Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

2009年05月19日 | 大学
 昨日から沖縄は梅雨。あまりにもジメジメしているだけでなく、身の回りで起きているさまざま出来事を見回しながら、正直、気持ちが落ち込むばかりです。そんな今日、暗くなった大学の中庭で一匹の蛍を見ました。大学で蛍が見られるなんて、なんて素敵なことでしょう。そしてたった一つの光なのに、なんと美しく輝いているのでしょう。
 私はまだそんな小さな蛍の輝きで感動できます。それも心から・・・。なんだか、今、それが妙に嬉しいのです。そしてそういう自分に安堵しています。明日も明後日も、蛍がまた見られれば幸せな気持ちになれそうです。そう思うと、梅雨はまんざらでもないのです。

こんな散歩道が

2009年05月19日 | 東京
 水道橋から四谷まで、外濠沿いに散歩道があるのをご存知だろうか?テレビの東京散歩の番組などでは見たことがあったのだが、歩くのは今回が始めてである。なんといっても数十年乗り続けた中央線沿いの道、電車からはまったく見えないために歩いてみると本当にこんな道があったのかと驚きである。
 このあたりの外濠は市ヶ谷の先で埋められている。今回は歩きながらそんな様子を楽しもうと決めていた。本などによれば関東大震災や戦後の空襲の瓦礫を片付けるために何度か埋め立てが行われたらしい。実際に土手の上から見てみると、電車に乗っただけではわからないそんな様子がよくわかる。
 自分がよく乗り降りしていた四谷駅がちょうど谷の底にあるように思えたが、考えてみれば濠の底である。そんなことも、今の今まで考えたことはなかった。視点を変えることで見える発見である。ちなみにこのあたりの真田濠(四谷濠)は、上智大学のグランドを作るために戦後、埋め立てられたのだという。昭和20年、30年代にはまだまだ私の知らない濠が東京にはたくさんあったのだと思うと、そんな風景を見ることができなかったことが残念でならない。