物欲王

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万年筆のクリーニング

2021-08-30 18:24:42 | 文房具

学生時代からモンブランの万年筆を愛用しています。昔よく通っていた図書館で立派な万年筆を持った男性を何度も見掛けることがあり、その万年筆があまりに素敵だったので何というペンか調べたところ、マイスターシュテュック 149という製品でした。

どのくらいの値段がするのだろうかと百貨店に足を運んだものの、149は当時の僕にはとうてい手の届かない価格でした。ただ、同じシリーズで146というペンがありました。149よりも小ぶりですが、細身の僕にはそちらの方が相応しそうですし、価格が149より安価だったので、なけなしの貯金をすべてはたけば買えそうです。かなり逡巡した挙げ句、自分にとって初めての使い捨てではない筆記具として146を机の引き出しに迎え入れました。

万年筆をあまり使ったことがなかった僕は、インクの仕組みにまず驚きました。ボールペンのように替え芯のようなものをペンの中に挿し込むのだとばかり思っていましたが、146はインクの入った小瓶を買って、瓶の中のインクをペンの中に吸い込ませるように出来ています。液体をそのままペンに吸い込ませる仕組みには無駄がなく、その美しさに感動した想い出が今も記憶に残ります。

ただし、カードリッジの入れ替えのような手軽な仕組みではないので、インクの色を変えるときや、インクを入れてから3か月経つ毎に、水でペンの内部を洗う必要があります。万年筆のクリーニングが定期的に必要なのです。3か月に1回というとたかだか年に4回なので最初は苦にならなかったのですが、万年筆が複数あると結構億劫になってきます。と言っても146の後に買ったものを加えても僕は全部で2本しか持ていないのですが、それでも面倒です。

ただ、それさえ我慢してしまえば何年でも使い続けることが出来るのですよね。僕が学生だったのは遙か昔のことですが、146は当時と変わらず僕の考えていることを紙面に写し取ってくれています。これがメンテナンスしながら使える道具の最良のメリットですね。

 

 


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