長良の鵜 ズボラ余生

「ズボラ余生とは」:
何事も、前向きに捉え、楽天的に生きていくことです。

★終末期医療と私の母

2008-05-06 07:54:53 | Weblog
昨年母が亡くなったが、その4ヶ月前、見舞いに行ったときに、医者から、「今度倒れたときにはもういいでしょう」というようなことを言われた。
母も90歳を過ぎており、よろしくお願いしますといって帰ってきた。
その後、危篤になってから2~3日でなくなったので、特に患者の親族として難しい判断を迫られるということはなかった。
ところが、今回の高齢者医療制度によると、医者が、この患者はあと何週間とか、何ヶ月というところに印をしたものを提示して、患者か親族か知らないが、呼吸器は希望しませんとかに印をして提出しておくらしい。
今まで医者がやっていたことをただ書類にするだけなら何の問題もない。
しかしながら、高齢者にかかる医療費を少しでも減らそうという趣旨で出来たこの制度であってみれば、あと何ヶ月しか生きられないという医者の判断でも、短めにいうことになってくるに違いない。
また、医者に、まだ呼吸器をつけますかと言われたら、あるいはもうそろそろどうですかなんて言われたら、弱い立場の患者あるいはその親族としてはそれに従わざるを得なくなるのではないだろうか。
ここでもやはり、貧富の差が現れて、金持ちは1時間でも親を長く生かすことが出来て、貧乏人は親の寿命を縮めることになるに違いない。

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