七曜工房みかん島

18年間の大三島暮らしに区切りをつけ、
滋賀大津湖西で、新たに木のクラフトと笛の工房
七曜工房を楽しみます

筍尽くし

2008年04月17日 | 大三島での生活

「はよ、竹の子掘りにいかにゃあ~ ドンドン竹になっとるで」

 Hさんが、声をかけてくれた。

Hさんは、毎夕、筍を掘りに行っているそうだ。

”なぜ 夕方なのか”というと、
 Hさんとこは、夜の間に、猪が出てきて、
  朝に行くと、筍がスッカリ、猪に食べ尽くされているという。
  それで、猪より先に見つけた筍を、猪の出る前の夕方に掘る。
  「それでも、猪と競争して、筍掘りは負けとるんよ」

 我家が新しくお借りしたはるみ畑の隣は、竹やぶになっている。

「春になったら、筍を掘らにゃあー、みかんができんよ」
と地主さんに、教えてもらっていた。


はるみ畑の横は、放棄みかん園が竹藪になってしまっている。

「あっ、竹の子! みかんの木の傍まで、生えてるんやん」
「はよ、掘ろ。みかんの木を助けなあかんな」



はるみの木の根元に出てきた竹の子


鍬で廻りの土を掘り、竹の子根っこが現れてきたら、
スコップで、竹の根っこから切り離し、掘り起こす。



鍬で、竹の子の廻りを掘る。
 
うまく行けば、コポッと竹の子が抜き取れる。




竹の子の美味しいところまで、うまくとれた。

草や落ち葉をかき分け、足で探りながら、歩くと、
すこし膨らんでいる土の下に、竹の子が出ている。
あちらにも、こちらにも、ポコッポコッと。

初掘りとしては、上々の収穫 



竹の子の収穫も やっぱり、みかんキャリー単位です。

今日は、これから雨がひどくなる予報
 竹の子がかたくならないうちに、
 早く、炊いてしまわねば。



急遽、軽トラの荷台が、竹の子調理台です。




夫は、薪が濡れないうちに、大急ぎで火を起こす。



何とか、大鉄鍋1回で済むように、皮をむく。



火が起こってしまえば、雨が降っても、ひとまずは、大丈夫。



湯気の立つ、ホカホカ焼筍は、
焚き火ならではの楽しみ
思わぬ、豪華なお昼の一品です。



わさび醤油に山椒をそえて、
ホッコリ、むっちり、あっさり味


大三島産竹箸とみかんの木の箸置き    七曜工房作

初筍掘りで、今夜は、筍尽くし。
 筍ご飯に、筍とワカメの煮物
 ワカメは、潮を洗わずに冷凍しておくと、新鮮



 朝に出た筍は、夕方には、もう竹になってしまうという。
 
   「早いうちから取らにゃ~、みかん畑が竹に覆いつくされてしまうで」
 
 煮物、炒め物、筍寿司、筍ご飯、佃煮、筍の瓶詰め、
   筍尽くしならぬ、竹の子責めの食卓が続きそうである。
 
雨後の筍
きっと、この雨が止んだら、
またニョキニョキ竹の子が出ているに違いない。

「これからは、 身体にブツブツが出るほど、毎日竹の子やでぇ~」

「タケノコ退治」の様子もご覧ください。





 

コメント (2)
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