ニコンのフィルムカメラ製品ラインアップ見直しに関するプレスリリースを見て以来、量販店のカメラ売り場に足が向く回数が多くなりましたが、毎回目にするのは現行品として生き残った製品ですら「お取り寄せ」という悲しい現状であり、デジタルカメラ売り場の急激な隆盛にただただ驚くばかりです。
そのうち買おうと思っていたマニュアルフォーカスの純正レンズはもはや中古でしか手に入れる術はなく、現行至上主義者としてはZeissのFマウントレンズも検討しものの、どうせZeissに手を出すならZeiss Ikonに乗り換えてしまえと考えたのも束の間、Zeiss Ikonに乗り換えるのであれば似たような金額で(恐らく)最後のFが買えると考えるに至り、気が付いたらF6の箱が入った量販店の紙袋を手に帰路についていました。
個人的にはNikonのカメラではNew FM2という機種が一番のお気に入りで、愛用者も多く評価は決して低くない上位機種のF3にはあまり馴染めなかったので(使いこなせなかっただけ?)、F6にはそれほど期待していませんでしたが、いざ手元に置いてみると流石にF一桁モデルとあって非常に満足のいく製品でした。
最初に驚いたのが最速で1/8000秒が切れる縦走りシャッターとは思えぬ程まろやかな動作音です。F3は横走りの1/2000秒シャッターですが、F6のシャッター音はF3のそれよりも静かで落ち着いているような気がします。この静かさで自動でフィルムも巻き上げられているとは俄には信じがたいものがありました。
またマニュアルフォーカスのレンズでもあらかじめレンズ情報(焦点距離、開放F値)を登録しておきさえすれば、定評のあるRGBマルチパターン測光が使えるのはうれしいですね。最近の機種だと古いレンズを装着時には中央部重点測光しか使えないというのが一般的だったかと思いますが、F3の癖のある中央部重点測光に馴染めなかった僕にとっては最新のRGBマルチパターン測光が非常に魅力的です。
# といってもNew FM2の中央部重点測光はかなり信頼していますが...
一桁Fシリーズとあって、F6のファインダーはかなり秀逸です。オートフォーカスのカメラでありながらマニュアルでピント合わせしても違和感のないファインダーになっています。標準添付のファインダースクリーンがスプリット・マイクロでないのが残念ですが視野率100%の一桁Fのファインダーはやはり素晴らしいですね。
良い意味で期待を裏切られたのがフォーカスエイド機能です。これは予想外に便利ですね。僕は乱視がひどく、眼鏡をかけないとまともにピント合わせが出来ないのですが、ふらっと散歩するときにわざわざ眼鏡をかけて写真を撮るのも面倒なので、これまでピントのあった写真の歩留まりがかなり悪かったのです。しかしF6のフォーカスエイド機能を使えば眼鏡の代わりをカメラがある程度してくれるので、マニュアルフォーカスを今まで以上に気軽に利用できるようになりました。
一方、デジカメ全盛の世にあってNew FM2のような100%マニュアルカメラを愛用している僕が時代遅れなだけなのでしょうが、操作ボタンの多さには正直言って面食らいました。F3のAEすら使いこなせず単なるマニュアルカメラとして利用していた僕にはF6の多機能ぶりに追従するにはもう少し時間がかかりそうです。もっともマニュアルフォーカスのレンズしか持っていないので、そもそもほとんどの機能が利用できないのかも知れないですけど。
あと、欲を言えばもう少し軽くして欲しかったですね。F3ですらふらっと散歩するには気になる重さでしたが、F6はさらに重いので、外に持って行くには若干躊躇してしまいます。コンパクトカメラも持っているので特に困りはしませんが、もうちょっと軽ければF6の使用頻度がさらに高まる気がします。
何にせよF6「さすがに一桁F」だと感心させられるカメラですね。恐らく最後のFになってしまうのでしょうが、多少なり銀塩カメラに思い入れのある方には是非とも買い支えて頂きたいですし、仮にフィルムカメラ市場を支える目的のためだけに買ったとしても決して後悔させない一品であることは確かです。
そのうち買おうと思っていたマニュアルフォーカスの純正レンズはもはや中古でしか手に入れる術はなく、現行至上主義者としてはZeissのFマウントレンズも検討しものの、どうせZeissに手を出すならZeiss Ikonに乗り換えてしまえと考えたのも束の間、Zeiss Ikonに乗り換えるのであれば似たような金額で(恐らく)最後のFが買えると考えるに至り、気が付いたらF6の箱が入った量販店の紙袋を手に帰路についていました。
個人的にはNikonのカメラではNew FM2という機種が一番のお気に入りで、愛用者も多く評価は決して低くない上位機種のF3にはあまり馴染めなかったので(使いこなせなかっただけ?)、F6にはそれほど期待していませんでしたが、いざ手元に置いてみると流石にF一桁モデルとあって非常に満足のいく製品でした。
最初に驚いたのが最速で1/8000秒が切れる縦走りシャッターとは思えぬ程まろやかな動作音です。F3は横走りの1/2000秒シャッターですが、F6のシャッター音はF3のそれよりも静かで落ち着いているような気がします。この静かさで自動でフィルムも巻き上げられているとは俄には信じがたいものがありました。
またマニュアルフォーカスのレンズでもあらかじめレンズ情報(焦点距離、開放F値)を登録しておきさえすれば、定評のあるRGBマルチパターン測光が使えるのはうれしいですね。最近の機種だと古いレンズを装着時には中央部重点測光しか使えないというのが一般的だったかと思いますが、F3の癖のある中央部重点測光に馴染めなかった僕にとっては最新のRGBマルチパターン測光が非常に魅力的です。
# といってもNew FM2の中央部重点測光はかなり信頼していますが...
一桁Fシリーズとあって、F6のファインダーはかなり秀逸です。オートフォーカスのカメラでありながらマニュアルでピント合わせしても違和感のないファインダーになっています。標準添付のファインダースクリーンがスプリット・マイクロでないのが残念ですが視野率100%の一桁Fのファインダーはやはり素晴らしいですね。
良い意味で期待を裏切られたのがフォーカスエイド機能です。これは予想外に便利ですね。僕は乱視がひどく、眼鏡をかけないとまともにピント合わせが出来ないのですが、ふらっと散歩するときにわざわざ眼鏡をかけて写真を撮るのも面倒なので、これまでピントのあった写真の歩留まりがかなり悪かったのです。しかしF6のフォーカスエイド機能を使えば眼鏡の代わりをカメラがある程度してくれるので、マニュアルフォーカスを今まで以上に気軽に利用できるようになりました。
一方、デジカメ全盛の世にあってNew FM2のような100%マニュアルカメラを愛用している僕が時代遅れなだけなのでしょうが、操作ボタンの多さには正直言って面食らいました。F3のAEすら使いこなせず単なるマニュアルカメラとして利用していた僕にはF6の多機能ぶりに追従するにはもう少し時間がかかりそうです。もっともマニュアルフォーカスのレンズしか持っていないので、そもそもほとんどの機能が利用できないのかも知れないですけど。
あと、欲を言えばもう少し軽くして欲しかったですね。F3ですらふらっと散歩するには気になる重さでしたが、F6はさらに重いので、外に持って行くには若干躊躇してしまいます。コンパクトカメラも持っているので特に困りはしませんが、もうちょっと軽ければF6の使用頻度がさらに高まる気がします。
何にせよF6「さすがに一桁F」だと感心させられるカメラですね。恐らく最後のFになってしまうのでしょうが、多少なり銀塩カメラに思い入れのある方には是非とも買い支えて頂きたいですし、仮にフィルムカメラ市場を支える目的のためだけに買ったとしても決して後悔させない一品であることは確かです。
Nikon F6 一眼レフカメラ ニコン このアイテムの詳細を見る |
ニコンはあまり詳しくないのですが、日記を読んでいる限りでは、さすがニコンといった感じですね。1/8000秒ですか!僕のカメラの中ではZeiss Ikonでも1/2000、ライカで1/1000、レチナでは1/500ですから、驚愕の世界です。。
お互い、これからもフィルム業界に多少なりとも貢献していきましょう!
Zeiss Ikonはかなりそそったのだけど、店頭での在庫具合を見るに来年でも余裕で買えそうな雰囲気だったんだよね。ただ、ニコンのフィルムカメラの販売状況は1~2年前のそれからすれば悲惨とも言える状況なので、「寄付」することにしました。
しかし、よくよく考えてみると一番まずいのはフィルム自体かも知れないよね。コニカもアグファもなき今、せめてフィルムがなくならないことを祈るばかりです。