最近では、36協定はおろか、労基法の最小限の定めさえ完全無視して、若者を超長時間労働させて使い潰すブラック企業が問題視されています。これは違法であり、厳しい取り締まりをすべきです。
36協定を結んでいても長時間労働を強いる企業は少なくありません。厚生労働省の基準では、残業が月80時間を超えると「過労死ライン」となります。脳や心臓への負担といった体に限らず心も病んで健康被害が出て、死に至る可能性がある時間帯です。月20日、1日8時間の勤務時間に対して平均1日4時間の残業になります。9時に出社して21時に退社すればライン上に乗ります。「そんなの別に普通だよ」という勤労者は多くいるはず。何しろ30代男性の5人に1人がそうですから。
●不条理な過労死
働く目的はさまざまですが「収入を得て生活を安定させる」というのが大きな目的の1つでないという人はあまりいないでしょう。としたら過労死という結果はあまりにも不条理です。この長時間労働は世界でも突出していて週50時間以上働く者の割合は日本が31.7%と先進国中最長で、世界最大の経済大国アメリカの3倍です。週5日労働として残業が10時間。1日2時間という計算となります。こうなると、もう日本では当然という習慣になっているも世界から見ると非常識なのです。
死には至らなくても体を壊して働けなくなったり、うつなど精神疾患を発症して退職を余儀なくされたりする場合も多くあるでしょう。いずれにせよ、今後ますます少子化が
労働基準法の改正
36協定を結んでいても長時間労働を強いる企業は少なくありません。厚生労働省の基準では、残業が月80時間を超えると「過労死ライン」となります。脳や心臓への負担といった体に限らず心も病んで健康被害が出て、死に至る可能性がある時間帯です。月20日、1日8時間の勤務時間に対して平均1日4時間の残業になります。9時に出社して21時に退社すればライン上に乗ります。「そんなの別に普通だよ」という勤労者は多くいるはず。何しろ30代男性の5人に1人がそうですから。
●不条理な過労死
働く目的はさまざまですが「収入を得て生活を安定させる」というのが大きな目的の1つでないという人はあまりいないでしょう。としたら過労死という結果はあまりにも不条理です。この長時間労働は世界でも突出していて週50時間以上働く者の割合は日本が31.7%と先進国中最長で、世界最大の経済大国アメリカの3倍です。週5日労働として残業が10時間。1日2時間という計算となります。こうなると、もう日本では当然という習慣になっているも世界から見ると非常識なのです。
死には至らなくても体を壊して働けなくなったり、うつなど精神疾患を発症して退職を余儀なくされたりする場合も多くあるでしょう。いずれにせよ、今後ますます少子化が
労働基準法の改正