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ナンシー・Chang!のおいし~生活

湘南(住まい)&東京(勤務地)で見つけた、あんなこと、こんなこと。

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Cafe Rosemary でいただいたワイン/091113

2010-02-05 22:32:03 | お酒のお話
*Cafe Rosemaryのブルゴーニュフェアに登場したワインたち
ボルドーと並び「フランスワインの二大名産地」として知られるブルゴーニュは、ボルドーよりかなり北に位置する内陸地方です。

大きく8つに分かれる地区を色分けしたのが←の地図ですが、順番に
コート・ド・ニュイ(赤)、コート・ド・ボーヌ(ピンク)
この2つの地域を合わせ「コート・ドール」と呼ぶこともあり。
赤ワイン、白ワインそれぞれの「最高峰」と称されるロマネ・コンティ、モンラッシェが造られているこの地区は、ボルドーのメドック地区に相当するブルゴーニュ地方の心臓部。
コート・シャロネーズ(緑)
上記2つの地区に比べると知名度はぐんと落ちますが、土壌が繋がっているのでワインのタイプも良く似ていています。旨安のホリダシモノがあるので要チェックですよ。
マコネー(黄緑)
だいぶ南下し気候も温暖に。

フルーティな白ワインの名産地。私の大好きなプイィ・フュッセはこの地区で造られています。
ボージョレ(薄オレンジ。ボージョレ・ヴィラージュ地区は黄色)
日本ではヌーヴォー人気で一躍名前が知られた地区。
ガメイ種の葡萄からフルーティなライトタイプのカジュアルワインが造られています。実は重い赤が苦手な私、ガメイのワインはかなり好き。
コトー・ド・リヨネ(オレンジ)
有名レストランの多いリヨン市はこの地区? 私はここのワイン、まだ飲んだことがありません。
シャブリ
あ、地図見たら入っていない! ご存知辛口白ワインの名産地です。コート・ド・ニュイよりもっと上なのですが、多分ブルゴーニュ地方に分布されている…はず。


■Mommessin Macon Village Vieilles Vignes
モメサン マコン・ヴィラージュ ヴァイユ・ヴィーユ

良質な白ワイン産地として名高いマコネー(マコン)地区。「マコン・ヴィラージュ」とは、その中でもさらに良質なワインを産出する特別なAOCにのみ認められる名称。ヴァイユ・ヴィーユ(樹齢40年以上)の葡萄で造られるモメサン社のシャルドネです。
力強い黄金色、白い花の香りとフレッシュな果実味。すっきりとした酸味とともに、ほのかにバニラのフレーバー。モメサンのワインといえば、ボージョレ・ヌーヴォーのポップアートラベルが印象的だったけれど、このワインのもカラフルでいいね。一見赤ワインのエチケットのようです。

産地:マコネー(ブルゴーニュ)/フランス
生産者:モメサン
品種:シャルドネ100%


■Donaine Bouzereau-Gruere Bourgogne Chardonnay
ドメーヌ ブズロー・グリエール ブルゴーニュ・シャルドネ

ムルソーのシャルドネ100%で造られたAOCブルゴーニュ。ムルソーの「ユベール・ブズロー」とシャサーニュ・モンラッシュの「マリーフランス・グリエール」両家の結婚によって誕生したドメーヌ。
ムルソーには「ブズロー」という名の生産者がとても多いですが、この「ユベール・ブズロー」は7代も続く家系だそうです。畑はピュリニー・モンラッシェ、シャルムに隣接する好条件の立地。手作業による収穫、醸造は伝統的手法によって行われ、地下セラーで10~12ヶ月間オーク樽にて(新樽の比率は20~30%)熟成。現在ワイン造りは2人の若き姉妹マリー・アンとマリー・ローラによって行われています。
個人的にはこの日のNo.1! 淡い黄金色、パッションフルーツ、パイナップルのちょっとエキゾチックな甘い香り。口に含むとヘーゼルナッツやローストアーモンドを思わせる香ばしさも感じられます。空気に触れるとフレッシュな果実味とともに豊かなミネラル感がどんどん出て来て、飲み干した後になんとも上品な余韻が残ります。

産地:コート・ド・ボーヌ(ブルゴーニュ)/フランス
生産者:ドメーヌ ブズロー・グリエール
品種:シャルドネ100%


■Domaine Chaume-Arnaud Marselan
ドメーヌ ショーム=アルノー マルスラン

実はこれ1本だけブルゴーニュワインではありません。前回の プロヴァンスフェア でいただいた「ポルト・ド・ラ・メディテラネ(地中海への門)」と同じ造り手、オリーブ農家から転業した女性醸造家が所有するワイナリー、ドメーヌ ショーム=アルノーの赤ワイン。メインのお肉料理を「黒毛和牛のブフ・ブルギニョン」ではなく「岩手産短角牛フィレ肉のポアレ」を選んだところ、薦められました。
「マルスラン」は、グルナッシュ・ノワールとカベルネ・ソーヴィニヨンを交配させた新しい葡萄品種なのだそうです(最初に作られたのは1961年)。グルナッシュの繊細さと柔らかさ、カベルネの豊かなタンニンを合わせ持ち、病気に強く、乾燥した気候でもよく育つので、90年代に入り評価が急速に高まったとか。
「地中海への門」はライト感覚でぐびぐびいけちゃうミディアムライトでしたが、これはかなりしっかりしたテイスト。ある意味ローヌらしいワインで、ちょっとクセがあるというか、好みが分かれるタイプかもしれません。ステーキにとってもよく合うワインです。
産地:コート・デュ・ローヌ(プロヴァンス)/フランス
生産者:ドメーヌ ショーム=アルノー
品種:マルスラン100%


■Louis Josse Gevrey-Chambertin
ルイ・ジョッセ ジュヴィレイ-シャンベルタン

初めて名を聞く造り手なのですが。。。気になったので、記事を作成する前にネットでぐぐってみましたが、激安シャブリしかヒットしませんでした。
ジュヴィレイ-シャンベルタンは造り手が多く、村名ワインにはハズレも少なくないそうですが、このワインはとっても良かったですね。ガーネットを思わせる深紅、プラムやブラックチェリーの熟れた黒果実の香り。酸味とタンニンのバランスが良く、とても上品で円やかな味わい。しかしあまりにも品が良すぎるのか、この前にいただいたマルスランに迫力負けしているような…。お肉をマルスランにして正解。ディナーの余韻を楽しみつつ、クセのないチーズといただくにはいいワインです。

産地:コート・ド・ニュイ(ブルゴーニュ)/フランス
生産者:ルイ・ジョッセ
品種:ピノ・ノワール100%

ボルドーは、フランス革命で小作人に農地が解放された後再び回収されましたが、ブルゴーニュ地方では農地の相続によって葡萄畑がどんどん小さくなりました。地層の関係で、地区により土壌成分が大きく異なるため、葡萄の味わいにも影響を与えます。
一口に「ブルゴーニュワイン」と言っても、ワインの味わいや香りは地域によって様々なので、格付けは畑の単位で行われています。
地方名→地区名→村名→畑名という順番でAOC上の分類も行われます。たいてい葡萄の栽培農家がワイン造りも行い、ボルドーの「シャトー」に対し「ドメーヌ」という生産者名がラベルに記載されています。

Cafe Rosemary
□11:30~14:00 17:30~21:00
□水曜定休
□文京区湯島3-1-4 ブリランテ湯島1F
□03-3837-1455
※ワインと一緒にいただいたお料理は こちら
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やまだやでいただいたお酒/091107

2010-01-30 23:58:05 | お酒のお話

  お酒の盃を選べます(2009/11/07)

*築地オフでいただいたお酒をご紹介

1つ前の記事でお料理を紹介しましたが、画像が多すぎてお酒について書く前に文字数が5,500近くに達してしまいました。
このブログ、1記事内の文字数は10,000までという制限があるので、記事を分けることにしました。
日本酒については全然知らないし、単独記事を作成するほどごたいそうな蘊蓄は書けないので恐縮なのですが、とりあえず備忘録ということで。

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■杣の天狗
滋賀県の朽木村(くつきむら)という村で栽培した山田錦で造られた日本酒。名前は朽木村民の公募で決められました。その由来は、杣(そま)は木こりという意味で、林業で栄えたこの村のシンボルが天狗であったことから。40日以上かけてゆっくり発酵させたモロミを木槽(きぶね)でやさしく搾ります。全国でも数蔵しか行っていない「天秤搾り」を採用、3日かけてやっと機械搾りの85%だそうですが、その分雑味が無く、純米本来の旨みがダイレクトに楽しめます。口に含むと軽い刺激を感じるのは、発酵中に生じた炭酸が微量残っているためだそうです。
私にとっては初めてのテイストで、とっても新鮮でした。まさに米の原酒という力強さ、時間が経つと少しずつ味が変化し、なんともいえないまろやかさも味わえます。

産地:滋賀県
生産者:不老泉(上原酒造)
原料米:山田錦
特別純米酒

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■不老泉 備前雄町
江戸時代そのままの製法で安政年間に開発された米、「備前雄町」を用いた山廃酒です。仕込みは自家井戸水、蔵付の天然酵母で発酵させ、蔵の中で1年間熟成。無濾過生原酒ならではの飲み口の良さが特徴です。
口当たりはやさしくまろやかなのに、山廃らしい力強さも感じられ、なかなか飲み応えのあるお酒です。

産地:滋賀県
生産者:不老泉(上原酒造)
原料米:備前雄町
山廃純米吟醸
※上原酒造のHPは こちら

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🔵こんな盃でいただきました

猪口も使いやすくて素敵。
「杣の天狗」はお酒の中に発酵途中で生じた炭酸が残っているため、瓶から直に飲まない方が美味しくいただけるのだそうです。赤ワインのデキャンタージュと同じ? 空気に触れ、時間が経つとどんどん味が丸くなっていくのがわかりました。


🔵お水も美味!

非売品の「風の森仕込水」は、地下100mの深井戸より汲み上げているというだけあって、とってもピュアで澄み切った味わい。
あらゆる有機物を大自然の濾過機が取り除いたような名水です。

総勢6人で好き勝手にお酒を注文したため、ほとんど「利き酒」大会と化したテーブルには、お店の気遣いでたっぷりのお水が(爆)。仕込み水とまではいきませんが、美味しくいただきました。
ちなみに私が味見をさせていただいたお酒は、「神亀」と「ヤマサン正宗」でした。

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スティーブ先生がこの日持ち込んだ「とっておきワイン」は、Ch.モンテリーナのスタンダード、カベルネソーヴィニヨン の「ナパヴァレー」

■Chateau Montelena Cabernet Sauvignon Estate Napa Valley
シャトー モンテリーナ カベルネ ソーヴィニヨン エステート ナパ ヴァレー

1976年、パリで開催された「フランスvsカリフォルニア」のブラインド・テイスティングで、「シャルドネ」がブルゴーニュの超一流ワインを押さえ1位に選ばれたことにより(ちなみに赤ワインの1位もカリフォルニアのスタッグス・リープ)、カリフォルニアワインのレベルの高さを世界的に知らしめた造り手です。ラベルに描かれているのはシャトーの外観。いにしえの石造りのお城風でとっても素敵。で、2002年ヴィンテージのこちら、25周年アニバーサリーラベルだそうですよ。歴史に名を刻む造り手の歴史に残る記念ボトル。通常年と異なりゴールドで縁取られたラベルには【25周年記念】が謳ってあります。



光も通さないような、黒に近い深い赤色。濃厚で飲みごたえのあるボルドータイプですが、渋すぎず、とてもコクがあり、凝縮感と複雑味が楽しめます。16年連続パーカー評価90点以上(ワインアドヴォケイト誌)はダテじゃないようです。自社および契約畑の葡萄をステンレスタンクで発酵、フレンチオークにて18ヶ月熟成。

産地:ナパヴァレー(カリフォルニア)/アメリカ
生産者:シャトー・モンテリーナ
品種:カベルネ・ソーヴィニヨン100%
フルボディ

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■やまだや
(和食、日本酒/築地)
□18:00~23:00
□日曜・祝日定休
□中央区築地7-16-3 クラウン築地1F
□03-3544-4789
※お酒と一緒にいただいたお料理は こちら
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Beau Tempsでいただいたワイン/091016-17

2010-01-23 02:59:56 | お酒のお話
   

   バックカウンターの立派なワインセラー


*2連チャンBeau Tempsでいただいたワインをご紹介

昨年10月、16-17日と「2軒目」利用しました。
訪問に至る背景などは、すでに 1/202009/10/18 の記事で紹介済みですが、備忘録を兼ね、いただいたワイン(とお料理)もフォローしておこうと思います。

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2009 10/16 Fri.

しっかりディナーを済ませてからの訪問。
石井さんに「何か面白いワイン入ってますか?」と振って登場したのがこちら。

🔴1杯目(微発泡の甘口白)

Camillo Dnati MOSCATO Frizzante
カミッロ・ドナーティ モスカート フリッザンテ

カミッロ・ドナーティは、生ハムやサラミ、パルメザンチーズの産地として有名なエミリア・ロマーニャの生産者。ロマーニャ州は「宝の島」とも呼ばれ、畜産と農産が盛んです。一般的な(泡のない)スティルワインは人気がなく、地元で飲まれるほとんどのワインはフリッザンテ(微発泡)。ワイナリーではこの地方に残る伝統的な手法に拘ってワイン造りを続けています。生産している全ての葡萄に対してマセレーションを行い、野生酵母による発酵、全ての工程で温度管理を行わず、出来る限り自然な形で醸造。フリッザンテ製造のためのフィルタリング作業には木綿の袋を使用し、二酸化硫黄の添加も葡萄をプレスした直後にごく少量のみ。
モスカート100%で造られる「モスカート」は、すっきりとした甘さのデザートワイン。「微」発泡というわりに、開栓の時にプシュッ!とスゴイ音がしました。
余談ですが、汐留シオサイト5区のイタリア街がモデルにした「レッジョ・エミリア」はエミリア・ロマーニャにあるんですよ。

産地:エミリア・ロマーニャ/イタリア
生産者:カミッロ・ドナーティ
品種:モスカート(マスカット)100%
微発泡

🔴2杯目(ガメイのロゼ)

Domaine des Bois Lucas Rose Gamay
ドメーヌ・デ・ボワ・ルカ ロゼ・ガメイ

フランスのロワール地方で自然派のワインを造っている日本人醸造家 新井順子さんが、ボージョレ・ヌーヴォーでおなじみのガメイ種で造ったロゼ。1年間樽で熟成、マロラクティックに十分な時間をかけるという、長期熟成の白ワインと同様の製法が採用されています。黒葡萄品種のタンニンを抽出しているため、とてもピュアな味わいです。桜の花のように上品な香り、ほんのりとしたやさしい甘さ、フレッシュな果実味。ガメイ種の魅力が存分に味わえるワイン。お花見の時、ホンモノの桜を見ながら飲んだら最高かも。

産地:ロワール/フランス
生産者:ドメーヌ・デ・ボワ・ルカ
品種:ガメイ100%

🔴3杯目(シチリアの赤)

OCCHIPINTI IGT 「SP68」 Vittoria Rosso
オキピンティ IGT SP68 ヴィットリア・ロッソ

こちらも女性醸造家のワイン。シチリア南部のヴィットリアで魅力あふれるワインを造る、アリアンナ・オキピンティ女史はなんと若干28歳だそうです! 「SP68」は、彼女のカンティーナ(醸造所)の敷地を通る道路の名前。ネロダーヴォラとフラッパートの2品種をブレンドし、ステンレスタンクで発酵、熟成した「低価格ライン」のミディアムです。
黒みがかった色を見るといかにも濃厚そうですが、フレッシュでフルーティな果実味とすっきりとした酸味が勝り、飲み心地は思いの外爽やかです。

産地:ヴィットリア(シチリア)/イタリア
生産者:アリアンナ・オキピンティ
品種:ネロダーヴォラ、フラッパート

以上3杯で支払いは3,300円。
内訳は1,000円(モスカート)、1,200円(ロゼ)、1,100円(SP68)。
この日はさらにこの後、THE BANK でカクテル2杯をいただきました。。。

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2009 10/17 Sat.

由比ヶ浜の 松原庵 にて久しぶりに湘南オフ。
ホントは総勢6名で二次会!と洒落こみたかったところ、「テラス席でもあと6人はムリ!」とダメ出しが💧
仕方なく二次会は 松原庵CAFE となりましたが、由比ヶ浜駅で他の5名のメンツとお別れした後、1人でのこのこ寄ってしまいました~! 目的は「もうちょっと飲みたい」というより「食べ足りなくて…」が正解

🔴1杯目(ドライな白)

「季節野菜の冷たい蒸し煮」と共に。

Domaine Christian Binner Saveurs Printanieres
クリスチャン・ビネール アルザス サブール・プランタニエール2006

アルザスはフランス北東部、ドイツとの国境に位置するワイン生産地。クリスチャン・ビネールは、1770年から代々ファミリーによって運営されてきた老舗ワイナリーです。化学肥料がもてはやされた時代から徹底して無農薬有機栽培を貫き、SO2も使用していません。「春向きの味わい」と名付けられたこのワインは、アカシアを思わせる甘い香りと、まろやかな酸味が魅力。程好いミネラル感もあり、水代わりにグイグイいけそうなほど飲みやすい。

産地:アルザス/フランス
生産者:クリスチャン・ビネール
品種:リースリング、ピノ・グリ、オーセロワ、ゲヴェルツトラミネール

🔴2杯目(前日に引き続き、微発泡の甘口白)

Camillo Dnati MOSCATO Frizzante
カミッロ・ドナーティ モスカート フリッザンテ
このクリーミーな泡、、、ほとんどビールに近い。味もまるでベルギービールのようでした。
しつこい甘さではないので、ものによってはお料理と合わせてもいけるのではないかと。ということで、「季節野菜のフリット」を追加オーダー。

🔴3杯目(正統派ブルゴーニュ・ルージュ)

「チーズの盛り合せ」と共に赤ワインを。

SEXTAN Bourgogne Rouge
セクストン ブルゴーニュ・ルージュ

サントーバンの自然派ドミニク・ドゥランが愛弟子と共に立ち上げた「SEXTEN=羅針盤」という名のドメーヌ。正しいワイン造りの方向性を示す「羅針盤」となる、との意味が込められているそうです。化学肥料は一切使用せず、自然酵母のみを使用し、コラージュ、澱引きなし、亜硫酸は必要最小限しか添加しないという、徹底したビオディナミで栽培したピノ・ノワール100%で造られたワイン。
細やかなタンニン、控えめな酸味、苺やラズベリーのような赤果実味を思わせるフレッシュな口当たりは、重い赤ワインが苦手な人にオススメです。上品な中にも野生的な力強さを持つミディアムボディ。

産地:コート・ド・ボーヌ(ブルゴーニュ)/フランス
生産者:セクストン
品種:ピノ・ノワール100%
ミディアムボディ

ワインと一緒にいただいたものたちもご紹介。

🔴季節野菜の冷たい蒸し煮(コリアンダー風味)

🔴季節野菜のフリット

ししとうのホロ苦さがモスカートと意外なマッチング!

🔴チーズ盛り合せ

🔴自家製のバゲット

🔴イタリアンプリン

この後に及んでデザートまで!

🔴〆はエスプレッソ

まー甘いモノは余計だったかもだけど、とりあえず野菜とチーズしか?食べていないので、ドカ食いしたというほどでもないかと。。。(オホホ)

ワインの肴にピッタリなお料理は、店内の黒板にびっしりと書き込まれています。

シェフが替わって初めての訪問だったけれど、腕がいいとの評判なので楽しみです。
この日はわざわざ挨拶に出て来てくれましたよ。



いつも石井さんが手書きで渡してくれる領収証、この日の分がどこを探しても見つからないので明細は不明ですが、ワイン3杯、フード4品、エスプレッソで合計7,100円でした。

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ところで、昨日(1/22)Bistro OSHINO でディナーの後、はるばる歩いて寄ってみたら、22時でクローズだと言われました(すかさず THE BANK へ直行w)。閉店時間が1時間早くなったようです。
たまには「1軒目」で利用しなくちゃだわ。
 
Beau Temps
ボータン(ワインBar、カフェ/長谷)
□12:00~14:00(L.O) 18:00~22:00(L.O)
月曜定休 無休
□鎌倉市長谷1-14-26 
□0467-40-6172
※前回いただいたワインについては こちら
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エリゼ光でいただいたワイン/090904

2010-01-02 20:21:32 | お酒のお話
 


*2009/09/04に エリゼ光 でいただいたワイン
…結局制限文字数オーバーでした。



🟠ディナーのお供

ハーフで飲める白ワインをお願いしたら、藤野さんが「とってもオススメのワインがありますよ!」とわざわざ開けてくれました。
フルボトルを半分いただき、お値段は3,500円。

■Domaine Cachat-Oquidant et Fils Bourgogone Blanc 2007
ドメーヌ カシャ・オキダン ブルゴーニュ・ブラン

カシャ・オキダンは、醸造、熟成、瓶詰めまでを全て家族で行っているドメーヌ。ボーヌとニュイ・サン・ジョルジュのちょうど中間辺り、国道74号線に沿うようにして広がっている特級畑「コルトンの丘」周辺に約13haの畑を所有しています。このブルゴーニュ・ブランは、レ・コメイ村のわずか0.25haの畑で年間1200本のみしか生産されないという稀少な白ワイン。レモン、グレープフルーツなど柑橘系のフルーツを思わせるフレッシュな口当たりは、お野菜を使ったフレンチと相性抜群です。
やや甘く残る果実味に円やかさを感じますが、キンキンに冷やすとドライな印象に変化します。ミネラル感もたっぷりで、シャルドネらしい上品さを感じさせるバランスのいいワイン。

産地:レ・コメイ(ブルゴーニュ)/フランス
生産者:ドメーヌ カシャ・オキダン
品種:シャルドネ100%




🟠グラスワイン(1,260円)

和牛の霜降り肉に合わせて、グラスでオススメの赤ワインをいただきました。

■グランポレール長野
メルロー&カベルネ2006

グランポレールって、あのサッポロビールのワインブランドなのですね。北海道、長野、山梨、岡山という4つの葡萄産地の個性を活かし、世界に誇る「日本のプレミアムワイン」造りに挑戦―というコンセプトのようです。
六川シェフの出身地でもある長野の葡萄園は、サッポロの自社畑「古里(ふるさと)ぶどう園」。千曲川にほど近い北信地区は、夏季の最高気温が低く寒暖差があり、降水量が少ないという気候がフランス系品種に最適なのだとか。国産ワインコンクールで何度も金賞に輝いているだけあって、日本のワインとは思えない?洗練された上品さを感じさせます。
ブラックベリー、ラズベリーのようなフレッシュな果実味と、かすかに樽の香りが混ざった芳醇なアロマ、シルキーで柔らかなタンニン。複雑味もあり、まったりとした余韻も楽しめる、とってもバランスのいいワインです。
エリゼでは「記念日に開けたい名ワイン」としてイチオシでした(フルボトルは6,000円)。

産地:古里(長野県)/日本
生産者:サッポロワイン
品種:メルロー、カベルネソーヴィニヨン、カベルネ・フラン
ミディアムボディ

エリゼ光
□11:30~15:00(L.O 14:30)17:30~22:30(L.O 20:30)
□水曜定休
□横浜市中区山手246 カーネルコーナー2F
□045-681-1068
※このワインといっしょにいただいたお料理は こちら
コメント (2)
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丸山亭でいただいたワイン/090807

2009-11-06 00:24:50 | お酒のお話

        Poupille Cotes de Castillon

丸山亭での豪華1人ディナー(8/7)でいただいたワインたち

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■JEAN FOURNIER
CHAMPS FOREY ALIGOTE VIEILLES VIGNES

ジャン・フルニエ
シャン・フォレイ アリゴテ ヴィエイユ・ヴィーニュ

ジャン・フルニエは、黄金丘陵(コート・ドール)の北の玄関口マルサネと、ジュヴレ・シャンベルタンに畑を持つ新進のドメーヌです。昔のワイン造りを再現したいというポリシーに基づき、徹底したビオロジック栽培を貫いています。ボトルも18世紀の様式で重厚感があり、澱が溜まる底も非常に深く独特のもの。2003年から、息子のローランがワイナリーを受け継ぐと同時に、先代からのビオロジックをさらに進化させ、ビオディナミによるワイン造りへと移行しました。
このワインは、マルサネ村「CHAMP FOREY」という区画で、樹齢85年のアリゴテ品種のみを使って造られています。
アリゴテというと、食前酒のキールに使われることで有名なことから、安酒のイメージが強いかも知れませんが、このワインを飲むとイメージが覆ります。濃厚さと粘着性の高さがハンパないです。さすがは樹齢85年! もちろんスッキリと爽やかな酸味とフレッシュな果実味というアリゴテらしさも健在です。

個人的には良い出来のアリゴテはシャルドネよりも好きなので、このワインはとっても気に入ってしまいました。
フランス国内でも大人気で、入手困難な造り手の1人とされています。
産地:ブルゴーニュ/フランス
生産者:ジャン・フルニエ
品種:アリゴテ95%、ムロン・ド・ブルゴーニュ5%


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■Baron Bartouse Blanc Demi-Sec
バロン・バルトゥーズ ブラン ドゥミセック

ボルドーのAOCワインです。
が、この白ワイン、ただのAOCとは違います! 生産者はバロン・バルトゥーズ家。普段はサンテミリオン生産者協同組合に葡萄を供給しているのですが、「自分が丹精込めて育てた葡萄が全く知らないワインに変わっていくのが我慢できない!」と、数年前から自家畑の葡萄だけを使ったワインを造りを始めました。

しかも、ネゴシアンに直売して不当な価格で取引されるのを嫌い、協同組合に卸すことによって謙価を保つと言う、極めて良心的な造り手です。もちろん「敢えてボルドーAOCに抑えて」販売していても、サンテミリオンの基本となるセパージュ配分は忠実に守っています。色はグリーンがかった黄金色、甘い花の香りと、完熟した南国のフルーツを思わせる凝縮された果実味が魅力。
産地:ボルドー/フランス
生産者:バロン・バルトゥーズ
品種:セミヨン100%


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■Domaine Philippe Chavy Bourgognu Chardonnay

ドメーヌ フィリップ・シャヴィー 
ブルゴーニュ・シャルドネ

優良生産者の両親(母親がムルソーのロピト家、父親はピュリニーのシャヴィー家)を持つフィリップ・シャヴィーがこのワインのために使用する畑はピュリニーとムルソーを併せて2.09ヘクタール。
ピュリニー・モンラッシェの畑90%と、ムルソーの畑10%で造られるシャルドネです。生産方法は自然や月のサイクルを尊重する「ビオディナミ」。植物や土の力をさらに引き出す努力を行い、病気からの保護を極力減らすと共に、収量を抑えています。
セラーでは温度管理可能なステンレスタンク(醸造の初期段階に使用)とオーク樽による熟成という伝統的な手法を併用。熟成の間はワインに何もせずに澱だけ攪拌し、11ヵ月後に樽の檻引きを行い、他の樽とブレンド。瓶詰め直前には軽い濾過処理を行います。
色はまさにゴールドという感じ、90%がモノを言ってかピュリニー・モンラッシェを彷彿させます。洋梨、林檎を思わせる芳醇な果実味にジンジャーの香り、しばらくするとアーモンドのような香りが出てきます。ミネラル感に溢れ、すっきりとした酸味の後に、グレープフルーツのようなフレッシュな苦味が訪れます。

しっかりとした余韻を楽しめるリッチなワイン。
産地:コート・ド・ボーヌ(ブルゴーニュ)/フランス
生産者:フィリップ・シャヴィ
品種:シャルドネ100%


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■Poupille Cotes de Castillon
プピーユ
コート・ド・カスティヨン


1990年代半ば、当時まだマイナーなアペラシオンだったコート・ド・カスティヨンから彗星のごとく現れ、スイスで行われた専門家によるワインコンテストでは、10万円を超えるペトリュスと最後まで競い合い、「コート・ド・カスティヨンの奇跡」と讃えられているワイン。
プピーユは「丘の端」という意味で、スロープの端にシャトーがあることからこの名前が付けられました。カスティヨンの北西に位置するシャトーは南向きの日当たり絶好の立地で、葡萄畑はサンテミリオンから尾根がつながっている丘陵地帯の一角にあります。
この畑はメルローの生育に最適な土壌で、樹齢40年以上の葡萄からは素晴らしいワインが造られます。完熟したものだけを全て手摘みで収穫し、房、粒の状態まで選別しながら、天然酵母で発酵させます。熟成はリムーザン50%、アリエール30%、ヌヴェール20%と様々な樽で、実に18ヶ月の間行われます。こうしてあのペトリュスと張り合い、ブラインドコンテストでも450銘柄中堂々1位を獲得した「シンデレラワイン」が出来上がるのです。
ちなみに『神の雫』で絶賛されたヴィンテージは1つ前の1999年。

漫画の中では「クイーンが聴こえる」(ハァ?)と表現されていたのですが、さすがにそれはありませんでした。。。
産地:コート・ド・カスティヨン(ボルドー)/フランス
生産者:フィリップ・カリーユ
品種:メルロー100%


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デザートの後にはしっかり食後酒も。



■Pedro Ximenes Gran Barquero
ペドロ・ヒメネス グラン・バルケーロ
干し葡萄から造られるスペインの極甘口ワインです。
シェリータイプですが、くせがなく、見た目(真っ黒な色)とは対照的にとても飲みやすい。甘さも貴腐ワインよりずっとフレッシュ感があり、私は断然こちらの方が好き。
とりあえず造り方をご紹介しておきます。
完熟したペドロ・ヒメネスを8月下旬に収穫し、約1週間藁の上で天日干し後、軽く圧搾すると、非常に糖度が高いため、果汁はすぐに自然酵母の力で発酵し始めます。必要なアルコール度数に達したところで人為的に発酵を止め、オークのソレラ・システムに移し、25年以上熟成させます。
産地:モンティーリャ・モリレス(アンダルシア)/スペイン
生産者:グラン・バルケーロ
品種:ペドロ・ヒメネス100%


食後酒その2。
■Amoure de Chat Noir
アムール・ド・シャノワール
美人の白猫ラベルとボトルに付いた鈴が可愛すぎるフランスのお酒。「可愛い可愛い」と騒いでいたら、オーナーの渡部さんが「中身は結構しっかりした酒だよ」とサービスで味見させてくれました。

シャノワール(黒猫)というコニャックがあって、この白猫バージョンはそれにリキュールで甘さを+し飲みやすくした女性用なのだとか。で、頭にアムール・ド(~の恋人)が付いているのですね。
ラベルの猫が白いところといい、さすがにフランス人はおシャレだわん。
で、お味の方ですが、いくら甘いといっても元がブランデーなので、度数はしっかりあります。カクテルとは違うので、お酒が弱い人には相当キツイと思いますよ。ソーダやジンジャーエール、水割りで楽しむといいかも。

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黒猫とカノジョ いや~~ん可愛すぎる
産地:フランス
生産者:アンリ・ムニエ

タイプ:ブランデー

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※このお酒とともに楽しんだお料理については こちら
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Cafe Rosemary でいただいたワイン/090717

2009-10-20 02:18:27 | お酒のお話



*Cafe Rosemaryのプロヴァンスフェアに登場したワインたち

マルセイユ、ニースといった都市がある南仏プロヴァンス地方は、フランスで一番古いワインの歴史(紀元前600年頃、フェニキア人達がマルセイユを植民地にした時代に伝わったとされる)を持つ地域です。
なんと耕作面積の約1/2がブドウ畑で占められているほど!
気軽に飲める「早飲み」タイプのものが多く、ロゼ70%、赤25%、白5%の割合で生産されています。
長い日照時間と水はけの良い石灰質の土壌が葡萄栽培に最適なため、他の地方では見られない独特な品種が多く、季節感や地域の習慣が反映されたワインが楽しめます。

■Domaine La Roche Costieres de Nimes 2008
ドメーヌ・ラ・ロッシュ コスティエール・ド・ニーム

用意された6種類のうち、一番人気が高かったワインがこちら。
実は私、プロヴァンスワインはロゼした飲んだことなかったので、白も赤もいただけるチャンスがありがたかったのですね。 
さて、初めてのコスティエール・ド・ニームですが、しぼりたての柑橘系フルーツを思わせるフレッシュさと、煮詰めたジャムのような甘さが混然とした魅惑的な香りに、私が勝手にイメージしている「南フランス」のイメージがピッタリとハマりました。
しかし甘酸っぱい香りとは対照的に、口に含むと酸味はあまり感じられず甘くもありません。「爽やか」とはひと味違って、ドライシェリーのようにクールな印象です。
若々しく甘い香りと、果実味は強いながらもドライな味わいが絶妙のバランスを保ち、後味に奥行きを感じさせる白ワイン。
お食事と一緒に、というよりは、食前酒として前菜と楽しみたい。

茄子のリエット アイオリ風味と
産地:コスティエール ド ニーム
生産者:ドメーヌ ラ ロッシュ
品種:グルナッシュ・ブラン50%、ルーサンヌ50%



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■Domaine de la Vieille Julienne Rose 2007
ドメーヌ・ド・ラ・ヴィエイユ・ジュリアンヌ ロゼ

18世紀から続く古い醸造元「ドメーヌ・ド・ラ・ヴィエイユ・ジュリアンヌ」は、コート・デュ・ローヌ地方南部、シャトーヌフ・デュ・パプ地区(ローマ時代の遺跡が多く残るアヴィニョンと、香水で有名なオランジュの中間あたり)にあります。ヨーロッパ全土を襲った「フィロキセラ」の害を逃れた希少なワイナリーで、樹齢100年を超える葡萄の樹から、果実味豊かなワインを生み出しています。2000年ヴィンテージのレゼルブがパーカー100点を獲得し、一気に世界的な注目を集めました。
その「100点蔵」が手がけるロゼワインは、若々しい果実味が魅力のすっきりとした辛口です。フレッシュで爽やかな飲み心地は、白ワインと同じ感覚で魚料理と合わせても違和感なし。和食とも相性が良さそうです。デイリーにおうちdeごはんのお共にオススメ。

アオリイカと夏野菜のトマトジュレがけと
産地:コート・デュ・ローヌ
生産者:ドメーヌ ド ラ ヴィエイユ ジュリアンヌ
品種:グルナッシュ 80%、サンソー10%、カリニャン10%


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■Domaine la Blanche CASISS 2006
ドメーヌ・ド・ラ・フェルム ・ブランシュ カシ

プロヴァンス地方南西部のカシは、画家マチスやデュフィなどが好んで描いた美しい港町(トップ地図の赤色部分)。南仏では珍しく白ワインで有名な産地です。そう、私が今まで「南仏のワインはロゼしか飲んだことがない」のは、白ワインそのものがあまり造らていないからなのですね。
このドメーヌを経営するパレ家は、1714年以来の歴史を持つカシの領主の末裔で、地中海に向かって山肌に点在する35haの畑を所有しています(その60%が白ワイン)。カシAOCの特徴である酸味のおだやかなこのワイン、プロヴァンス地方の魚介料理がお目当ての観光客にも大人気。「脱・テーブルワイン!」を目指して奮闘中とか。
まろやかなやさしい口当たりの辛口で、ブイヤベースとの相性は抜群でしょう。

魚介の取り合わせプロヴァンス風と
産地:カシ
生産者:ドメーヌ フェルム ブランシュ(パレ)
品種:マルサンヌ、クレーレット、ユニ・ブラン各30%、ドーヴィニヨン・ブラン他


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■Domaine Chaume-Arnaud Portes de la Mediterranee Rougee 2006 
ドメーヌ・ショーム=アルノー ポルト・ド・ラ・メディテラネ ルージュ

厳しい寒波に襲われた1956年を境に、オリーブ農家から転業した女性醸造家が所有するワイナリー。冬と夏の寒暖差の激しい気候、砂利を多く含んだ粘土石灰質土壌や泥質土を含む粘土質土壌という、ヴァンソーブル村の力強い個性を反映させたワインを産出しています。「コンクールで賞を取るより、たくさんの人に楽しんでもらえる気さくなワインを」という信念のもとに造られたこの赤ワインは、「地中海への門」と名づけられました。
いちご、チェリーを思わせる甘酸っぱい香りと、フレッシュな果実味が豊富。口当たりがまろやかで親しみやすい、地元の人たちも大好きなデイリーワインです。鶏の唐揚、コロッケなどのお惣菜にもピッタリ。

牛肉の白ワイン煮、チーズと
産地:ヴァン・ド・ペイ/フランス
生産者:ドメーヌ・ショーム=アルノー
品種:マルスラン100%
ミディアムライト


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■Muscat de Beaumes de Venise
ミュスカ・ド・ボーム・ド・ヴニーズ

食後酒もいただきました。このワインは、コート・デュ・ローヌ地方南部ヴォークリューズで造られる酒精強化のデザートワインです。完熟した小粒のミュスカ(マスカット種)を手摘みで収穫、自然酵母で発酵させ、途中でミュタージュ(アルコール添加)を行います。その後大樽で数ヶ月熟成されますが、収穫年内に瓶詰するので、繊細な果実味が残ります。
光沢のあるクリアーな黄金色が美しい。豊かでエレガントな香りは果実というより花に近い感じ。貴腐ワインのソーテルヌより香りはずっといいし、甘さにもくどさがなくて飲みやすいですね。地元ではデザート(チョコレート系以外)と一緒にいただくそうです。代表的な造り手が4つあると聞いたけれど、このボトルは今まで見たことのないものです。


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ちなみに↓は今回チョイスしなかった1本。理由は「飲んだことがあるから」。
写真だけ撮らせていただいたので、簡単に紹介させていただきます。

□Domaine de l'Hermitage Bandol Rose 2007ドメーヌ・ド・レルミタージュ バンドール ロゼ
18~19℃で1週間発酵、ステンレスタンクで熟成させた、明るく透明なサーモンピンクが美しいバンドールのロゼワイン。フレッシュさと豊かなボディを備えた辛口タイプです。
産地:バンドール(プロヴァンス)/フランス
生産者:ドメーヌ・ド・レルミタージュ
品種:サンソー60%、ムールヴェードル35%、グルナッシュ、ユニ・ブラン
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Bistro OSHINOでいただいたワイン/090522

2009-07-04 01:51:36 | お酒のお話

前記事 Bistro OSHINO/090522 のワイン編。
(長くなったので分けました)


*お手頃価格で美味しいワイン

居酒屋価格でいただけるグラスワインに蘊蓄たれるのはカコワルイので、備忘録も兼ねごく簡単にご紹介しておきます。
だって安いけど、美味しいワインばっかなんだよ!
ワインBarのつもりで訪れても十分満足出来ると思います。





🟠いただいたお酒~(全てグラスで)❤️

・泡酒(1、8)
スペインのカヴァ。気軽にグイグイいけるスッキリした辛口。
お値段を気にせず飲める600円!

・白ワイン(2、4)
Viognier de L’Ardeche
ヴィオニエ ドゥ ラルデッシュ

ローヌ・アルプ地方(アルデッシュ)のワイン。
やや緑がかった黄色、ヴィオニエ種の特徴であるアカシアを思わせる白い花の甘い香り、フレッシュでフルーティな酸味。
ローヌ川左岸の火山性土壌ならでは(らしい)の円やかさが、若々しい爽やかさと融合し、非常に上品なテイストです。
多分去年 丸山亭 でいただいて感動した「ドメーヌ・デ・グランジェ・ド・ミラベル」だったかと(詳細は こちら )。
点字ラベルで有名な M・シャプティエ社 のワインです。

・赤ワイン(3、5、6、9、10.ラベルアップ)
Domaine des Tours Vin de Pays de Vaucluse Rouge
ドメーヌ デ トゥール ヴァン・ド・ペイ・ド・ヴォークリューズ

シャトー ヌフ・デュ・パプの名手、エマニュエル・レイノーが手掛けるカジュアルワイン。
透明感のあるルビーレッド、グラスに口を近づけるとトロピカルフルーツのような甘い香りが。
赤い果実の酸味、ほのかな野性味に若々しさを感じるミディアム。
口に含むと、最初にベリー系ジャムを思わせる甘酸っぱさ、すぐにしっかりしたタンニン、最後には酸味がまろやかな余韻に変わる、とってもエレガントなテイストです。
お手頃ワインに似合わず、なかなかバランスが良く、複雑味も楽しめます。
さすがはジャック・レイノー(1977年に死去)の甥が造ったワインですね~。
なんと700円!

産地:コート・デュ・ローヌ/フランス
生産者:ドメーヌ デ トゥール(エマニュエル・レイノー)
品種:グルナッシュ60%、サンソー20%、クーノワーズ10%、ディヴィエール10%
ミディアムボディ

・食後酒(10.ラベルアップ、11.ヴィンテージ1971、12.ヴィンテージ1979)
Toro Albala Monntilla Moriles Pedro Ximenez Gran Reserva 1971
トロ・アルバーラ・モンティーリャ・モリレス ペドロ・ヒメネス グラン・リゼルヴァ1971

シェリー(長い歴史を経て、特別な自然条件のもと、独特の製法によって出来上がったワイン)に分類されているようです。
通称「ドン・ペーエキス」、なんとこれで白ワインなんですね!
甘味添加などに使われるペドロ・ヒメネスを約2週間天日で干しぶどう状態にしたものから造られます。
最低25年熟成させたものをヴィンテージ順ではなく「クラシックな特徴が出てきた」ものからリリース、ヴィンテージごとに世界で1万本しかない希少品なのだそうです。
単一ヴィンテージ、しかも38年熟成って…!
黒に近い濃いマホガニー色、干しぶどうの凝縮された甘さと深い香り。野性的な逞しさを感じさせつつ、口当たりはあくまでもソフトで、プリンにかける焦がしたカラメルソースのような感じ。
長い余韻も楽しめ、なんとも魅力的なデザートワインです。
この日一番高価な900円。

産地:アンダルシア/スペイン
生産者:ボデガス・トロ・アルバーラ
品種:ペドロ・ヒメネス100%
※トロ・アルバーラの造り方は こちら

サービスで20年モノ(1979)をテイスティングさせていただきました。

向って右の1971とはやはり黒さが違う! でも真っ黒な方が口当たりは俄然マイルドです。第一生命主催の 利き酒イベント で出合った真っ黒な梅酒「渾然」を思い出した。
ちなみにアルコール度数は日本酒と同じくらいの17度。バニラアイスにかけて、というバリエもあるそうな(美味そ~!)。

Bistro OSHINO
□11:30~14:00 18:00~22:00
□火曜定休
□鎌倉市扇ガ谷1-8-6 小黒ビルB1
□0467-55-5327
※この日いただいたお料理は こちら
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丸山亭でいただいたワイン/090123

2009-03-12 01:48:34 | お酒のお話
*丸山亭での豪華1人ディナー(1/23)でいただいたワインたち

■Hugel&Fils Gentil
ヒューゲル ジョンティ

アルザスの名門、ヒューゲル・エ・フィスは、大西洋からの影響を受けることのない大陸的な栽培地、アルザス地方のリクヴィールで葡萄栽培とワイン造りの歴史を刻んできました。中世の時代から「最も高貴なワイン産地の1つ」として名を知られるリクヴィールに25ha以上もの畑を所有し、そのほぼ半分がグラン・クリュ。1969年から12代、360年以上に渡って「ワインの品質は、100%葡萄そのものによる」という黄金律を守り続けています。
ちなみに、ワインの品質を決定する黄金律とは、化学肥料を使用しない、過剰な収穫をしない、平均樹齢が30年、余分な房を落とす、常に手摘みで収穫を行う、の5つ。こうして畑で収穫される葡萄に加え、長期にわたって契約している栽培農家からも葡萄のみを購入しています。
昔のアルザスでは、高貴葡萄品種を組み合わせて造られるワインを「ジョンティ」と呼んでいました。この「ヒューゲル ジョンティ」はその伝統を忠実に再現したクラシックワイン。ゲヴルツトラミナーのスパイシーなフレーヴァー、ピノ・グリのボディ、リースリングのフィネス、ミュスカの果実味、そしてシルヴァネールの爽やかさが見事に調和しています。

色は薄いレモンイエロー。ユリ、クチナシなど白い花、完熟果実を思わせる華やかな香りが広がります。ゲヴュルツトラミネール、ピノ・グリ、リースリング、ミュスカ、シルヴァネール、

5種の葡萄の果実味がギュッと凝縮され、華やかで風味豊かなワイン。爽やかで上品な余韻が長く続きます。
産地:アルザス/フランス
生産者:ヒューゲル・エ・フィス
品種:ゲヴェルツトラミネール、ピノ・グリ、リースリング、ミュスカ55%、シルヴァネール45%


■Les Carmes de Rieussec
カルム・ド・リューセック
ソーテルヌの銘醸、シャトー・リューセックのセカンドです。この「カルム・ド・リューセック」は、ファーストと同じく貴腐ブドウを使用して造られる甘口白ワイン。オーク熟成期間は短いものの(18ヶ月)、収穫はファーストと同じ9/23~10/27、単位収穫量は15.7hl/ha。

存在感も飲み応えも全く遜色はありません。それにしても、フォアグラ料理との相性は抜群!
産地:ソーテルヌ/ボルドー(フランス)
生産者:シャトー・リューセック
品種:セミヨン100%


■Dehesa La Granja
デエーサ・ラ・グランハ
アレハンドロ・フェルナンデスのワインは、「コンダード・デ・アサ」を以前にこのお店でいただいたことがあります。テンプラニーリョ・マスターの異名を持つ、スペイン注目地区「リベラ・デル・ドゥエロ」を代表する生産者です。

このワインは、サモラ州の牧場地に作られたセラーで生まれました。中心地を流れるグアレーニャ河のほとり、17世紀から19世紀にかけては主要なワイン生産地としてヨーロッパ中に知られている土地だったそうです。ラ・グランハの生産は1998ヴィンテージから始まりました。

色は黒に近い深紅。ブラックベリー、ブラックチェリーの華やかな黒果実、コーヒー、チョコレートなどカカオを思わせる強烈なアロマがリッチな印象を残すミディアムボディ。

タンニンが強く重厚感もたっぷり。
産地:ティエラ・デル・ヴィーノ(サモラ州)/スペイン
生産者:アレハンドロ・フェルナンデス
品種:テンプラニーリョ100%
ミディアムボディ


■COTE DE BROUILLY MARCEL LAPIERRE et CHRISTOPHE PACALET
コート・ド・ブルーイィ マルセル・ラピエール&クリストフ・パカレ

ブルゴーニュの最南部にあるボジョレー地区は、葡萄栽培に適した土壌とは言えませんが、ヌーヴォーを造る品種として知られている「ガメイ」はこの地域でよく育ちます。この地区には標高約500mほどの山があり、その裾を取り巻く280m~485mの斜面にある畑が、「コート・ド・ブルーイィ」を名乗れます。土壌は珪岩、閃緑岩、火山性の硬い岩で、4~5世紀頃にはすでに葡萄の木が植えられていたと言われています。
マルセル・ラピエールはこの地区で傑出した生産者であり、有機農法(ビオディナミ)の実践者としても知られています。畑に生息している酵母菌を死なませないよう除草剤も使用しません。発酵のプロセスを熟知している培養酵母ではなく、土着の酵母(天然酵母)で葡萄を発酵させるという困難なワイン造りを実践しています。毎年付着する酵母の異なる葡萄から美味しいワインを造ることは、アルコール発酵のプロセスを丹念に監視し続けるという手間と根気のいる作業です。



紫がかった深いルビーレッド。ガメイ種の特徴でもあるフレッシュかつフルーティな香りが楽しめます。
少し熟成させると、ベリー系の果実、アーモンド、スパイスのブーケが加わり、エレガントさと共に複雑さも表れるそうです。
産地:ブルゴーニュ(ボージョレ地区)/フランス
生産者:マルセル・ラピエール・エ・クリストフ・パカレ
品種:ガメイ100%
フルボディ


■Domaines Perrin La Vielle Fermeドメーヌ・ペラン ラ・ヴィエイユ・フェルム

雄鳥と雌鳥を仲良く並べた可愛らしいエチケット。
シャトー・ヌフ・デュ・パプを代表する造り手、ドメーヌ・ペランのお手頃ワインです。畑はオランジュ山脈から25km東にあるヴァントゥー山の南斜面、海抜300mの地域に広がります。葡萄(コート・デュ・ヴァントゥー)はローヌ渓谷の南方の契約栽培者から購入。全ての葡萄は破砕後、セメント・タンクにてアルコール発酵を行います。オーク樽にて10ヶ月熟成、7月から8月に清澄、瓶詰めします。

鮮やかなチェリーレッド、熟したベリー系フルーツの香り。果実のフレッシュな酸味にわずかスパイスの風味も感じさせる芳醇なワインです。口に含むと程良いタンニンが心地よいリッチな味わい。

ミディアムボディながらバランスのとれた豊かなテイストで、フレンチ以外の様々なお料理とも相性が良さそう。
産地:ローヌ/フランス
生産者:ドメーヌ・ペラン
品種:グルナッシュ50%、シラー20%、カリニャン15%、サンソー15%
ミディアムボディ


※この日ワインと共に堪能したフルコースについては こちら
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2軒目は25分歩いてBeau Tempsへ

2009-02-22 13:02:08 | お酒のお話

ボータン(ワインBar、カフェ/長谷)


*飲み足りず、初めて「ワインだけ」を目当てに訪問

このブログでもすっかりおなじみとなった長谷のボータン。
ディナーのお店 Bistro OSHINO でワインが足りなかった私は、鎌倉駅で連れと別れ、1人で徒歩25分の此方へハシゴ。



到着は21:41。このお店も休日の夜だというのに結構な繁盛ぶり。
カウンターは満席でした。



あいかわらず山小屋風のウッディな店内はまったりと落ち着いた雰囲気。「今日は全然飲み足りてないんですよ~」と石井さんに告げて1人でテーブル席へ。



思えばワインだけを飲みに2軒目利用は初めてなのね。 例によってお薦めワインを「おまかせ」でお願いすることに。
「白と赤を2杯ずつ」ゆっくりと楽しむつもり。

すでにお隣の人気イタリアン Nadia は閉店時間を過ぎ、広いお庭は真っ暗。なんとなく隠れ家でノンビリしているような心地よさです。

〓いただいたワイン〓

🟥Domaine Marc Tempe Sylvaner Zellenberg 2005
ドメーヌ マルク・テンペ シルヴァネール・ツェレンベルグ2005

ドメーヌ・マルク・テンペの所有するツェレンベルクは、アルザスの中心部から7kmほど進んだ南西向きの畑。標高220m、粘土石灰土をベースに花崗岩や黄色みを帯びた石灰の混じる土壌は、どんな葡萄品種とも相性がいいそうです。ワイン造りは徹底したビオ・ディナミで、化学肥料や農薬を一切使わず、芽かきによる収量制限や夏季剪定も行ないません。芽かきをすると、葡萄の樹が「切り取られた」というショックを記憶し、立ち直るために無駄なエネルギーを使ってしまう。だから「環境に合わせ自力で育っていくのを助ける以外は何もしない」そうです。
太陽の光をいっぱいに浴びて、糖度が充分にのった葡萄は9月に手摘みで収穫。そして、房、茎をつけたままやさしく最長で6時間かけてプレス。培養酵母などは一切加えず、補糖もなし、地付きの天然酵母のみで熟成。濾過もしないで瓶詰めするため、グラスに注ぐとちょっと色が濁っています。
すっきりとした辛口。初夏によく冷やして飲みたいワイン(1,200円)
産地:アルザス/フランス
生産者:マルク・テンペ
ブドウ品種:シルヴァネール100%


🟥Dario Princic Vino Bianco 2005
ダリオ プリンチッチ ヴィーノ ビアンコ 2005

ダリオ・プリンチッチの畑は、フリウリ州の中でもゴリツィア丘陵地帯の最北端オスラヴィアにあります。個性的な造り手がひしめく白ワインの名醸地です。彼の畑は15年前から無農薬で、醸造過程においても人工的な添加物を一切認めません。野生酵母しか使わず、二酸化硫黄は瓶詰め時に必要最小限にとどめています。
このワインはなんと日本でしか飲めません。ダリオが地元で営んでいる居酒屋で、量り売りサービスをしているハウスワインを特別瓶詰めしてもらったもの。発酵が終了するまでSO2を使用せず、白ワインでは珍しく完熟した葡萄の皮を漬け込んでいます。  赤ワインと同様の造り方をしているため、マセラシオンした白葡萄の旨みがあり、フレッシュな果実味とタンニンが全体をまろやかにしています。
やや褐色がかっていますが、飲み口は爽やかでびっくりするほど飲み易い(1,200円)
産地:フリウリ/イタリア
生産者:ダリオ・プリンチッチ
ブドウ品種:ソーヴィニョン・ブラン100%


🟥Le Scarabee Le Petit Scarabee
ル スカラベ ル プティ スカラベ

2007年設立の新しいドメーヌで女性醸造家が造る自然派ワイン。ル・スカラベは、カニグー山を遠く望むグラニットとシストが交わる土壌の畑を5.7ha所有していて、70年を越えるカリニャンを始め、シラー、グルナッシュ・ブラン、グルナッシュ・グリなどを栽培しています。まだスタートしたばかりの若いドメーヌだからか、オーナーの個性が反映されているのか、濃さや強さを前面に押し出したタイプではありません。
明るい赤い色。苺、ラズベリー、チェリーなどの赤果実、すっきりとしたハーブの香り、ヨーグルトのような優しい酸味。全体的にとてもピュアでまろやかな印象です。タンニンがきつくないので、あまり赤ワインが好きじゃない人にもオススメ。
ライトな飲み口ながら余韻は長く、ミネラリーでスパイシーな凝縮感もあります(900円)
産地:ルーション地方/フランス
生産者:ル・スカラベ
ブドウ品種:カリニャン60%、シラー40%
ミディアムボディ


🟥チーズの盛り合せ(1,300円)

結局ツマミもオーダー。


ライトな口当たりの赤ワインに合わせ、クセのないものを選んでいただきました。

Commandaria

4杯目の赤ワインはデザートワインを。
キプロスの伝統的な甘口ワイン「コマンダリア」をいただきました。
日本ではあまりなじみがないけれど、キプロスは世界最古とも言われているワイン造りの伝統を持つ国だそうです。
特に有名なのがこのコマンダリアで、名前の由来は十字軍の時代にイギリスが所有していた島内の葡萄の特産地コマンドエリアが訛ったもの。ポルトガルのポートワインと並び、美食家たちに愛されてきた世界有数のスイートワインなのだとか。
十字軍の兵士たちをとりこにしたのも頷ける濃厚な甘さです(1,000円)

23時を過ぎると、店内には大船在住という女性2人組と私だけ。
BGMもいつの間にか矢野顕子になっていたり(笑)。
佐野元春の『Someday』@あっこちゃんヴァージョンに全員が反応。4人とも同じような世代だとバレバレでした。



そんなわけで、休日に終電乗るハメになった。
時刻は0:43。見事に人っ子ひとりいね―!
ちなみにこの日のお支払いは5,600円なり。

Beau Temps
1/20(火)よりランチ営業しています。
定休日はしばらく月曜日となります。
□12:00~15:00 18:00~0:00
月曜定休 無休(不定休)
□鎌倉市長谷1-14-26 □0467-40-6172
※前回のボータンは こちら
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第3回「光の会」でいただいたワイン

2008-12-30 00:41:47 | お酒のお話



フランスの「ボージョレ・ヌーヴォー」といえば、イタリアでは「ヴィーノ・ノヴェッロ」

イタリア全土で生産されているので、地域や生産者によって使われる葡萄が全く違います。トスカーナはサンジョヴェーゼ、シチリアはネロ・ダヴォラ、またピエモンテではネッビオーロやバルベーラというように、ガメイ100%のボジョレーと違って、その土地の固有品種で造られています。また、同じマルケ州でもガロフォリではモンテプルチアーノ、ウマニ・ロンキではサンジョヴェーゼや複数品種のブレンドだったりするので断然面白い!

と、エリゼの藤野女史の受け売りであります。
第3回光会で、ジビエと共に楽しんだワインをご紹介します。

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■Novello TINI Marche Rosso Garofoli
ノヴェッロ・ティニ・マルケ・ロッソ ガロフォリ

産地:マルケ州/イタリア 
生産者:ガロフォリ
品種:モンテプルチアーノ


マルケ州はトスカーナとは反対側のアドリア海に面し、背後にはアペニン山脈がそびえているため、豊かな自然の恵みを最大限に生かして、バラエティ豊かなワインが産出されています。ガロフォリは、ヴェルディッキオの品質と地位向上に貢献したパイオニア的生産者。1871年から4世代に渡ってワインを造っている名門です。ロッソ・コーネロの原料葡萄モンテプルチアーノで造った新酒がこのティニ・マルケ・ロッソ。“ティニ”とはマルケの方言で、ラベルにも描かれている上方解放式の樽のこと。
グラスに注げば、新酒とは思えない濃く深い色合い。ワイルドベリーやチェリーなど黒果実を思わせる甘い香りが立ち上ります。味わいは新酒ならではの若々しくフルーティな酸味に溢れ、相応の飲み応えもあります。

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■Novello Salento Conti Zecca
ノヴェッロ・サレント コンティ・ゼッカ

産地:プーリア州/イタリア
生産者:コンティ・ゼッカ
品種:ネグロアマーロ、マルヴァジア・ネーラ

イタリア、プーリアはサレント半島に、公爵家として門を構える「コンティ・ゼッカ」。500年にわたるワインづくりの歴史をもち、古くからフランスやイギリスとの貿易を行ってきた、由緒あるワイナリーです。新酒が造られる頃に毎年プーリア州に渡来する野鳥、ツゴミが描かれたラベルでおなじみのノヴェッロ・サレントは、コンティ・ゼッカがその本領をいかんなく発揮する地葡萄、ネグロアマーロとマルヴァジア・ネーラを使用したしたもの。新酒ならではのフルーティさが前面に出た味わいになっていますが、しっかりとした存在感もあります。

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■ルバイヤート`08 新酒 マスカットベリーA 赤

産地:山梨県勝沼町
生産者:丸藤ワイナリー
品種:マスカット・ベリーA100%


ルバイヤートは、伝統のある日本ワインの産地として知られる山梨県勝沼町の地で、国産葡萄を100%使用した純国産ワインに徹し、世界の銘醸地と肩を並べるワイン造りを目指して国産ワインの新世紀を歩む名門ワイナリーです。
秋一番に穫された山梨県産「マスカット・ベリーA」を100%使用して、果汁を清澄させてから低温でゆっくりと発酵、色素の抽出と発酵温度に気をつけながら丁寧に醸し上げ、今年も味わい豊かな新酒が誕生しました。

もぎたて葡萄から生まれるフルーティーでフレッシュな風味を持ちながら、ルバイヤートらしい濃い色調、厚みを伴った凝縮感と旨味のあるミディアムボディーです。

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■Domaine Gerard Seguin Bourgogne Rouge Cuvee Chantal 2005
ドメーヌ・ジェラール・セガン
ブルゴーニュ・ルージュ・キュベ・シャンタル 2005

産地:ブルゴーニュ/フランス
生産者:ドメーヌ・ジェラール・セガン
品種:ピノ・ノワール100%

こちらはヌーヴォーではありません。「ジビエ」をテーマにしたお料理に合うワインを、ということで酒屋さんが推薦してくれたとっておきの1本。
「日本ではまだ無名の造り手ながら価格を考えると信じられないポテンシャル」とのこと。

ジュヴレ シャンベルタンを拠点として3代にわたりワイン造りを行う家族経営のドメーヌ。ジュヴレ シャンベルタンとシャンボール ミュジニに5.5ha所有し、現当主ジェラールはボーヌの醸造学校の教授を務めるかたわら、最新設備の機器を使い、畑は自然な状態で農薬一切無しのビオロジーを実践しています。生産は年間30,000本。

シャンボル・ミュジニ(国道74号線沿い)の区画の葡萄(樹齢50年)を100%使用して造られるジェラール・セガンの看板ワインのひとつ。2005年はオーク樽(2~3年)で15~18ヵ月熟成し、わずか170ケースのみ造られたグレイトヴィンテージ。
赤い果実の華やかな香り、繊細なタンニン、高樹齢の葡萄から生まれる凝縮感、たっぷりのミネラルと綺麗な酸があり、バランス良くまとまっています。

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ワインと一緒にいただいたお料理は こちら 
★店舗情報エリゼ光
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