Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

演奏依頼

2007年10月04日 | 大学
 このところ、大学のガムラン・グループに演奏依頼が多い。10月14日、11月10日、2月3日と本部(もとぶ)にある海洋博記念公園、12月には近くの公民館、そして今日、またインドネシア関係の団体から1月の演奏依頼がある。続くときは、本当に続くものである。大学の芸術祭も含めれば、ここ数ヶ月の公演回数は結構多い。
 しかし、大学のグループであるわけだし、営利団体ではない。学生たちの期末試験もあれば、そうそう、ガムランばかりやっているわけにはいかないのである。その上、あるパートの演奏者の都合が悪いとき、そのパートをすぐに演奏できるものがいるとは限らない。そうなると演奏曲を考え直さなくてはならなくなる。
 それでも沖縄で「ガムラン」という言葉が定着してきたことは画期的なことで、私が赴任した8年前、ガムランは、「ガラムン」だったり、「ガメラ」や「ガンダム」と呼ばれたことを考えれば隔世の感がある。たぶん、私たちの地道な活動が、沖縄におけるガムラン音楽の定着に貢献しているのだろう。
 しかし、もう啓蒙の時代は終わった。これから私たちが目指すものは、より完成した作品の上演である。不幸なことに沖縄には、ライバルの演奏団体が存在しないため、常に「お山の大将」なのである。だからこそ、重要なことは演奏者個々人の演奏に対する意識の高さだ。高い理想をもって楽器に向き合おう!