2週間前のバレンタイン・デーなんてもうはるか昔の話のようで、きっと今、デパートではホワイト・デーで盛り上がっているのだろう。なんだかイベントというのは、開催される前にはさんざん盛り上がるのだが、終ってしまうとまるで何事もなかったように日常に戻るというのが面白い。
バリの写真の整理を始めたのだが、バレンタイン・デーの翌日に撮影した不思議な写真があったことに気が付いた。村に行く道はとにかく畑、村、畑、村と交互に続く退屈な道で、それもほとんど車は通らないので、ゆっくりと景色を楽しみながらバイクで走ることにしている。そんなバイクでの途中、ある村を通りかかり、集会場の横を通り過ぎると、バレンタインと書かれた「何か」の存在に気が付いた。しかしバイクは一瞬でその横を通り過ぎてしまう。「あれはいったい何だったのだろう」と考えているうちにバイクはすぐに100メートルくらい走ってしまうものだが、たぶん400メートルほど先に進んでから、私はその「何か」に対する好奇心を抑えられずに、道を引き返し再び集会場の前に戻って停車した。
そこには意味不明の「ハッピー・バレンタイン・デー」があったのだ!なんとも強烈なオブジェである。バロンともいえず、ランダともいえず、まあシンガ(龍)の顔なんだろうか?それにしてもユニークだ。バリの図像もとうとうバレンタインに利用されてしまっている。この村では、集落の集会場にこのバレンタイン・デーのオブジェが飾られているわけで、ある意味集落全体がバレンタイン・デーを祝っているようだ。そして、ありがたい神仏に「バレンタイン・デーおめでとう」と低い声で言われているようで、「ありがとうございます。あなた様のおかげです」と思わず手を合わせたくなるような厳かなオブジェである。
バリの写真の整理を始めたのだが、バレンタイン・デーの翌日に撮影した不思議な写真があったことに気が付いた。村に行く道はとにかく畑、村、畑、村と交互に続く退屈な道で、それもほとんど車は通らないので、ゆっくりと景色を楽しみながらバイクで走ることにしている。そんなバイクでの途中、ある村を通りかかり、集会場の横を通り過ぎると、バレンタインと書かれた「何か」の存在に気が付いた。しかしバイクは一瞬でその横を通り過ぎてしまう。「あれはいったい何だったのだろう」と考えているうちにバイクはすぐに100メートルくらい走ってしまうものだが、たぶん400メートルほど先に進んでから、私はその「何か」に対する好奇心を抑えられずに、道を引き返し再び集会場の前に戻って停車した。
そこには意味不明の「ハッピー・バレンタイン・デー」があったのだ!なんとも強烈なオブジェである。バロンともいえず、ランダともいえず、まあシンガ(龍)の顔なんだろうか?それにしてもユニークだ。バリの図像もとうとうバレンタインに利用されてしまっている。この村では、集落の集会場にこのバレンタイン・デーのオブジェが飾られているわけで、ある意味集落全体がバレンタイン・デーを祝っているようだ。そして、ありがたい神仏に「バレンタイン・デーおめでとう」と低い声で言われているようで、「ありがとうございます。あなた様のおかげです」と思わず手を合わせたくなるような厳かなオブジェである。