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もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

バリの携帯電話の中継塔

2007年10月05日 | バリ
 ここ数日、所用でバリの自分が調査している村落に住む友人に電話をかけている。この村にはいまでも固定電話はほとんどないのだが、今は皆、携帯電話を持っているため、簡単に連絡をとることができる。10数年前は、手紙が唯一の連絡方法であったことを考えれば、本当に便利になったものだと思う。
 携帯電話がバリの山村でも通じるということは、それだけあちこちに携帯電話の中継鉄塔が建てられているということだ。バリで知人から聞いたことだが、バリを空からみると、驚くほどあちこちに携帯の鉄塔が建てられていることを実感するらしい。そんな話を聞いてから、調査村にバイクで出かけるたびに鉄塔が気になり始めた。
 驚くことなかれ、確かにあちこちに鉄塔が建っている!村にいくまでの1時間の道程には4本の鉄塔の横を通過した。日本でも問題になっているようだが、この携帯の鉄塔、無許可でどんどん建ててしまっているようで、それなりに村でも問題になってはいるようだが、それよりも携帯電話が使えるようになることの方の優先順位が高いらしい。
 バリには椰子の木よりも高い建物を建ててはならないという条例がある。景観を崩すことがその理由である。さて携帯の中継塔は椰子の木よりも高いのだが、これが「つくし」のようにバリ中にニョキニョキ建っていて、景観はそこなわれないのだろうか?グランド・バリ・ビーチホテルのように、条例の出る前に建てられた高層建築を、今さら「壊せ」と言わないように、携帯の中継塔も、この設置に関する条例が作られる前に、建てられるだけ建ててしまうつもりだろうか?