいし、鼻の奥はなんとなく痛痒い。さらに鼻水は止めどもなく流れ出る。午後は市の会議に参加したが、鼻水と鼻づまりで会議に集中できず、意見を求められたときなんぞは、どうしていいかわからないくらい動揺したのだった。
だいたい薬はきいているんだろうか?同僚の先生が「この時期は倍飲みですよ」なんて言っていたが、そうそう薬を倍にして飲むわけにもいかないだろう。一日朝夕2回と書かれているわけだし。ヒスタミン剤を飲むと効果抜群なのだが、眠くなって仕事にならない。眠くならずに効く花粉症の薬はないものか?
明日から出張で京都の大学でシンポジウムやら分科会に参加しなくてはならぬ。こんな状態で耐えられるものだろうかね。写真は机の上にあったSTELLA CORNELIAの写真集(これ、いただきものですからね)。STELLAさまに効かない薬をもっていただくと、なんとなく効果があるような、ないような…。